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クリエイターインタビュー第4回-デザイナーとイラストレーターの違いって?-

編集部:こんにちは、クオン(※)のnote編集部です。第4回も引き続き、Q-Moguraさんにお話を伺っていきます。前回は、海外勤務の実体験をデザイナー視点でお話していただきましたが、今回はQ-Moguraさんのクリエイターとしてのこだわりや、パーソナルな部分もお聞きしたいと思います。

(※)株式会社クオンは2022年1月に経営統合し、株式会社Mintoとなりました。Mintoはアニメ・漫画などのエンタメビジネスをアップデートするスタートアップです。世界4カ国に拠点を持ち、コンテンツ×広告、越境IPプロデュース、Webtoon、Web3・メタバースの事業を展開しています。

Q-mogura:よろしくお願いします。

Q-Moguraさんの経歴
デザイン製作会社でDTP関係を勉強したのち、携帯関連のモバイルコンテンツ企業(代表の水野の出身企業)でキャラクターを扱った仕事を手がけた。その後フリーランスを経て、現在クオン制作部のデザイナーとして活躍している。
[好きなもの]
グラフィックデザイン関連の勉強・制作。旅行。動画・映画鑑賞。

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▲Q-Moguraさん

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▲Q-Moguraさんがデザイン監修したクオンのオフィス


「情報整理のデザイナー、心をうごかすイラストレーター」

編集部:Q-Moguraさんがタイから帰国したくらいの時、ちょうどクオンもキャラクター事業に注力していたんですよね。

Q-Mogura:そうですね。

編集部:キャラ制作に関して、クオンの場合、制作部って「イラストチーム」と「デザインチーム」に分かれている印象ですが、Q-Moguraさんはデザイナーとして具体的にどういったことしているのでしょう?

Q-Mogura:ざっくり言うと、「メインのキャラクターを描くイラストチームのサポート」という感じですかね。サイトやSNSキャンペーン、商品で使うためにイラストを組み合わせたり再構築したり。クオンのキャラクターは主にデジタルで描かれているのですが、印刷の仕様に直すなど、これまでの経験を生かして仕事をしています。

編集部:なるほど。すごく初歩的な質問なのですが、そもそもデザイナーとイラストレーターの仕事ってどんな違いがあるのでしょうか?

Q-Mogura:デザインは主に情報整理です。デザイナーの仕事は、それが「楽しいものである」とか、「今セール中で安いよ」とか、とにかく情報を正確に伝えるというのがミッションですね。伝えるべきことをしっかり伝える、という。
イラストはアイキャッチというか、顔ですよね。皆さんが親しみをもって見る顔。イラストレーターの仕事は、そんな情に訴えかけるような魅力的なキャラクターを描くこと。ここが明確に違うところだと思います。

編集部:Q-Moguraさんもイラストレーターとしてキャラクターを作るときは、アイキャッチになるようなことを意識して描くのですか?

Q-Mogura:そうですね。アイキャッチになるようなものであったり、私の場合は、求められているものから逆算して考えたりします。でも前に、いろんなキャラを作ろう!みたいな企画で、制作部全員が、月2回、コンスタントにキャラを生み出さなきゃいけないことがあって…あれは自分の感情の部分を形にしましたね(笑)

編集部:ではさっきの話を少しまとめて言うと、デザインは情報を伝えるため理論立てる、イラストは気持ちに訴えかけるため感情を表現する、みたいな感じですかね?

Q-Mogura:私はそんな気がします。

「デザイナーだけが知っている、クオンキャラクターの共通点とは?」

編集部:とてもわかりやすいです。そうそう、Q-Moguraさんはクオンキャラクターの集合絵をデザインされてますよね。

Q-Mogura:はい、しています。

編集部:見ていてすごく筋が通っているというか、全然違う世界観のキャラクターを1つにまとめあげていて素晴らしいです。こういった集合絵をデザインする際に、何か心がけていることはありますか?

Q-Mogura:ありがとうございます。そうですね…。全然違うキャラクターを1つの絵に収める時、その色数、線の太さ、影、大きさとか、数値で指定できるようなところを揃えてあげると、意外としっくりきます。技術的であまり面白くない話ですが(笑)

編集部:トンマナ(トーン&マナーの略)ですかね。統一感というか。シュールで面白いキャラクターも、かわいいキャラクターもいい感じにミックスされていますよね。

Q-Mogura:でも、クオンのキャラって自然と共通しているところがあるなあと思うんですよ。

編集部:ええ!何ですか?

Q-Mogura:寂しそうなキャラがいないんです。ちょっと悲しそうみたいな雰囲気を出しているキャラとか、めちゃくちゃだら〜んとしているとか…。
クオンのキャラはみんなすごく楽しそうというか、明るいですよね。

編集部:確かにそうかもしれないですね。考えたことなかった!

Q-Mogura:みんなが意識せずとも、クオンらしさが滲み出ちゃうというか、そういうカラーになっていくんでしょうね。

編集部:なんでですかね?

Q-Mogura:うーん。採用基準じゃないですか?(笑)選んだ人たちのカラーとか?

編集部:採用担当である宮永さんたちのポジティブさも、確かにあるかもしれないですね。

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▲クオンキャラクター集合イラスト

「もっとかわいいものを3Dで表現したい」

編集部:いいお話が聞けたところで、そろそろお時間になりそうです。
最後に、Q-Moguraさんがイラスト・デザインの中で今後やっていきたいことを教えてください。

Q-Mogura:3Dデザインです。前々からずーっとやりたくて。それで今年こそは実現しようと思って、最近3D用のパソコンを買いました。

編集部:興味深い!具体的にどういうことをやりたいのですか?

Q-Mogura:やっぱりかわいいキャラクターを動かしたいですね。日本の3Dは色々ジャンルがあるんですが、なんとなく美少女っぽいものが多いなあと、VRのアバターやコミュニケーションツールとかは特にそうで。もしくは欧米向けのリアルな人間。これは私の感覚ですが、関わっている人たちの男性率の高さから男性向けなコンテンツが多く世に出ていると思うんです。そこにもうちょっと女性的な感性を入れていけないのかなと思って。
ちょっとオシャレであったりとか、人間ではなくて抽象的なものとか。感覚的な「可愛い!」を3Dで動かしてみたいです。可愛いものが好きなので。ふわっとしていますが、これが私の2021年のテーマです。

編集部:女性クリエイターならではの素晴らしい目標ですね。ぜひ実現して欲しいです。本日はどうもありがとうございました!

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クオンnote編集部ではキャラクタークリエイターへのインタビューを通して働き方や考え方などをお伝えしていきます。


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