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セミナー【中国でのコンテンツ展開成功戦略】要約
クオン(※)中国支社代表の佐藤です。中国で日本や韓国のキャラクターを展開したり、逆に中国のキャラクターを日本や韓国に展開したりしています。
(※)株式会社クオンは2022年1月に経営統合し、株式会社Mintoとなりました。Mintoはアニメ・漫画などのエンタメビジネスをアップデートするスタートアップです。世界4カ国に拠点を持ち、コンテンツ×広告、越境IPプロデュース、Webtoon、Web3・メタバースの事業を展開しています。
10月26日に開催されたセミナーで、中国でライセンス商品の流通額が10億円と突破したMongMongというキャラクターを中心に、中国でのキャラクター展開に関して実際の事例を交えてお話ししました。
今回は、セミナーで説明させていただいた内容の要約をまとめます。
MongMongとは?
![スクリーンショット 2021-11-05 7.58.42](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/64967826/picture_pc_f9347189710c364329b86ad9e90cf303.png?width=800)
MongMongは韓国の個人クリエイターが著作権を持つキャラクターです。クオン中国支社は、2019年にMongMongの中国における独占エージェント権を取得しました。
中国でマーケティングとライセンス営業を行っており、マーケティングの実績はWeChatスタンプ3,000万ダウンロード・Weibo30万フォロワー、マネタイズはライセンシー数30社・ライセンス商品流通額は10億円と突破しています。
![スクリーンショット 2021-11-05 7.59.24](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/64967852/picture_pc_23782b18e7526c78ae1cd169cb366c5b.png?width=800)
特に大手雑貨チェーンでのライセンスが好調で、7~9月の3ヶ月間で、MongMongのライセンス商品の売上は小売ベースでMinisoは1億円、九木雑貨店では3億円でした。
↓九木雑貨店に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。
クオンのキャラクター中国展開5ステップ
クオンでは、中国でキャラクターを展開する際に、5つのステップに分けています。
■ STEP1:WeChatスタンプ配信
![スクリーンショット 2021-11-05 8.01.06](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/64967921/picture_pc_2b2c1b4e6dbde11bfb622d0f5b1ddfd3.png?width=800)
中国版LINEであるWeChatにスタンプを配信します。日本ですでにLINEスタンプをリリースしている場合は、セリフを中国語に変更するなどローカライズのみでリリースできるため、WeChat向けに新たにスタンプを制作する必要はありません。
WeChatスタンプはLINEと違い、基本は無料でダウンロードすることができるため、マネタイズに期待はできません。一方で無料のため、認知を広く獲得することができます。
MongMongは現在WeChatで8シリーズのスタンプをリリースしていますが、ダウンロード数は3,000万回、送信回数は6億回を突破しています。
■ STEP2:Weiboアカウント開設
![スクリーンショット 2021-11-05 8.01.39](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/64967956/picture_pc_c5b7ccd8302aba41125c267a6f860e94.png?width=800)
中国版TwitterであるWeiboアカウントを開設します。WeChatスタンプで認知を広げ、ファンになってくれた方にWeiboアカウントをフォローしてもらいます。
Twitterと同様に、プレゼントキャンペーンなども実施できるので、キャンペーンも定期的に実施しながらフォロワーを増やしていきます。
また、フォロワーを増やすと同時に、炎上を回避しながら運営していくことも重要です。日本企業が明るい話題を投稿しない方が良い日付などもあるため、あらゆるところに気を配りながら運営します。
■ STEP3:自社グッズ製造・販売
![スクリーンショット 2021-11-05 8.02.27](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/64967982/picture_pc_d6d271b86b759ba524d0be05521f8fa7.png?width=800)
自社で製造したグッズを販売します。中国支社では中国の工場を開拓し、キャラクターグッズ関連の提携工場が複数あるので、工場に直接発注をしています。
■ STEP4:中小規模ライセンシーとライセンス契約
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自社のグッズ販売である程度グッズ販売の実績ができたら、まずは中小規模のライセンシーとライセンス契約を締結します。
これまで展示会などで獲得した700社のライセンシーリストがあるため、そのリストに営業していきます。
■ STEP5:大規模企業にライセンス
![スクリーンショット 2021-11-05 8.03.28](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/64968016/picture_pc_38c1728d94538bd334bcefd5815ddbd6.png?width=800)
これまでの実績をもとに、Minisoや九木雑貨店などの大手の雑貨チェーンに営業をします。
大手企業のライセンスが決まると、ロイヤリティの桁が変わってきます。
クオンではSTEP4までは実績作りと捉えており、STEP5の大企業へのライセンスが始まってから本格的なマネタイズとなります。
中国のライセンス市場
![スクリーンショット 2021-11-05 8.21.03](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/64968680/picture_pc_20316164ba44c0dcf463e5b5ea449549.png?width=800)
中国のライセンス市場は、すでに日本を超える市場となっており、毎年10~15%成長しています。2021年のライセンス市場は、ライセンス商品の小売金額ベースで2兆円を突破すると予測されています。
また、市場の伸びに対してIPが足りておらず、中国のライセンシーは常にIPを探している状況です。
日本人クリエイターのIPが、中国でクラウドファンディングを行い2億3,000万円を集めた事例もあります。
IPが足りておらず、日本のIPにもまだまだ中国でチャンスがある状況ではありつつも、中国企業からも優秀なIPが続々誕生しているため、日本のIPも早めに中国市場にどんどん進出していくべきだと考えています。
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