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事業責任者が語る! Mintoの「コンテンツによるコミュニケーション課題解決」の力とは

今回は、マンガ・アニメを軸としたコンテンツプロデュースカンパニーの株式会社Minto(ミント)(以下Minto)にて取締役であり、事業責任者を務める高橋伸幸(たかはし のぶゆき)さんに、コンテンツソリューション部(以下CS部)で働く魅力についてお伺いしました。

-まずは、Mintoのコンテンツソリューション事業について教えてください。

私たちがやっていることは、企業のコミュニケーション課題を解決することです。「顧客と友好的なコミュニケーションができていない」という課題を抱えている企業は多いのではないでしょうか。私たちはそれらを、マンガやアニメにしてわかりやすく、かつ面白く伝えることに強みを持った事業を展開していると考えています。

昨今は「極力、角が立たないように」と守りに入るパターンが特に多いなと思っていて、結局画一的な表現になりがちだと、私自身感じることも多くて。そんな「つまらなく」なりかけている広告の世界を、私たちはSNSで活躍しているマンガ家やイラストレーター、そして人気のIPを起用して、面白くかつわかりやすく伝えていきたいという想いがあります。実際に、300以上のクリエイターのネットワークを保有しています。

SNSで活躍するクリエイター

-広告の「面白さ」を伝える事業を手がけているんですね。
そもそもMintoはなぜ「マンガやアニメ」をコミュニケーション課題の解決手段として選んだのでしょうか。

一番は表現の自由度が非常に高いというところにあります。マンガやアニメはイマジネーションだけで表現ができるので、あらゆるコンテンツの中でも制約が少なく表現できる幅が広く、様々な表現手法に挑戦しやすいというメリットがあります。

もう一つはスピードですね。これはマンガに限った話ですが、例えばCMと比べたりするとタレントさんのアサインや撮影、編集など様々な工程を経るため、どうしても時間がかかります。マンガであれば「描く」という工程のみで実現できるので、平均して1ヶ月半程度で納品できるというスピードの速さが選んだ理由です。
さらに日本という国は、マンガに対する親和性が高く、受け入れてもらいやすいという文化的背景もマンガを選んだ理由としてあげられます。

これは時代の流れに偶然マッチしたとも言えるのですが、「タイパ(タイムパフォーマンス)」を実現したコンテンツであることもこれらを選んだ後押しになっています。
まず、少ない画像や短尺動画で表現する必要があるSNSの仕様がマンガやショートアニメとマッチしていました。今は、タイパが問われる時代。伝えたいことをマンガで短くまとめようとすると、1枚でいろんな情報を伝えられるように工夫しなければならず、TikTokのように効率よく表現され、タイパの良いコンテンツになるんです。

我々の施策は大手SNS企業やグローバルの広告主様からも評価がとても高く、"日本特有のユニークな表現手法"として注目いただいています。

弊社PR案件。漫画は表現が幅広く、読み手にとって「タイパ」も良い!

旭化成ホームプロダクツ様

-非常に時代の流れにマッチしたコンテンツだと思います。どうやってこのような形式のコンテンツを見出したのですか?

実は私自身、5、6年前からショートコンテンツがコンテンツ消費の大きな潮流になるのではないかと見込んでいたんです。例えば、音楽でも最近はサビから始まり1曲の長さが短い曲が多くなっていますし、動画配信サービスで観られる映画を倍速で観る若者が増えていて、実際に1コンテンツあたりの時間がどんどん短くなってきています。様々な記事で語られていることではありますが、それは人が1日に使える時間は昔から変わらず限られているにもかかわらず、得られる情報量が増え続けていることが要因です。有限な時間の中でたくさんの情報を得ようとすると、当然一つのコンテンツにかける時間は短くなります。つまり、今の人たちは、「待ってられない」状態になっているんです。

そういった世の中の流れもあり、制作においてもユーザーが受け取るコンテンツとしてもタイパの良いSNSコンテンツが伸びていくと、私たちは目をつけたのです。

-まさに先見の明ですね!
CS部の仕事内容についてもぜひ詳しく聞いてみたいです。具体的には、CS部の方々はどのように業務を進めているんですか?

お問い合わせをいただいたお客様にまずは要望のヒアリングをします。どんなことに困っているのか、どんなことを伝えたいのか、そして「どこまでOKなのか」という表現方法の許容範囲を聞いてます。マンガの世界は表現が自由なので、例えば「主人公を異世界に転生させていいですか?」とか「宇宙人に商品の説明をさせてもいいですか?」とか、そんなところまで聞いてますね(笑)

それからお客様の課題についてヒアリングしますが、SNSでのコミュニケーションに困っているお客様が結構多いんです。ブランドとして、どのようなコミュニケーションを大事にしていきたいのか、顧客との関係値をどう考えていくのかを聞いていくことがスタートかなと思っています。

お客様のコミュニケーション課題や要望をヒアリングしたら、次はその課題を解決するためにIP(映画やアニメ、ゲームといったコンテンツやキャラクターなどの知的財産のこと)活用がいいのかマンガやイラストなどのSNSクリエイティブがいいのか、適切なコミュニケーション方法を営業が選定していきます。SNSクリエイティブで解決できそうであれば編集部、もしくはIPとのタイアップで解決できそうであればタイアッププラニングチームと組んで、企画を練っていきます。

宇宙人ではないですが成分を擬人化した事例

大正製薬様

-他部門と協業しながら企画づくりをしていくのですね。
具体的にはどのようなチーム体制で動いていくのでしょうか。

営業、マーケティング、タイアッププランニングと3つのグループで成り立っています。
営業グループでは、みなさんが想像している通り、お客様と直接やり取りするフロントになります。様々な業種のお客様や広告代理店様とのやり取りがあるので、バラエティに富んだ課題やお題をコンテンツやIPを通して向き合うことができるのが醍醐味だと思います。

マーケティンググループでは、営業推進の動きが多いです。お客様向けに最新トレンドを発信したり、営業ツールの販促資料や広告運用なども行っています。営業から一歩引いて客観的目線で自分達の強みを考えたり、より事業を伸ばしていくためのブレーン的な役割は軍師的な立ち回りなので、そこが面白いのではないでしょうか。

タイアッププランニンググループでは、IPタイアップを進める動きをしています。お客様への企画提案、IP側への交渉や、納品までのディレクションまで担当しています。
ちなみに、タイアッププランニングチームは新規事業として立ち上がったばかり。メンバーを事業責任者として任命し、彼と私で二人三脚で進めているのですが、CS部にはこのような新規事業を起案し実行する機会がたくさんあります。

ずいぶん裁量の大きい仕事内容のように感じます!
高橋さん自身は、この仕事のどんなところがユニークだと感じますか?

まず1つに、物語の力を使えるというところがこの事業の面白いところだなと思っています。コミュニケーションやストーリーでお客様の成し遂げたいことを叶えたり、お客様でも気づけなかった独自の表現を発明できることが、他にはないユニークな点なのではないでしょうか。

もう1つ、「自分の好きなクリエイターやIPの仕事ができる」というところも魅力です。好きなクリエイターがいたり、気に入っているIPがある人にとっては、とても面白みのある仕事になると思います。クリエイターを発掘することもできる、という点では自分で目をつけたクリエイターと作った作品を世に出すお手伝いができるので、そういった観点でも面白い事業だと思いますよ。

また3つ目でいうと、ちょっと違った視点で「新しい経済圏をつくっている」という点もやりがいを感じる点だと思います。「クリエイターエコノミー」の文脈で事業を推進している感覚が強くあります。何より、クリエイターに感謝してもらえる機会が多いです。そして、本人だけでなくて、クリエイターの家族、親戚の間でもご一緒した仕事が話題になったりするらしいんです。クリエイターの支援にもなる事業であり、そこに非常にやりがいを感じます。
私自身も、好きなクリエイターをお客様に提案して彼らのラフ案を誰よりも先に一緒に確認する時は、かなりワクワクしてますね。

最後に、直近は東南アジアを中心に海外でもお取引数を伸ばしており、グローバルに拡張できる事業であることも、魅力のひとつかなと思います。

-それはかなりワクワクしますね!わたしもMintoのCS部で働いてみたい...!
ちなみにどんな人がMintoのCS部に向いていると思いますか?

主体性がある人ですかね。例えばお客様に提案したときに、「どうしますか?」と言うより、「私はこれが良いと思います、やりませんか?」という姿勢がある方が向いていると思います。例えば、企画提案等アイデアを売り物に仕事をしてきた人は入り込みやすいかもしれません。提案するものに対して、自分自身の思いや考えがあるかどうかという点は、Mintoで成長できるかのキーになると思います。

ちなみに、エンタメ×ビジネスの事業を展開していますが、必ずしもエンタメ好きである必要はないです。どちらかというと、コンテンツや物語の力を信じているかどうかが重要だと思っています。コンテンツや物語、クリエイティブでお客様の課題解決ができるんだという信念を持って仕事ができるかどうかが重要かなと。

-逆に、今のMintoに必要なことや課題はあるのでしょうか?

コンテンツを活用したビジネス開発的な動きが、もっと必要だと感じています。新しいやり方や取り組みにトライできる方の参画により、新しい事業がどんどん提案され試される文化ができると、MintoのCS部がより進化していくなと感じています。

小学館とコラボし「SNS広告×人気漫画・アニメコラボパッケージ」を販売

-ありがとうございます!最後に、今後の展望について教えてください。

この1、2年の短期的な目標でいうと、コンテンツの洞察や分析をもっと強めていきたいと考えています。解像度を高めて、アウトプットのクオリティを上げていきたいです。Twitterでのコンテンツ広告は順調に形になってきているので、それ以外の領域でのコンテンツの分析力を強められるといいなと思っています。

2、3年後の話だと、インパクトのある施策を提案して世の中の動かせるようなことができるようになりたいと考えています。もちろん今もすでにインパクトのある施策を試してはいますが、もっと尖って面白いことをしていきたいですね。

さらにその先4、5年後は、きっと私たちは新しい領域に触れられるようになると考えています。例えば、Web3.0やwebtoon。そして、より多くのクリエイターに活躍の場を生み出していけるといいなと思っています。


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