営業叩き上げの私がマネージャーになって感じたこと
Mintoはアニメ・漫画などのエンタメビジネスをアップデートするスタートアップです。今回は、コンテンツソリューション本部エージェンシーグループマネージャーの河野さんにインタビューをしてみました。
まずはご自身の自己紹介をお願いします
こんにちは、コンテンツソリューション本部エージェンシーグループでマネージャーを務めている河野裕佳子と申します。
セオリー通り最初にキャリア紹介をしますが、私のキャリアは他のメンバーよりずっとシンプルです。
たったこれだけ。
Minto経営統合前のwwwaapに6番目の社員として入社し、気が付けば丸5年が経っていました。
せっかく機会をいただいたので、改めてこれまでを振り返りたいと思います。
wwwaapに入るまで
日本のオタクカルチャーの真っただ中に育った生粋のオタクの私でしたが、既に強固なビジネスモデルがある出版社やアニメ業界に行く気など一切なく、コンテンツ業界に新しいアプローチを試みている会社に行こうと考え、出版社・テレビ局のWebメディアを支援するベンチャー企業を選びます。
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新卒にしてはわりと思い切った選択をしましたが、当時の私は「今のビジネスモデルを経験するだけでは今後のコンテンツ業界で価値を出せない」と強く感じていました。
今振り返ると、当時から「コンテンツをマネタイズできる(当時はもっと漠然と、“コンテンツにお金を引っ張ってこれる”)人になりたい」と考えていたのだと思います。
Webメディアのマネタイズを考える仕事もやりがいはありましたが、wwwaapの代表の中川に出会い、より自分のやりたいことにフィットしたwwwaapにジョインします。
変化激しいwwwaap営業時代
wwwaap時代の自分は、スマートな営業だったとはとても言えません笑。
前職でメディア相手にやっていたのはいわゆるプロダクトセールスで、クライアント相手のソリューションセールスは未経験。商談に行って相手とどんな話をすべきなのかも分からないような状態でした。
とは言え入社当時のwwwaapはまだ「役職関係なく全員が何でもやる」フェーズ。四の五の言う暇もなく、試行錯誤の営業をしていました。
1年ほど経つと、人数が増え、営業チームが出来上がります。
スタートアップらしく個性的なメンバーが我流のセールスをしており、非常にカオスでした笑。
会社も勢いを増し、ナショナルクライアントと呼ばれるような有名企業の大型案件も多数扱うようになっていく反面、カルチャーも固まっておらず変化の激しい時期が長く続きます。
ただこの時良かったと思うのは、様々な営業マンと、多様なチームビルディングのケーススタディを間近に見ることができたことでした。
wwwaapのような小さな会社では、メンバーの1つ1つの言動が業績やチームにダイレクトに影響します。
まだ営業としてスキルに自信がなく「人を以て鑑と為す」を地で行っていた私にとって、善し悪し関係なく多くの手本を見られたのはもちろん、それぞれのキャリアや実績、あるいは自信がどうその人のポリシーを作るのか、それがどう作用して決断、発言をさせるのか、チームにどんな影響を与えるのか……そうしたことを、現場のフラットな目線で見た経験は大きかったです。
自分は何が強みで、何が弱く、どんな営業マンになれることが理想なのか、今の自分はそこに向かえているのか?
一緒に働く仲間を横目に、常々そんな自問を頭の片隅に置いて、成功・失敗を繰り返しながら、“我流”を作っていきました。
そんな怒濤の日々を2年ほど過ごすうち、wwwaapがQuanと経営統合しMintoとなることが発表されます。
突然やってきた会社の新局面
社員としてリアルタイムで経営統合を経験する機会は一般的にあまり多くないと思いますが、wwwaapが紆余曲折ありながらも大きくなる様を見ていた私は「案外大したことはないのだろう」などと呑気に構えていました。
ところがMinto始動後、全く異なる歴史を持つ会社同士が新しい組織を作ることがどういうことなのかを痛感することになります。
日常の業務はさほど変わりはないものの、組織としての考え方や文化、正しいとされることが何かなど、特にソフト面の統一の難しさを肌で感じ、ベンチャー企業におけるメンバーの納得感がいかに重要であるかを強く認識しました。
その一方、以前よりも社内でできることが増え、提案の幅が広がった実感がありましたし、新しいメンバーもどんどん増えていきます。
wwwaapを知らないメンバーも多くなり、彼らが活き活きと仕事しているのを見ているうち、「経営統合という意外な形だったが、会社として次のフェーズに入ったのだろう」と思うようになりました。
そう思い至った頃から、それまでチームとしてしか会社を捉えていなかった私も、ようやく組織として会社を捉え、自分はどう貢献するのが互いにとってベストなのかを考えるようになりました。
それ以降、それまで意識してこなかったチームとしての対社内プレゼンスを考え発信を増やし、メンバーの目標達成如何の監督や問題発生時の対応を率先して行うなど、振る舞いを変えるようになりました。また、新メンバーの育成や定例の進行など任せてもらう範囲が広がったことも重なり、最終的にマネージャーに選出していただきました。
マネージャーの役割
元々メンバーの裁量権が大きいこの会社で、マネージャーはメンバーと何が違うのか?
wwwaap時代から様々なチームビルディングを見てきたと話しましたが、私の今の結論は、メンバーと会社双方に対して異なる役割があることだと思います。
具体的には、メンバーに対しては自身がやりたいことを実現したり、個人やチームが会社から評価されるようにする役割、会社に対してはチームとして期待されたミッションを達成する役割。
そしてそれぞれに対して負った役割が両立するよう、日々各メンバーが受け持つ案件において行う決断の責任を取り、必要に応じて会社にも働きかけるなど、アクションを行うのがマネージャーだと考えています。
エージェンシーグループにおいて
エージェンシーグループは営業部の中でも国内大手の総合代理店をメインに担当している部署で、日々多種多様な案件を扱います。
直接クライアントとやり取りしながら自分達で施策を全て取り仕切るクライアントグループと大きく違うところは、代理店の皆様と二人三脚あるいは役割分担しながら施策を作り上げていくことです。
一緒にお仕事をした代理店の担当者の信頼をダイレクトに勝ち取れること、その信頼があると思いがけないような仕事の相談をもらえたり、自分達だけでは実現できない取り組みに参加できたりすることもこの業務の魅力だと思います。
そう言うとダイナミックな施策ができない、自由な提案ができないと思われがちなのですが、実際そんなことはないです。
クライアント・代理店・クリエイター・我々誰にとっても良いものならどんなアイデアでも当然歓迎されますし、選んでもらえます。
メンバーが、自分が「面白い!」と思うアイデアを代理店と共に提案・実現し、チームに課せられた目標も達成できるサイクルを作り、チーム内外含め認識を変えていくことがエージェンシーグループのマネージャーとしての役割だと思っています。
私がMintoにいる意味について
キャリア的には2社目であり、ベンチャーにしては在籍が長いので、「なぜMinto(wwwaap)にずっといるのか」「次に行きたいと思わないのか?」とよく聞かれます。
結論から言うと、愛社精神が強いとか、そんなエモーショナルな理由ではありません笑。
私がMintoにいるのは、今も変わらずに意識としてある「コンテンツをマネタイズできる人になりたい」を、実現するのに必要なものもチャンスも揃っていると考えているからです。
自分が「面白い!/好き!」と思ったことがあるクリエイターやIPをダイレクトに企業に提案できるネットワーク、コンテンツホルダー達が関心を向ける技術に追いつく力や新しいプラットフォームへのアクセスなど、材料はいくらでもあります。
そして何より、「やりたければそれらを自由に使って実現すれば良い」とする風土があることこそ、Mintoの魅力ではないかと思います。
色々語ってはきましたが、結果としてこの会社に長くいることになり、副次的にスタートアップが会社になっていく中での荒波を通じて本当に色々なことを学ばせてもらえています。
やりたいことはやりたいこととして実現することはもちろんですが、まだまだ発展途上の最中にある会社でマネージャーをやらせてもらえていることに感謝して、日々精進していきたいと思います。
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