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クリエイターインタビュー第6回 -新卒フルリモートで社会人デビューした私が感じた苦労と成長-

編集部:こんにちは、クオン(※)note編集部です。
第6回 クリエイターインタビュー、今回は第5回に引き続き、クオンの若きデザイナー/イラストレーターのもりもとさんに、完全リモートワークで始まった、新卒1年目当時の心境や、仕事・作品作りに対するこだわりについてお話を伺います。

(※)株式会社クオンは2022年1月に経営統合し、株式会社Mintoとなりました。Mintoはアニメ・漫画などのエンタメビジネスをアップデートするスタートアップです。世界4カ国に拠点を持ち、コンテンツ×広告、越境IPプロデュース、Webtoon、Web3・メタバースの事業を展開しています。

もりもと:よろしくお願いします!

もりもとさんの経歴
イラストレーター/デザイナー。2020年クオン制作部に入社。
[好きなもの]
絵を描くこと、ゲーム、動画鑑賞

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▲もりもとさん


新卒でフルリモート。でも、意外とやっていける?!

編集部:前回、クオンという会社で働きはじめたものの、初っ端からフルリモートワークで人間関係が上手く築けるか不安で焦っていた・・・とのことでしたが、ここについてもう少し詳しく聞いていきたいと思います。。
最初、「リモートで働いてください!」と言われた時どうでしたか?

もりもと:ちょっと「ラッキー!」って気持ちでした(笑)

編集部:えええ!そうなんですか(笑)

もりもと:通勤時間がないっていうのはラッキーだなって思いました。その時間を睡眠とか、趣味に費やしたりできるのが私にとってはすごく嬉しくて。

編集部:なるほど。結構ポジティブに捉えられてたのですね。

もりもと:ただ、働いているうちにチャットでの報告や、コミュニケーションが面倒臭いなあと思うようになりましたね。チャットの温度感がわからなくて。
ひとつ文を送るだけでも、フレンドリーにいくのか、それともかしこまった感じでいくのか、絵文字を使っていいものか・・・とか、人によって違うじゃないですか。そういう雰囲気ってリアルに会ってみないとわからない部分もあるので、はじめはそれでめちゃくちゃ悩んでましたね。

編集部:確かにクオンのメンバーフレンドリーですもんね。それに乗っかって返信していいのかな〜とか考えちゃいますよねえ・・。

もりもと:そうなんです。文章を考えるのに結構な時間と頭を使うことが多くて。だから簡単な質問を投げることでさえ、少し億劫になってました。

編集部:なるほど。これはリモートならではの苦悩ですよね。

もりもと:聞くことに関してはタイミングとか、社員の人となりとか、どう聞いたらいいかとか、わからないことばかりで戸惑うことが多かったですね。

編集部:うわあ〜大変だ・・!

もりもと:まあそれでも会社の人間関係とか、チャットでのやり取りとか、1年経ってみると慣れちゃうんです。意外と新卒リモートデビューでもイケるぞっていう。今は仕事にも新しい働い方にも慣れて、リモート最高!って思ってます(笑)

編集部:おおおたくましい!それは何よりですね(笑)

デザイナー初仕事は散々?!…先輩の背中を見て学ぶ1年目

編集部:そんなリモートワークデビューだったもりもとさんですが、一番最初に任されたお仕事とかって覚えてますか?

もりもと:「ドーロベア」のカレンダーの依頼だったかと思います。作ったものを今改めて見てみるとすごいですよ・・もう目も当てられないくらい酷くて・・(笑)

編集部:えええ(笑)

もりもと:というのも、初めてだったんで勝手がわからなすぎて・・・。「遊びがない」というか、可愛げのない、かっちりしたカレンダーを真面目に作っちゃったんです。ドーロベア、せっかく可愛いキャラクターなのに。

編集部:なるほど。。「可愛いものを作る」というより、「見やすいカレンダー」を作ってしまったんですね。

もりもと:はい。今見ると「なんでこんなもの出したんだ自分・・。」って思うほど、本当に酷い出来でした。

編集部:なるほど。過去自分がやったことを客観的に見てみるとイケてないって結構ありますよね・・。でも、そこからどんな風にして上達していったというか、何かきっかけがあったんでしょうか?

もりもと:そうですね・・。上司のQ-Moguraさんの仕事を見て、だんだん学んでいったって感じですね。口で教えてもらう以上に、自分でQ-Moguraさんの作品を見て覚える、良いところを盗んでいくっていうのを続けてきて、だんだん良いものが作れるようになってきました。

編集部:へえ〜!先輩の背中を見て仕事を覚えたんですね。でも、それができる人とできない人ではだいぶ伸びが違いますよね。すごい!

もりもと:ありがとうございます!

研究して、納得がいくまで仕上げる…もりもとさん流 仕事のこだわり

編集部:では、今までで一番印象に残ったお仕事は何でしたか?

もりもと:「求人情報サービス」のマーケティング提案用のイラスト制作の依頼ですね。
入社して半年くらいに請けたお仕事だったかなあ。

編集部:ほう・・。具体的にどんなところが印象的でしたか?

もりもと:シンプルに、出来上がったものが気に入っているんです。あとはすごく難産だったんですよ。営業からの依頼が「10代に好かれるシティポップ 風のキャラクターイラスト」だったのですが、今まで描いたことのなかったテイストの依頼だったので、悩みに悩んで書き上げたものでした。

編集部:なるほど。かなり苦労して出来上がった、思い入れのある作品なんですね。

もりもと:そうですね。「〇〇さんの絵の感じを真似して書いてください!」とかだったら、全然できるんですけど、そういうわけにもいかず。まずはひたすらシティポップ系のイラストを集めて、どういう特徴があるのか研究して・・というところからスタートだったので、、、苦労しましたね。

編集部:うわあ、ゼロから構築していくのって大変そう。

もりもと:大変でした。でもやっぱり、元々昔から絵を描くことが好きだったので、こういうのも嫌いじゃないというか。自分が納得いくまで構想を練り上げて、仕上げることができたので達成感がありました。その分、生み出すまですごく時間をかけてしまったので、いろんな人にご迷惑をおかけしちゃったんですが・・。

編集部:でもその、気に入るところまで、納得するところまで練り上げてアウトプットするっていうのが、ひとつ もりもとさんのクリエイターとしての特徴のように感じます。

もりもと:確かに・・。凝り性なんですよね。納得するまでギリギリまでやってるせいで、最近締め切りに追われてるんですが(笑)どこかで妥協しなきゃいけないっていうのはわかってるんですけど、なかなか難しくて。

編集部:その辺は難しいですよね。職業柄、アウトプットされたものが評価に繋がるっていうのもありますし。

もりもと:はい。「とりあえず締め切りまでに出せばいいや!」というのはなく、ちゃんと自分で納得いったものを納品するように心がけていますね。

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▲もりもとさんが制作した「シティポップ風のキャラクターイラスト」

会社所属のデザイナー/イラストレーターとして働く…社内で競争関係はある?!

編集部:素晴らしいですね。・・ちょっとここで、個人的に気になることを聞いても良いですか?

もりもと:どうぞ!

編集部:もりもとさんも会社に所属しているので、周りにクリエイターがたくさんいるわけじゃないですか。色んな人と仕事をしていって、自由にモノを作りながらも、他から刺激を受けたり、並列して比較もされながら・・っていうのが、クオンの制作部の環境なのかな・・と個人的に思っているのですが、クリエイター同士、どういうことで刺激を受けあったりするのでしょうか? ある種 そこで生まれる競争関係とかがあったり・・?

もりもと:そうですね・・。他のクリエイターが作ったものを見ることが一番刺激的ですかね。「すげ〜!」って思って、その後闘争心が湧くというか、「負けてられないな」って思うんです。結構メラメラするタイプなんですよね(笑)

編集部:おお〜〜!

もりもと:コロナ禍のリモートワークっていうこともあって、直接的に刺激を受けるっていうのはないですね。間接的な感じです。人の作った作品を見ながら、真似できるところは真似して、でもその中で自分の個性も出しつつ・・といったことをやって、必死に先輩たちに食らいついてますね。

編集部:いや、めちゃめちゃかっこいいですね!もりもとさんのクリエイターとしての熱い一面が垣間見られたところで、お時間が来てしまいました。本日は貴重なお話、ありがとうございました!

もりもと:こちらこそ、ありがとうございました!

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クオンnote編集部ではキャラクタークリエイターへのインタビューを通して働き方や考え方などをお伝えしていきます。



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