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この世はアニメアイコンに厳しすぎるのではないか?


「どうしてみんな、寄って集ってアニメアイコンを目の敵にするんだろう。解せない。」
常々私はそんなことを思っている。

昨今、漫画・アニメが一世を風靡し社会現象にまでなったほか、
動画配信サービスの普及などにより、
多くの人にとってアニメが身近なものになったはずだ。
即ち、数年前まで多くの人が抱いていた
"ヲタク"に対するイメージが変わりつつあると言える。
実際、ヲタク=キモイという条件反射的反応は、以前ほど見られないのではないか。

では、なぜアニメアイコンはキモイとされているのだろうか?

アニメも漫画もヲタクだけのものでは無くなったし、ヲタク自体も以前ほどキモイ存在ではなくなった。
なのにどうして、どうしてアニメアイコンは気持ち悪いのか?ドン引き対象なのか?

このような疑問を抱いたのは、私自身いくつかのSNSでアニメアイコンを採用しているからだ。
そしてその選択がおかしいものだとは全く思っていなかった。さらに言うと、私自身信念を持ってアイコンを選択しているのである。

では、なぜ私がアニメアイコンなのか。
その理由は一つ。

アイコンの女の子である、宮園かをりちゃんに憧れているからだ。

宮園かをりちゃんは、四月は君の嘘というアニメ(漫画が原作)の登場人物の女の子だ。
作品の中の彼女は、かわいくて、優しくて、頑張り屋さんで、強い。豊かな心と確かな意志を持つ宮園かをりちゃんは、私の理想なのである。

そんな憧れをアイコンに掲げていることを、自身が恥ずかしいと思うはずがなかった。
しかし、ネット上で調べものをしている時や
知人との会話の中で、アニメアイコンに対する世間の確かな嫌悪感を知った。

そこで今回は、
アニメには寛容になったのに、アニメアイコンには厳しすぎる風潮の原因 を解き明かしたいと思う。


1.アニメキャラという現実に存在しないものに憧れを抱いている"イタさ"


先程私がアニメアイコンを使う理由で述べたような“キャラへの憧れ”は、どうやら痛いらしい。

ムム、、、解せない!

好きなアニメキャラをアイコンに用いることは、
あいみょんやBLACKPINKのLISAをアイコンにすることと同じではないか?
きっとその人たちも彼女らに憧れや好きを抱いていて、だから自己を表すものに採用しているのだ。

ということで、アニメキャラへの憧れ=イタい
に私自身あまりピンの来なかったので、ちょっと考えてみた。

どうしてアニメキャラに憧れることが痛いのか?

例えば、よくある「憧れの人は?」という質問を受けたとしよう。
これに、「自分は四月は君の嘘という作品の宮園かをりちゃんです!」と答えたらどうだろう。
うん、割と引くかもしれない。
これはアニメだからではなく、「アルマゲドンのハリー・スタンパー(主人公)に憧れてます!」でも同様だろう。
双方の関係性や会話の流れにも依るが、
アイコンとなると、自分のことを知らない/話したこともない人が多く見るものであるため、
謂わば自己紹介のような役割を持っている。
自己紹介の時に、
「自分の好きな作品のキャラに憧れてます!!」なんて答えられたら、、、
確かに、「ちょっとキモいかも。もしくは変人?」
と感じてしまうかもしれない。(変人は好きです)

一つ言っておきたいのは、
上記のようなことを思っていても、
その人のキャラクターへの憧れを否定したり、感情自体を気持ち悪いと感じたりすることは断じて無い、ということだ。

しかし、自己紹介とは
他人に自分という存在をよりリアルに感じてもらうためのものだ。

その自己紹介に、
"想像上の人物を真っ先に出すこと"

リアルに寄せない様
や、相手を慮る気持ちの無さ自分しか見てないその姿が、

気持ち悪いのである。

以上が、アニメキャラに憧れているイタさ、
正確には、
アニメキャラに憧れていると伝える"イタさ"だ。

2.アニメアイコンのクソリプ率

これは、ツイッターをやっている人なら
誰もがその現場を一度は目にしたことがあるのではないか?
(美少女キャラのクソリプ率が特にヤバイらしい)

一応、クソリプとは以下のようなものである。

クソリプとは、主に Twitter やインスタグラムなどのSNSにおいて、リプライ(特定のツイートに対する返信・応答)のうち、内容がまったく見当外れであったり気分を害するような言葉が含まれたりするなど、罵倒したくなるリプライを指して用いられる語の総称である。
出典:weblio辞書

実際に今、Twitterで「アニメアイコン クソリプ」で検索をかけてみると、
やはりというか、多くツイートやクソリプのスクショがヒットした。
それらは、もはやアニメアイコンはイタくて迷惑なヤツの代名詞とでも言わんばかりのツイートの数々だった。

実際に集計をとったわけでは無いが、
大衆のイメージという部分においては
アニメアイコンとクソリプの関連性は、十分すぎるほど強いマイナスの印象を与えていた。

以上がアニメアイコンのクソリプ率についてだ。

3.ドラゴンボールはセーフなのか?

ドラゴンボールアイコンを、
これでもか!というほど目にしていた時期はいつだったか。
おそらく、特に2,3年前をピークに、ドラゴンボールのキャラをSNSアイコンにする人が急増していたように思う。

その人たちは20歳前後のお洒落系(?)の男性たちで、
トランクスをはじめとして、ブルマ、人造人間17号、人造人間18号あたりを見かけた。

この風潮のもとは予測するに、2018年〜2020年頃
ドラゴンボールやAKIRA、セーラームーンなど
80〜90年代初頭のアニメ作品がエモいなどと持て囃され、
この流行自体への便乗や、キャラデザのタッチに新しさを感じる人が多くいたためだと考えられる。

男性のヘアスタイルでセンターパートが流行ったことも、原因と結果までは示せないまでも、明らかに関係していると言えるだろう。

では、このお洒落系の方々のアニメアイコンはセーフなのか?

イケているのであれば、
架空の人物への憧れというヲタクイメージより先に、
ドラゴンボールアイコンというお洒落イメージとして第三者に認識され、結果セーフとなるのではないか。

事実、ドラゴンボールアイコンを
先述の二点のようなアニメアイコンと同じように見なすことはあまりなかったように思われる。
その代わり、ドラゴンボールアイコン=お洒落系男子というイメージが確立した。

つまり、「ドラゴンボールアイコン界隈」という
新たなカテゴリーが生まれた
のである。
そのため、他のアニメアイコンと同じような偏見を他者から持たれることはあまりない。
一方で、一瞬でドラゴンボール界隈に帰属しているとジャッジされる他、お洒落系の方々をよく思わない人からは、怪訝な目で見られるようなことはあった模様だ。

まとめると、
ドラゴンボールアイコンはアニメアイコンに対する固定観念が及ぶ範囲の外側にいるため、
この記事で問題としている点においては、
セーフである。

4.まとめ


  • 他者に自分を表明する場で、
    "想像上の人物を真っ先に出すこと"のリアルに寄せない様や、自分しか見てないその姿が気持ち悪い。

  • 実際に、アニメアイコンの迷惑行為が多く観測されており、マイナスイメージが濃く付いてしまっている。

  • アニメアイコンから逸脱して別カテゴリー築いた集団は、アニメアイコンへの一般的なイメージは持たれていない。


以上のことを踏まえて、タイトルの問いである
「この世はアニメアイコンに厳しすぎるのではないか?」に答えるとするならば答えはこうだ。

「厳しすぎる」

やはり、好きな芸能人やアイドルをアイコンにするのと同じように、自分が心動いたアニメのキャラクターをアイコンにしているのに、それをさも異端のように見做す風潮には声を上げたい。
しかし、この厳しい世界を作り出したのは
同じようにアニメが好きな人たち、謂わば我らの同志である。
彼らが犯してきた過ちのツケを払わされるのは納得はいかないが仕方がないと言えよう。
特に、アイコンは表面を表すものであるので尚の事。

よって、
私たちアニメキャラを心から愛し、アイコンに掲げている人間は、
そのアイコンに誇りを持ち、その上で
周囲に対して敬意をもって接することを、これまで以上に忘れないようにすべきであろう。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

かなり個人的ですが、アニメアイコンを掲げる側としての一見解でした。
今後、アニメアイコンに対する風当たりが弱まらんことを日々祈っています。
(こんなこと言語化したのは逆効果説…?)

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