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身体評価測定(B.A.S測定)について

私たちがトレーニングを行う前に必ず行うことは「カラダの現状把握」です。つまり、自分自身のカラダの「今」を知ることからはじめます。

クオリアでは、こうした評価測定をB.A.S(ボディーアライメントスクリーニング)測定と呼び、定期的測定することでお客様の目的・目標管理を行う評価を行っております。B.A.S測定を行うことで、身体の定期検診として実際に評価結果に合わせて組み立てたエクササイズプランが適切に実施され、お客様の身体の問題が解決できているかどうかの位置付けとしてのサービスとしてご提案しています。

日常生活で必要とされる基本的な動作パターンを7つに分類し、正しく動作が出来ているかどうかをトレーナーが細かくチェックしていきます。

クオリアでは、目的や目標のヒヤリングを行った上で姿勢や7つの基本的動作を評価などを行います。基本的動作は「しゃがむ」「またぐ」「踏み込む」「身体を支える」「腕を動かす」などの基本的な動作を通して、全身の動作評価(ムーブメントスクリーニング)を行います。

1.Deep Squat​(ディープスクワットスクリーン)

立位の状態から頭上にバーを持って深くしゃがむテストです。このテストでは股関節や足首、上半身の柔軟性、または体幹の安定性などが十分かどうか(全身のコーディネーション)を確認します。

2.Hurdle Step(ハードルステップ スクリーン)

片脚立位の安定性を評価します。両足から片脚になりハードルをまたいで前後に重心移動を伴うテストです。股関節の柔軟性や体幹の安定性が十分かどうかを確認します。

3. In Line Lunge(インライン ランジ スクリーン)

インライン(直列)上での協調性を評価します。左右非対称の姿勢から上下に重心移動を伴うテストです。全身の柔軟性や安定性が十分かどうかを確認します。

4.Shoulder Mobility(ショルダーモビリティ スクリーン)

上半身の柔軟性を評価します。立位で両足を揃え、拳を作って左右の腕を交互に合わせるテストです。上半身の動きが十分かどうかを確認します。

5.Active SLR(アクティブSLR スクリーン)

下半身の柔軟性を評価します。仰向けになり、片脚を持ちあげるテストです。下半身の動きが十分かどうかを確認します。

6.Rotary Stability(ロータリースタビリティスクリーン)

四つ這いになり対角の手と脚を同時に曲げ伸ばしを行うテストです。体幹の安定性を確認します。

7.Trunk Stability Push Up(トランクスタビリティプッシュアップ スクリーン)

体幹の安定性を評価します。うつ伏せから一気に身体を持ち上げるテストです。体幹の支える力が十分かどうかを確認します。

テストは0点〜3点の4段階でスコアを判定していきます。7つの基本動作×3点=21点がテストの総得点となります。このうち、ベースライン(基準値)は14点です。スコアが高いほど上手に身体を動かせる能力があり、スコアが低いほど身体に問題があると解釈します。クオリアではこの動作評価(テスト)を用いて身体に問題がある方に対してはさらに細かいチェックを行い、身体の問題点を探していきます。

評価・測定結果をもとに、お客様の身体の状態を3つに分けて、それぞれの目的に応じて最適な運動プランの作成とエクササイズの提案を行っていきます。

まずはじめにクオリアでは、目的や目標のヒヤリングを行った上で姿勢や基本的な動きの評価などを行います。その結果、(1)身体に問題がない方(2)身体に問題がある方(3)動きによって痛みを伴う、あるいは測定が実施困難な方の3つのタイプに分けてそれぞれ運動処方をご提案していきます。そこで動きによって痛みを伴う方は、痛みを改善し、身体に問題のある方はその身体の問題を解決するという形で改善し、健康でより良い状態に導くコンディショニングサービスを提供しています。

「鍛える」前にまず「整える」ことが出来ているかどうか。まずはここが出発点です。身体が整っているからこそ正しく、効率よく鍛えることが出来るとクオリアでは考えています。

トレーニングをはじめる前に、大切なことは「鍛える」​前に「整える」ことを行えているかということです。トレーニング=筋トレという考え方が一般常識として浸透していますが、身体がちゃんと整っていないのにやみくもに鍛えても期待できる効果は得られないどころか場合によってはケガや身体の不調を招いてしまいます。

上の図はアメリカの理学療法士であるGray Cookが提唱しているパフォーマンスピラミッドというものです。3層に分かれたパフォーマンスピラミッドにはスキル・パフォーマンス・ムーブメントの3段階に分けられ、下層にいくほど基本的な能力を表します。

例えば、最低限の柔軟性や筋力がないのにも関わらずやみくもにマシンやウエイトを増やすなど「量」を重視した鍛えるトレーニングを行うとどうなるでしょうか?まさに「鍛える」よりも「整える」ことが重要だということを教えてくれる図です。

身体をより良い状態にしていくためには鍛える前にまず「整える」ことが出来ているかが大切です。クオリアでではまず「量」ではなく「質」を重視した整えるトレーニングを処方していきます。

コンディショニングで「整える」ことが出来れば、整った状態で終わりではなく、整った状態から鍛えてより良い状態を維持することが大切です。

「鍛える」前に「整える」ことは大切ということを先ほどお伝えしましたが、コンディショニングによって整えることが出来たのであれば、その整った状態で「鍛える」ことで、さらにより良い状態を維持する事が出来ると私たちは考えています。

上の図はクオリアが提供している1回のトレーニング行う流れです。

1回のトレーニングセッションでは下の図のように①緩める→②整える→③鍛えるという流れで進めていきます。まず、不良姿勢によって硬くなってしまった筋肉を緩めることからはじめます。次に、普段使っていない筋肉に刺激を入れて、良い姿勢を維持するために必要な筋力を獲得します。最後は獲得した正しい姿勢でトレーニングを行います。このような流れで、効率よく効果的に理想の身体への到達を目指していきます。

次回は、1回で行うトレーニングの流れについて詳しくご紹介していきます。

まとめ

・トレーニングを行う前に必ず「カラダの現状把握」を行います。
・目標や目的をヒアリングした上で、日常生活で必要とされる7つの基本的な動作パターンを正しく動作が出来ているかどうかをトレーナーが細かくチェックしていきます。
・測定結果に基づき大きく3つに分類し、それぞれに最適な運動プランの提案を行います。
・トレーニングの出発点は「鍛える」前にまず「整える」ことが出来ているかどうか。クオリアではここを最初に取り組みます。
・身体が正しく整ったのであれば整った状態から鍛えてより良い状態を維持することが大切。

東京都渋谷区富ヶ谷・代々木公園・代々木上原にあるコンディショニングジム|qualia(クオリア)富ヶ谷公式note。健康や運動の情報などを発信していきます。