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たまご大好き

たまごのことを考えるだけでわくわくする。たまごって不思議だ。煮ても焼いても蒸してもいい。そして、どの調理法にもそれぞれの美味しさ・楽しさがある。たまごの造形もかわいい。たまごパックにお行儀よく整列しているのもお上品だし、手のひらにとったときぴったりと収まる形、すこしざらざらした冷たい石のような感触、白いロールスクリーンから均一に漏れる太陽光みたいな白色、または積みあげられたばかりのレンガみたいな赤褐色、どれをとっても完璧ではないでしょうか。

皆さんは普段どんなたまご料理を食べていますか。また、好きなたまご料理は何ですか。

私が一番食べるのはたまごサンド。次いで、オムレツ、卵焼き、茶碗蒸しかな。キッシュも好きだけど、今住んでいる家にはオーブンと焼き型がないから、我慢している。たまごサンドは朝食にぴったり。たまごを溶いて黄身と白身が山吹色の液体に統一されていくのを見るのは気分がいい。以前の私は、黄身と白身をしっかり混ぜ合わせるとよい、ということを知らなくて、たまごを割ったあと、菜箸の先で黄身をつついてなんとなく三回くらいかき回し、すぐに調理に使っていた。たまたま友人が私の家に来て卵焼きを作ってくれたとき、時間をかけてたまごを溶いていたので、「なんでそんなに混ぜるの?」と聞いたら、彼はカシャカシャとたまごを溶きながら、「混ぜた方が……ほら、白身がだんだん細かくなってきたでしょ、見て、黄身と白身が均一になって、このほうが仕上がりが綺麗だから」と言って、目の前でその様子を見せてくれた。私はそんな些細なことで出来上がりにずいぶん差が出ることを、そのとき初めて知った。それから私もしっかりたまごを溶いてから使うようになった。

他の料理もそうだと思うけど、たまご料理って火加減が難しい。ちょっとでも目を離すとすぐに固まってしまう。私はたまごサンドでもオムレツでも卵焼きでも、少し半熟になっているのが好きで、そうなると自分の好みに固さをチューニングする必要がある。特にオムレツには難儀していて、先週は週に6日もオムレツを作る練習をしていた。オムレツの難しいところは、フライパンのなかでうまい具合にひっくり返せなくてもたもたしていると、あっという間に火が通って好みの固さを通り過ぎてしまうところ。もたもたしていると固くなるし、ひっくり返すのに失敗すると、見た目の悪いオム劣やオム裂になってしまう。スープみたいに味の濃淡をあとから調整することができないという不可逆なところも、私を熱中させる。

デザートだとプリンが好き。固いのもとろとろのも好きだけど、どこでも買えるプッチンプリンにウイスキーを少々たらすだけで、たちまち大人の淫靡な食べ物に変わってしまいます。舌触りも相まって、目をつぶってうっとりせずにはいられません。素朴なたまごボーロなんかも、ついつい手が伸びてしまいますね。たまごの話は尽きません。

今は茶碗蒸しを作りながらこのnoteを書いています。noteのコメントでも、TwitterのリプライやDMでも構いませんので、よろしければ、皆さんがいつもどんな卵料理を作ったり食べたりしているかを私に聞かせてくださいませんか。

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