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2023年のメタバースに関する取り組み

はじめに

こんにちは、くすたんです。
ある時にはヘッジホッグ.exeの代表として、スマホアプリの開発やWebのフロントエンド開発に、ある時にはユニマルの App Rockstar としてOSSの開発に関わっています。

2023年も終わるということで、今年のメタバースに関する取り組みを振り返っていきたいと思います。
※ この記事は12月に LT で発表した内容をまとめたものです。LT で話した内容を文章化しつつ、補足や関連記事などを紹介できればと思います。

2023年のメタバースに関する取り組み

今年のメタバースの取り組みとしては大きく2つのことをやりました。

BridgeSpace

1つ目はメタバースコミュニティの『BridgeSpace』を作ったことです。

詳細はこちらの記事に書いていますが、ITエンジニアを中心としてメタバース内で活動するためのコミュニティを作りました。

メタバース・へスティバル

2つ目はメタバース・へスティバルというメタバース空間の企画・サイト制作に関わりました。
このプロジェクトにおいて、僕はプラットフォームの選定と空間設計、サイト制作を担当しました。空間の制作には関わりませんでしたが、完成した空間をもとに自然とメタバースの世界を体験したくなるような導線設計を行いました。

一緒に制作に関わった藏脇さん(@kentakk)の記事もよろしければご覧ください。サイトや空間に関する数値を細かく共有いただいているので、参考になると思います。

イベント

メタバースに絡めたイベントをだいたい月に1回の頻度で開催しました。場所はメタバース内だったり、オフラインで集まったり、既存のコミュニティとコラボしたりと多種多様な手段で開催しました。

そのかいもあって、後述するような気づきをたくさん得ることができました。

活動を通しての学び

  1. メタバースは主語が大きくて伝わりづらい

  2. メタバースの機器は導入のハードルが高い

  3. メタバースに関心のある人は少ない

メタバースは主語が大きくて伝わりづらい

「メタバース」という単語を使うと人にとって受け取る領域は様々です。Web3 とか NFT とか VR とか AR とか…。
ここではメタバースの定義については触れませんが、メタバースという単語を使うと人によって受け取り方が異なるので、メタバースを使う時は「メタバースとは何か」を説明する必要があります。

それを定めずに「メタバース」という単語だけで何かを実行しようとすると、みんなの認識が異なるので、うまくいかなくなってしまいます。
そのために、期待値のブレをなくすために「メタバースという単語を使わない」「メタバースに関しての明確な定義をする」などの対策が必要になります。

メタバースの機器は導入のハードルが高い

メタバース(ここでは AR/VR 領域とします)を体験するのに必要な機器の導入ハードルはとても高いです。
有名どころな Meta Quest3 は 7 万円ほどしますし、十分に楽しむためには PC も必要です。

また、 Apple 社が発表したことで有名になった Apple Vision Pro は 50 万円ほどすると言われています。
これらを用意することは並大抵のことではありません。

そのために、「事前にこちらで機器を用意しておいて体験してもらう」「機器がなくてもメタバース体験ができるプラットフォームを選定する」という対策が必要になります。

メタバースに関心のある人は少ない

あくまで体感的な話ですが、メタバースに関心のある人は少ないです。
そもそものメタバースについて知っているという絶対数が少ないために、関心のある人も少ないのだと思います。

そのため、多くの人が興味をもつであろうコンテンツにメタバースをうまく掛け合わせることが必要になります。

2024年のメタバースに関する取り組み

このような取り組みを踏まえて来年には以下のことに取り組みたいと思っています。
ここでのメタバースは AR/VR や没入感のあるSNSをさします。

日常化

いつの間にかメタバースに入り込んでいるという世界観を目指しています。既存のメタバースは、機器を装着して特別なアプリを起動して行いますが、 WebXR の技術を活用して普段見ている Web ページから自然と AR/VR のコンテンツを体験できるような仕組みを開発中です。

民主化

今年、来年で Meta Quest3 や Apple Vision Pro などが出てきて AR/VR の体験価値がどんどん上がってくると、次に機器の入手難易度が下がっていくものと考えられます。

界隈でも話題になっている Apple Vision Pro なんかは 50万近くするので、気軽に買うことはできないですが、初版での反響をうけて、 Apple Vision Air 、 Apple Vision SE といった廉価版のデバイスが発売される可能性は十分考えられます。それに備えて AR/VR アプリの開発と Web とのスムーズな連携に力を入れたいと考えています。

付属化

これは既存の価値にメタバースの価値を付与したいと考えています。

分かりやすい例が EC サイトです。ECサイトができるまでは、小売業としてお店を構えている人は実際に来店しれもらわないと商品を買ってもらうことが難しい状態でした。しかし、小売業と Web の要素をかけ合わせることで、いつでもどこでもそのお店の商品を買うことが可能になりました。

それにならって、既存の概念にメタバースの価値を付与したサービスをもうすぐ(たぶん、来年の1月には)公開する予定です。

まとめ

2023年はコミュニティや勉強会、既存のオフラインイベントとの連携などの色々な取り組みを行いました。そのなかで、メタバースの曖昧さ、高い技術導入コスト、および一般の関心の低さを強く実感しました。

これらを踏まえて2024年には、メタバースの「日常化」「民主化」「付属化」を目指し、AR/VR技術を活用した事業開発に注力する計画です。これにより、より広範なユーザーがメタバースを経験しやすくなることを目指しています。

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