003)20年間ワークアウトを続けている僕が続かないダイエットはなぜそうなるのかを考えてみる

ワークアウトに限らず、何かの活動を習慣化するには、努力も大事だけど、努力よりもむしろ「続く仕組み」を作ることのほうが重要。
っていうか、仕組みを作って、努力が不要な状態にするのが重要って感じ。

普通に日々を過ごしていれば、日々の面倒な事とかめちゃめちゃ楽しい出来事とかのせいでワークアウトするのをつい忘れてしまうという日も出てくる。そして気がつくと、ワークアウトできなかったことを後悔して明日はちゃんとワークアウトしようと考えたりするんだけど、そういう「できなかった…」という後悔も、日々の営みの中では忘れ去られてしまうことがしばしばで、そうこうしているうちに習慣自体が消えて亡くなってしまう。
「できなかった…」という後悔は、次はやろうというモチベーションとしては全然頼りないってことだね。
だから努力は大事だけど、もっぱら努力に依存した習慣付けのための訓練ってのは、多分思っている以上に成功確率が低い。

それよりも、続くための仕組みを作ってそれを実行するという方法にしたほうが、成功確率は高まると思う。具体的には、ワークアウトを続けるという目標であれば、「努力」ってほどの強い気持ちが必要無いような、「休みの日に起床して何となく整ってきたら、取り敢えずランシューズを履いて外に出てみる」ってくらいの目標設定。それくらい意識の低い目標設定にしておけば、取り敢えずそれを実行するくらいは可能なんじゃないかな。
で、靴を履いて外に出れば、「風が猛烈に吹いていて大変…」とか「結構激しく雨が降ってる…」とかいう状況じゃなければ、「できればワークアウトを習慣化した人になりたい」という気持ちがあるわけだから、せっかくなので少し歩くくらいはやろうかなって思うだろうし、歩いて身体が温まれば少し走ってみようかなと思うだろうし、走り出したらいつもと同じくらいの距離とか時間は走ってみようかなと思うはず。そうなったら、走ることの爽快さと、走った後の達成感を味わうことができるから、それが次のモチベーションにつながる。そんな小さなフィードバックループができたら、それ以降は継続することの精神的ハードルは低くなっているはずで、それ以前の状態よりも容易に継続することが可能になる。

努力に依存する形で目標設定すると、そもそも目標のレベルがまあまあ高いものになりがちなので、それをやろうと思う度に「マジかっ…」って怯んでしまう気持ちになるし、怯んでしまえば初めの一歩を踏み出すことがすごく難しくなるし、その結果「まあ今日はいいか!」と開き直ってしまう。そうなってしまうと、その後も「今日はいいか!」の連続となってしまう危険性が高まるので、結果として習慣化に失敗してしまうんだな。
「できればワークアウトを習慣化したい」みたいな、できればそうでありたいな…くらいの気持ちは、それに反しても死ぬことはないし、ただちに病気になることもないし、宣言していなければ誰からも咎められたりしないし、宣言してしまっていてその結果として咎められたりしたとしても適当にやり過ごせば全然なんとかなるくらいのモノなので、簡単に無かったことになってしまう。

努力では無く、仕組み。しかも、ひくーい目標設定がコツじゃないかなぁ~。

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