その時、わたしはアデルが好きだったことに気づいた
男の妻はアデルのファンだった。
男は彼女のために、アデルのコンサートの高価なティケットを奮発して買った。
前列の3番目くらいのとてもいい席だった。
しかし、アデルの歌声を聴くことなく、彼女はこの世を去った。
それでも、男は、妻のためにコンサートに行った。
いよいよ、アデルが観客席に降りてきた。これは、アデルのコンサートの恒例だった。
男は妻の顔写真のスマホの画面を、アデルにかざした。
画面の妻がアデルの顔が見れるか気がかりで、男はアデルに声をかけることも忘れていた。
アデルは、その時、気にとめず、男の横を通り過ぎてステージに戻った。
アデルがマイクの前に立った時、画面の女性とスマホをかかげる初老の男の関係がわかった。
(ビデオ冒頭4秒あたりで、白髪の男性がスマホ画像をかざしているのが見える)
アデルは、聴衆に男性のことを、感きわまりながら説明。男性にすぐ気づかなかったことを詫びた。
(このビデオには未収録ですが)アデルは男に叫んだ「1番前の席に座ってください」。最前列の空席に、男は妻の画像と一緒に座った。
(他のsnsでも拡散されています。ご覧になっていれば、重複多謝です)