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魔王と勇者は表裏一体。LIVE A LIVE プレイ記録 (2/2)


こんにちは。
スプラやったりポケモンやったりクロノトリガーやったり酒飲みすぎて腹を下していたりポケモンやったりで、かなり遅くなってしまいました。
前回語りすぎたので、サクッと感想を書いていきたいと思います。

いやぁ…ライブアライブ、改めて本当に面白かったなぁ。
こんなに心を揺さぶられる作品にまた出会えるとは本当に思ってもみませんでした。3DSのバーチャルコンソールで購入したSFC版ライブアライブもプレイしております。新旧それぞれの魅力がその場で比較できてとっても楽しい。

ネタバレの重要度が前回とは桁違いになってくるので、未プレイの方は是非ともご自身でやってみていただきたい限りですね。そして私と三日三晩ライブアライブについて語り明かしてくださいお願いします何でもしますから!(ん?)


【近未来編:流動】

一番人気と言われている近未来編!
前情報も一番多かったので期待度はMAXでした。

プレイした結果、しっかり予想を上回ってきましたね。上記のツイートはプレイ直後に投稿したものですが、もうこれが全てです。激熱の胸熱でサイコー!"男"無法松、カッコ良すぎる!

BGMもめっちゃめちゃテンション上がるし、他のシナリオに比べてギャグ要素も多くて、とにかく純粋に楽しめました。

主人公のアキラはもちろんなんですが、その兄貴分のような存在である無法松が本当に男らしくもまた人間らしくて、良いキャラしてるんですよ。CVは私の大好きなFF10のアーロン役もやられていた、あの石川英郎さん。渋い…渋いよぉ。
彼の良さは物語の終盤になるにつれてどんどん分かっていきます。主人公なのに申し訳ないこと言うんですが「アキラは松の引き立て役なのか?」ってくらい、松がカッコいいんだよなぁ…。

とはいえアキラがダサいなんてことではありません。むしろ最後はアキラが松の意志を受け継いでパワーを発揮する場面もあって、この二人のどちらが欠けてもこの近未来編の世界は救われなかっただろうな、と思えるような絶妙な関係性でした。

そして、近未来編といえば!

GO!GO!ブリキ大王!!

影山のアニキが歌う主題歌。流れた瞬間、「うおおおお~~~!!!」と叫ばずにはいられないぶっ放し様ですね。超カッコいい。当時からのファンの方はもう私の興奮なんかとは比べ物にならんくらいテンション爆上げしたんじゃなかろうか?

主題歌と言っても、この曲は従来のRPGのようにエンディングで流れる主題歌ではなく、どちらかというとアニメや映画のオープニングのような演出で流れます。近未来編始まったぜ~!!っていう気分になってすごくワクワクできました。

◇ ◇ ◇

話は変わりますが、ライブアライブの各物語にはそれぞれサブタイトルがついています。
SF編だったら機械に宿る心で「機心」、功夫編だったら拳法を弟子に「伝承」する…という感じでどれも割と解釈しやすいんですけども、今回の近未来編は「流動」ということで、ちょっと他とは違う感じがしませんか?え、流動?どういうこっちゃねんっていう。

色々考えてはみたものの、私の中で一番しっくりくるのは「液体人間」でした。「流動」っていうのは血液の流れみたいなものを指していて、"人間が液体になることによって精神力を増幅させ巨大な力を得る"という近未来編の重大な要素をそれで表しているのかなぁと。

それだけだとちょっとゾッとしますが、松のパワーを受け継ぎブリキ大王を動かすアキラ。彼も燃え尽きた松と一緒に"無理を通す"選択をします。これ…なんか「流動」っぽくない?松のアツい気持ちがアキラに流れてるっぽくない?ちょっと無理やり感あるけど。

「流動」の意味をネットで検索してみたら、「流れ動くこと」の他に、「移り変わること」とありました。えっ!?つまり…前者は液体人間、そして後者は松からアキラへのバトンタッチ……ってコト!?
めちゃめちゃしっくりきちゃった。もうこれでいいか。うん。

ロボットがメインかと思いきやシリアス展開が続き最後までロボットは動かない、というまるで最後まで主人公が魔法少女にならない魔法少女まどか☆マギカみたいな流れが美しくて、とても良いシナリオでした。(伝われ)


【原始編:接触】

ラストは原始編。
元々興味深々だったのですが、結構プレイ時間的に長めになるようだったので、最後に残して週末にガッツリやりました。

原始時代の物語ということで、マジでどういう風になるのか全く予想がつかなかったですね。ショートトレーラーで見たときもウホウホワキャキャしてたという印象しかありませんでした。しかもその主人公、ポゴのCVは緒方恵美さん。ぜ、贅沢すぎんだろ…!

そしてやっぱり凄かったのが、物語中の全てに一切セリフがないってところですよね。言葉という概念がなく、全身を使って喜怒哀楽を表現するキャラクターたち。見ていて本当に新鮮で面白かったです。ストーリーもちょっと切なかったりする部分があるんですが、「かわいい…」っていう感想になってしまう感じ。なんかもう、原始編は言葉にできない面白さがあるな。????「クラウド、想いを伝えられるのは言葉だけじゃないよ・・」

ラスボス戦では敵だったざきと共闘し、最後に和解するっていう展開でした。やりこみ要素もかなりあるので周回したいシナリオのひとつです。

緒方さん渾身の「あ、あ、あいぃ~~~~~~!!!」は全人類に聞いて欲しい。



【中世編:魔王】

うおおおお!!!!
中世編のこと書きたすぎて原始編の感想がミリになっちまったぜ!(原始編大好き!!!)

中世編は最後に配信禁止区域があるためスクショもできないので、今のところ何度かやり直したりして脳内補完ならぬ脳内保管してます。

※12月現在は配信禁止区域が解除となっておりますが、こちらは解除前に執筆したため時系列の違いはご容赦ください!

で、上に貼ったショートトレーラーですが、これもネタバレになりそうだと思ったのでプレイ前は見ていませんでした。
クリアしてから見るとまた色々思うところがあって最高なのでこれから書いていきます。

◇ ◇ ◇

スタートと同時に流れたBGMがまさかのタイトル画面の「LIVE・A・LIVE」!初っ端からこれはテンション爆上げだよ。時田さん、分かってらっしゃる。先日の生放送でも仰っていたけども、FF4でも最初に流れる曲を後半の熱いところで流したりしてたんですよね。BGM芸大好きすぎます。

始まりは、まあ割と王道のRPGというか。簡単に要約すると「攫われた姫を助けるための魔王討伐の旅」ですよね。
しかも面白いのが、主人公には中村悠一さんという素晴らしい声優が配役されているにも関わらず、この男、全く喋りません。いわゆるドラクエ型主人公ってやつ。
そして城内のあちこちにある扉の左右に配置されたピクリとも動かない兵士たち。場所ごとにセリフは違うものの、同じ場所にいる左右どちらの兵士に話しかけても同じセリフを言うだけの存在です。

つまり、「中世編は王道RPGの世界である」ことを知らしめされているということなんですね。

住民たちからは少々大げさなほどに応援され、この国にとって「勇者」という存在が絶対的信頼を置かれていることが伝わってきます。
仲間であるストレイボウ・ハッシュ・ウラヌスも、そこまで手こずらずスムーズに同行させることができました。


ただ、ザ・王道と言えるシナリオでありながらも、序盤から既に不穏な雰囲気は隠しきれていなかったように思えます。かつて魔王を倒した勇者ハッシュは人間不信の引きこもり。そのハッシュとともに戦ったという僧侶ウラヌスもボケ老人を演じてまで人と関わらないように生きていたようで、なんかこの二人には最初から闇を感じていたんですよ。王道の陰に潜む闇…これぞすなわちアンチテーゼの予兆!ワクワクしますねー。

まあそんな空気も味わいつつなんやかんやで魔王城にたどり着く一行。
その城の中に衝撃の部屋がありました。

全然気付かなかったけどオルステッドが爺に隠れて顔見えてなくて草

えっ……何これ。
今までプレイしてきた各編のボスたちの石像じゃないの?ひとりで「うわっ!えぇ……。……えぇ???」ってぶつぶつ言っちゃったよ。キモオタかよ!(キモオタだよ)
気になるけど、この時点では何もアクションが起こせなかったので一旦スルー。いや気になりすぎるだろ。絶対なんかあるだろ!!

そして最深部と思われる場所にて魔王と戦闘。
苦戦するほどとはいかないものの普通に強かった印象のある魔王でしたが、戦闘が終わるとハッシュが「こんな弱い魔王は魔王じゃない…」みたいなことを言って倒れてしまいます。どうやら病を抱えていたらしく、勇者の剣"ブライオン"をオルステッドに託して息を引き取ってしまったのです。

「はぁ~やっぱり中世編も人死ぬよねそうだよね」なんて思っていたら、実は何かさっきから魔王像を眺めて怪しい動きをしていたストレイボウが「ここは危険だ、離れるぞ!!」と慌て始めます。
更にそのタイミングでハッシュを調べようとすると、「死人に構っている場合か!」と怒られるんです。いや、こいつ怪しいよな?

しかしその後、オルステッド、ウラヌスが順番にそのエリアから離れた瞬間、建物の崩れる音とともにストレイボウの叫び声が。え……ストレイボウ?マジか?え、疑ってすまん……。
…と思いきや、魔王城を出て王のもとへ戻り、眠りについた際にストレイボウの怪しい幻影を見てしまうんですわ。振り回されすぎてキレそう。

幻影の後を追うと、王の座に再び魔王の姿が。
近付くと無音のまま戦闘が始まり、倒すと目の前で果てているのは魔王ではなく、なんと国王……。この時点で、ストレイボウの裏切りであることが私の中で確定です。なーにが旧友じゃ!許さん!許さんぞ義破門団ッ…!!(違う)

その後、偏見でしか人を見ることのできない典型的で哀れな大臣や(言い過ぎ)、棒立ちして同じセリフしか言うことのできない無能な兵士たち(それはそう)、周囲に流されるだけの噂好きな愚民ども(住民です)に「お前が殺したんだ!お前が魔王なんだ!」と決めつけられ、牢に入れられてしまいます。
そこではオルステッドの肩を持ってくれたボケ老人僧侶ウラヌスも酷い拷問を受け閉じ込められており、最期の力を振り絞ってオルステッドを助けてくれました。ジジイ…良いジジイだった。

ウラヌスは、亡くなる前に最後まで「信じてくれる者を信じるのだ」というセリフをオルステッドに話していました。実は、ハッシュも同じことを告げて絶命。この2人からは「信じる心」を強く意識させられたように思いますね。オルステッドもその言葉から何度も何度もアリシアと過ごした、たった1日のことを思い出しまくります。1日どころか半日といえるレベルの短さなんだけどなぁ。人が良すぎるよオルステッド。

ということで、遺志を託してくれた者たちの言葉を信じ、そして自分のことを信じてくれているであろうアリシアを信じ、再び魔王山へ赴きます。

最深部だと思っていた場所へ辿り着くと、なんとそこに隠し通路があることが分かります。山頂に繋がる道は何とも言い難い薄気味悪さと恐ろしさがあり、グラフィックも奥行きを感じられる演出になっていて鳥肌が立ちました。

そこに待っていたのは……ストレイボウ。

いつもの様子とは打って変わって、オルステッドへの溜まりに溜まった憎悪をぶちまけまくるストさん。これもよくある、ただの「デキる奴への嫉妬」ですよね。最初に魔王山に来た際に内部が崩壊したというのはストさんの真っ赤な嘘で、彼はその奥にアリシアがいるということに気付き、皆を騙して抜け駆けしたというのです。
そして彼の名台詞がやっと聞けました。

「あの世で俺に詫び続けろーーー!!!
オルステッドーーー!!!」

うおおおおスクショ撮らせてくれえええええ!!!
と思っていたけど、トレーラーで普通に見れましたね。じゃあなんで録画禁止区間にするんだ。
このセリフとともにストレイボウがまるで魔王にでもなってしまったかのようにンゴゴゴゴゴってなって(語彙力)、「MEGALOMANIA」が流れ始めるってわけ。完璧すぎて泣いた。熱すぎるだろ!

無事にイカれたストさんを撃破し、気になるのはアリシアのみ。
なんと彼女もイカれちまってました。ストレイボウに助けられた彼女は「あなたは来てくれなかった」「彼はずっと我慢していたのよ」などと夫(婚約者?)であるオルステッドをひたすら責めまくり、最終的にストレイボウの後を追って自害。時すでにお寿司とはこのことですか。ひどくないですか。何なんだこいつら。

全てに見放され、全てを失い、勇者にもなれなかったオルステッド。ここで彼が初めて口を開きます。ドラクエ式主人公が喋り出す…つまり彼は「主人公ではなくなってしまった」のです。

スクショが貼れないのがなんとも辛いんですが(語彙力がないので……)、彼自身が魔王となる選択をしてしまいました。これ、凄いですよねぇ…いやーーーーーそんなことある!?主人公が魔王に転落するなんて。しかも、ここの演出がまたドえらいかっこいいんですよ…。最初は絶望こそしていたものの「魔王になる」決断をしてからのオルステッドは様相が変貌し、不気味な笑いを浮かべ…そして、その暗い雰囲気のままエンドロールが流れ、中世編は終わりを告げました。物凄い演出だ。凄すぎて、思い出すだけでもゾワッとします。

色々考えてはみたのですが、結局オルステッドもストレイボウも「魔王」という概念のような何かに取り憑かれてしまったのだと思います。「魔王」は人間の愚かな部分、弱さや無意味な憎しみに囚われてしまうところにつけ入るんでしょうね。
それとも自らの「魔王」になってやる!という意志が強かったのか…。結構ゲーム内では語られない部分が多いので、ほんと考察し甲斐があります。

そんな感じで、中世編は非常に私好みのシナリオでした。


【最終編:オルステッドルート】

さて、いよいよ最終編にやってまいりました。

これもゲームをプレイするまで見なかったトレーラー。
改めて見ると、割とガッツリネタバレですね。「もしかしたら各編の主人公が集結するのかも…!?」という軽い予想はしていたものの、ここまでやり込めるシナリオになっていたとは。

◇ ◇ ◇

最終編では、まず主人公を再度選択する画面になります。
ここで、オルステッド以外を選ぶと真のルートになるわけですが、オルステッドを選ぶと異なるエンディングが見れました。それもそのはず、先ほどまでプレイしていた中世編のラストでオルステッドは闇落ち。魔王となってこの世の全てを破滅させる的な展開になることは必至でしたので、私は迷わずオルステッドルートからプレイしたというわけです。

ちなみにオルステッドルートはALL配信禁止区域。
やってみて分かりましたが、まぁあの感じはマジで己の拳でプレイして欲しいなっていう内容でしたね。

この人は実況とLive2Dの動きだけという驚異の配信を行っていましたけども。(最高に面白かった)


このオルステッドルートは、魔王となったオルステッド改めオディオが各時代のラスボスを操り、かつてプレイヤーが操作した主人公たちを抹殺する最悪の世界線。最悪だけど、最高なんだよなぁ。誰も幸せにならない。「そして誰もいなくなった」的な感じ。救いが全くないですね。

私はこういうバッドエンドが非常に好きなんですが、人によっては辛くて出来ないかもしれません。UNDERTALEのGルートはきっとこのルートからインスパイアされている部分がかなり強いと思う。
ちなみに私はGルートはクリアしていません。辛いからね。
ん?


あ、あと!特にめっちゃ好きな演出があったんですよ。「ハルマゲドン」っていうエンディングです。

VSブリキ大王戦で思いの外強くて焦っていたとき、「逃げる」のコマンドが急に「ハルマゲドン」に変化したんです。え、何?こわっ!ってなりつつも普通に気になったので選んでみたら世界が終わりました世界が終わるまでは~♪

めっちゃびっくりしました。マジで世界終わった。そんで、そのままエンドロール。不気味な哀愁漂うBGMがだんだんフェードアウトしていき、どこから吹いているのか分からない風の音だけが静かに聴こえる、「無」を極限に表現したENDという感じでした。

これも私の大大大好物な演出でして、繰り返しになってしまいますが「UNDERTALEで見た!!」ってなりましたね。Toby Fox氏はライブアライブが大好きだそうですので、私もライブアライブをこうしてプレイ出来て本当に良かったなと思います。やっぱ好きな作品の作者が好きな作品は好きなんだなぁと(ややこしい)。

ということでオルステッドルートは全体的に暗さと絶望しかない、悲しみのエンディングでございました。


【最終編:真END】

ここからが本当のエンディングということになります。
私はキューブを主人公に選びました。

最終編、どんな感じなのかなぁとワクワクしながらスタートすると、SF編で見たエンディングの最後から始まりました。これも主人公ごとに違うのかと思うと凄いですね。

伍長とともにコックピットでただ前を見つめるキューブ。宇宙の旅も終盤、といった雰囲気で恐らく地球へ近づいている頃だったのではないかなと思います。そこへ、どこかからか突然「お前を誘ってやる」的なことを言われワープさせられてしまいました。

辿り着いた先は見覚えのある城のバルコニー。
中世編の舞台、ルクレチア王国に飛ばされたようですね。でも地図を見てみると血塗られており、地名は廃城、廃村となっていました。賑やかだったはずの城下町にも人っ子一人いません。若干ホラーっぽさあるけどこの感じもマジで好き。

恨みつらみを積み重ね魔王となったオルステッドが「ぜ~んぶ壊しちゃえ!」って感じでルクレチア王国の住民を塵にしたんだなというのが伝わってくる最終編。
時系列的には、オルステッドルートの前なのかな。主人公たちが呼ばれてますからね。あれ?じゃあなんでオルステッドルートのときには集結させなかったんだろう。時系列とかじゃなくてパラレルワールドな感じなのかも。

とりあえずウロウロ探索していると、私が最初に出会ったのは幕末編のおぼろ丸でした。うおー!こんな感じで主人公たちに合流出来るのか!とめっちゃテンション上がったのを記憶しています。そしておぼろ丸が出現した場所は魔王城への道の途中。私、キューブひとりで魔王城に挑もうとしたってのか…?

次々と仲間を見つけ、最終的にパーティはキューブ、レイ(心山拳師範)、アキラ、高原日勝の4名となりました。それ以上のメンバーは入れ替え制になってしまうんですよ。なので、パーティを変えたいってなるたびにそのキャラがいた場所まで徒歩でお迎えに行かないといけないのが結構大変でした。あとサンダウン・キッド、お前もクソめんどくさかったぞコラ!あまりにも面倒すぎてちょっと攻略に頼っちゃったじゃねーか!

ポゴとの戦闘に勝つと例の萌え台詞が。
かわいい…。

普通にシナリオを進めるにはこのまま魔王城へ行けば良いのですが、仲間を集めていく中で様々な怪しいダンジョンを発見して、またこれが本当に楽しかったので記録します。

まず最初に見つけたのはおぼろ丸のダンジョン。もちろん、「おぼろ丸の」であることは後から気付きました。そう!ダンジョンが全員分あるんですよ。凄い。誰が用意してくれたんだろう。魔王以外考えられない。

キューブひとりで城下町を抜けようとしたとき、かつて"勇者"を応援し、そして蔑んだ人々の廃墟が目に付きました。キューブにとってはただの廃墟ですが、プレイヤー目線だと色々思うところのある、できれば近寄りたくもない場所ですね。なんとこの城下町の家すべてがダンジョンに改造されていました。ひえー!最高!

ダンジョンの名前は「鍵のダンジョン」。中に入ると施錠された扉があり、この場所でエンカウントした忍者のような敵が鍵をドロップしました。ここで初めて「おぼろ丸がいないと進めない」ということが認識できたというわけね。
いや、でも城下町がダンジョンになっているとは思わなかった。こういう不気味さも非常に大好きでした。


次に訪れたのは、アキラの「心のダンジョン」。
これは本当に偶然でした。アキラがパーティにいると近未来編同様「逃げる」が「テレポート」に変化するんですが、大抵は普通に逃げることができていたので、構わずテレポートを使っていたら突然知らない場所にワープしてしまいました。これもマジでビビりました。セーブしてねーし!みたいな。

名前の通りアキラの特性を活かし、かつてのルクレチアの民の心を読みながら進めていく不思議なこのダンジョン。兵士や村人、あのにっくき大臣などの心も読め、みなオルステッドの魔王ぶりを恐れているようでした。

ただ、国王はルクレチアの行く末をただ案じるのみで魔王に触れている様子はありません。国王の鑑ですね。また唯一オルステッドを信じ続けていた健気な少年は、魔王となったオルステッドの手にかけられてもなお純粋な心を持ったままでした。
この2人のセリフは個人的には切なく感じたというか…遣る瀬無い気持ちになったなぁ。

主人公たちはここで何を思うのか…。そんな部分も想像が膨らみます

そんな感じで各キャラに様々な仕掛けが施されたダンジョンが用意されているボリューム満点の最終編。すべての要素を終わらせて、いよいよオルステッドのもとへ向かいます。ここからは、もうエンディングまで一気に駆け抜ける形でしたね。

ラスボス戦は、何と言いますか…。哀しくて、切なくて、ただただ「何も生まない争い」だな…としみじみ感じながら戦っていました。毎度うまく言葉にできないんですが、ここまで各編で主人公たちが頑張ってやってきたことが、知らねーヤツに一気に崩されていく感覚というか。オルステッドルートでの戦いと近いものがあるかも。
対して、オルステッドもとい魔王も中世編で積み上げてきた努力が全て無駄になってしまったことを肯定するように、有無を言わさず世界を破壊しようとしている。この感じが、お互いにお互いを傷つけ合うだけの戦いに見えてしまって…。


しかし、ラストはめちゃくちゃ熱い展開が入りました。
ひたすら不毛な争いだと思っていた私に、主人公たちに、そして"オルステッド"に、最高の救いがあったのです………!!!あれは一体どんな風に言葉にすれば良いのでしょうか。オルステッドが魔王から解き放たれ、自分自身の意志を取り戻し、他の主人公たちと同じように悪に立ち向かったんです。もうこれは実際にプレイして体感してもらう以外、私の語彙力では感想にならないような気がしてしまう。それくらい熱い演出でした。

ていうかね、グラフィックが本っっっっっ当に凄すぎるのよ。HD-2D最高すぎんだろ。ドットも綺麗な映像もどっちも大好きな人間にとって、ここまで栄養になるモノだったとは。マジで新感覚すぎます。うおおおおおおオルステッドォォォォォォォォ!!!!って叫んでたもんね普通に。

しかもこの演出、後ほど知ったのですが、ライブアライブリメイクの中で唯一追加された新要素だったのです。そう、オリジナルにはこの展開はなかったということなんですよ。ヤバくない?昔からのファンが一体何人救われてしまったんだ。私も救われたかった。(?)


ラスボス撃破後は、主人公に選んだキューブのやさしさが分かる動作も見られました。
ここも、選んだ主人公によって色々セリフとか変わるんだと思います。キューブは喋ることができない代わりに、最大限の表現力を使ってアピールしていたのが分かって、もう…ううう…(突然の号泣)
まだ周回が出来ていないので必ず自分で他のセリフも見たいです。SFC版でも見たい。全部見たい。

エンディングも最高に最高でした…やばい興奮しすぎてどんどん自分の中のボキャブラリーが消えていくのが分かる…。とりあえず、エンディングでテーマメドレーみたいなものをやるのはマジで反則。FF6でもありましたね、キャラメドレー。本当にオタク心っつーもんを良く分かってると思いますよ製作陣は。

なによりエンディングで私が特に好きだったのは幕末編パートですね。

幕末編(本編)のラストにて囚われの男(坂本竜馬)に「一緒に行かないか」と誘われた時、私はYESを選んだのですが、なんとそれが伏線となっていて、エンディングでおぼろ丸が竜馬をお守りしている姿が見れたのです!最高すぎる!

そのエンディングの2人に心を打たれ、クリア後に咄嗟に描いたおぼろ丸。
もっと男性キャラの絵が上手く描けたならそのシーンをイラストで良い感じに再現したり妄想したり出来たんですが…これが限界でした。

どっかで書いたような気がするけど、ライブアライブの良いところってとにかく表現や情報量が最低限というか、脳内補完しなきゃならない部分が割と多いのよね。それでも全てにおいて"シンプルかつ繊細"みたいな感じなので、普通だったら「え?で、何???」とか「ここ説明ないのかよ!」って思いそうなところも、あっさり理解できるように構築されていると感じるんです。だからこそ、二次創作やオタクの考察が盛り上がる作品でもあるのかなぁと。

この動画では時田さんも「容量の問題で削っていった結果、いい感じにまとまった」的なことをおっしゃっております。

その非常に制約の多かった昔のゲームを生まれ変わらせるにあたって、今の時代に合わせて無理に要素を足したり逆に引いたりなんてことをせず原作を大切にしながら最低限かつ最高の作り込みになっているというのが、いかに素晴らしいことでありましょうか。

私はまだSFC版を触り始めて間もないですが、少しやっただけでもいかにリメイクが原作に忠実だったのかが良く分かりましたので、本当に良リメイクなんだなぁと新参ながら実感しているところです。

しかしエイコーちゃんのLALが見れるなんて思ってなかったな。しかも公式番組w


おわりに

ライブアライブ、本当に素敵な体験でした。

時代も登場人物も異なる8つの物語、個性的で愛嬌のあるキャラクターたち、2Dなのに全く新しい映像体験、もはや言葉では表せないほどその映像にマッチした下村女史の音楽…

普段からゲームばかりしているだけで勝手にゲームに精通していると思い込んでいた私の全身に、『ライブアライブッ!!!!!』がズガーンと叩き込まれました。何も知らなかったんです、私は。嗚呼…無知は愚か。これは初めてのRPG体験です。私は今までRPGなどやってこなかったのです。ライブアライブをやらずしてゲーム好きを語ってしまい大変申し訳ございませんでした。こ、こんなの、初めて………/////


えー、本当だったらBGMも載せたいのですが生憎サブスク配信はされていないようですので、未プレイの方はもうゲームやってサントラも買うしかないです。それしかないです。

とにかく最後に言えることは、
「ライブアライブ」に出会えて本当に良かった。
この一言に尽きます。一生この作品を忘れることはないでしょう。

最後までお読みいただいた方はありがとうございました!
ライブアライブ最高~!!!


12/14 追記

11月、アルトニアにて開催中のライブアライブコラボカフェに行って参りました!!

ポゴのワイルドホネ肉。食べ応え抜群すぎた。
尾手城の天むす・かすていら。美味しすぎて未だに味が忘れられません
「あの世で俺に詫び続けるドリンク-アルコールver.-」名前面白すぎるだろ。普通に酔っ払いました。

最高すぎて最高すぎて、最高でした。
展示されていたイラストもすべてが良すぎて、ライブアライブの空間と落ち着いた店内にとっても癒されました。ほぼ始発で行って2時間近く並んだ末に勝ち取った席だったので努力(?)の甲斐ありましたね。

アルトニアはブレイブリーデフォルトのコラボの際に行ったことがあったのですが、もう何年も前の話なのですっごい懐かしかったです。交通は大変だけど本当に素敵な場所。

しれっと混ざっている猫とチェンソーマン。

売り切れ続出すぎてライブアライブグッズはポストカードしか買えなかったから神羅マドラー買っちゃった。(?)
特典の色紙もほんまに素敵や…。オルステッドとキューブの2ショット、こんなに癒されるんだね………最高だね………。
年内にあと1回くらい行けたら良いなぁ。


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