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MOTHER2 ギーグの逆襲 プレイ記録 (2/2)


こんばんは。

マザー2、マジで面白いです。正直ここまでハマってしまうとは思いませんでした。

何もかもが新鮮で、行く先々のイベントに何一つ不満が出ない。素直な少年心で喜怒哀楽を楽しめる最高のエンターテインメントだなと。
今はそれ以上語れることが何もありません。

ただ、もうひとつだけ言えるとすれば、それは…

はい。クリアできました!と、いうことで。
早速プレイ記録をつけていきたいと思います。

前回記事からの続きなので見出しの連番も継続にしとこ。


#5 恐怖の試練と、気になるあのデブ。


そういえば前回書き忘れたのですが、リラちゃん(「私のMOTHER2」でのポーラ。お任せで2番目に出てきた名前)を救出する直前、強敵に苦戦しているとトンズラブラザーズが加勢に来てくれていたんです。
めちゃめちゃ良い展開だったのに普通に書き忘れてた。スクショも忘れた。

リラをさらったモノトリーさんは悪魔に洗脳されていただけの良い人で、サマーズへ行くためにヘリコプターを使わせてもらえることに。

しかしすんなり行く筈もなく、ヘリコプターは一足先にポーキーのデブ野郎に奪われてしまっていました。
ここ、最初は「またオメェかよ!」ってなっただけなんですけど、その後なんとなく雰囲気が怪しくなった気がして、なんと私としたことが、ちょっとポーキーを気にかけ始めてしまいました。

■気にかけポイントその1
モノトリーさんが「ポーキーくんがヘリコプターを…大丈夫だろうか?」と心配していた。
(→単に運転できないがために事故することを危惧しているだけだろうが、事故が起こったとしてもそれはそれで怖い)

■気にかけポイントその2
その直後、リラちゃんが急に立ち止まり「……ちょっと寒気がしただけよ、大丈夫。」と呟く。
(→続けて「サマーズに行くにはスリークへ戻る必要があることを強く感じた」と説明しているが、それにしては演出が不気味。滅多に弱みを見せないリラちゃんだからこそ余計に不安になった)

■気にかけポイントその3
モノトリービル潜入に必要だったいちごとうふを作ってくれたメイドのおばさんに、ポーキーがお土産を「メイドのみやげだよ」と言って渡してくれた話を聞いた。
(→これも本当にただのジョークだったと思いたいが、まさかマジの冥土の土産だったりして…ゾクゾク)

ま、すべて私の杞憂だと良いんですけどね。

てことでスリークまで送ってくれたトンズラのみんなと涙のお別れをし、ジェフが墜落したときに壊れたスカイウォーカーを直し、一度アンドーナッツ博士に見てもらうためにウィンターズへ。

ジェフがスカイウォーカーを見て
「おっ、壊れてるといってもたいしたことないや。よし、ちょっとまっててくれよ。」
と言ってくれたんですが、めっちゃカッコよくないですか?ジェフ。頼りになりすぎる。
仲間たちのセリフが普段かなり少なくて、こんな風に喋ってるシーンが割と貴重なのですが、それがまたなんか良いんですよね。

ウィンターズに着いた瞬間は、また大好きなBGMを聴けたことが嬉しくて、しばらく立ち止まってしまいました。
ほ~~~~んとにここのBGM好き。少し寂しい曲調だけど、胸があったかくなる、心のふるさとのような素敵な曲です。

博士にスカイウォーカーの修理をお願いしている間に、4番目の自分の場所、レイニーサークルを取り戻しました。一度ジェフのみで通過したときは何も起きませんでしたが、なるほど、ちゃんとこういう風に繋がるんですね~。

直してもらったスカイウォーカーに乗り込むと、今度こそいざサマーズへ。
博士は「今度こそ壊れないと思う、たぶん」と言ってましたが、まあ見事に壊れましたよね。

サマーズに着くとバカンスを楽しむ人々に溢れていました。
が、話しかけてもあまりぼくたち子供のことは歓迎していないように感じます。
そしてこの街では「船乗りのおっさんが女房と破局の危機で船を出してくれない」「スカラビへ向かう海はクラーケンというバケモノが出る」ということが分かりました。
つまり"船乗りのおっさんとその奥さんの仲を取り持って船を出してもらいクラーケンを倒す"とこまで見えましたね。なんか海で襲われるやら船乗りを助けるやら、FF4や6とぺパマリRPGで似たような展開を見た気がするな…。


船乗りジジイの奥さんはストイッククラブという意識高い系宗教みたいな場所に入り浸っていました。
なんかMOTHER2、洗脳されてる街多くない…?未来の悪い奴らがあらゆる人間に影響を与えているのか、もしくは人間の闇の部分をまるごと表現しているのか…。どちらにせよファンタジーっぽくも現実味もあって良いですね。

その奥さんの作ったマジックケーキを食べた主人公は不思議な夢を見ることになります。MOTHER2あるある、突然の罠。


夢の中では場所変わって東の果て、ランマ。ついに来ました。4人目の仲間、プー編です!

カンフーな舞台で、どうやらプーはこの国の王子様らしい。しかも、このナリで(超失礼)女子にモテモテ。
きっと日頃の行いが良く王子の名に恥じない人物なのでしょう。

ここで「ムの修行」なるものを行うことになるんですが、これがホンマに恐ろしいものでした。マジでちびった。ほんとに。


MOTHER2ではテキストに漢字が使われていません。ムというのは無のこと。私もそれは最初に聞いた時から承知していたはずなんですが…

ムの修行を始めるや否や、「プー様、老子様が今すぐ修行をやめるようにと!急いでください!」的なことを言われたので、私の操作するプーは焦ってしまいすぐに修行をやめて老子のもとに戻っちゃいました。

戻った際の老子の「何も申し上げませぬ。もう一度…」というセリフでやっと完全に理解しました。
あー、意地でも無になれよってことだったか。


再び挑戦し、余計な言葉にも耳を貸さずにしばらく黙っていると、画面が暗転してめちゃめちゃ怖い爺さんが出てきました。

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背筋凍るって。

しかも恐ろしいのは見た目だけではありませんでした。
手足をちぎられ、耳を削がれ、眼も潰されます。これ小さい頃だったら耐えられずに「いいえ」を押して逃げ出していただろうな。
最後は心をも奪い取られそうに。この、ちぎるだの削ぐだのまじでエグい表現が続く中、心を失うというとどめを刺され、もう文章を読んでいるだけで精神的に辛かったです。耳なくなってからは実際に音声も消えるし、視界も暗くなるし…。

結果すべてを耐え切ると修行成功となり元居た風景に帰ってこれたんですが、心底「ハァ~~~~生きてて良かったァ!!!!」ってなりましたね。
プレイヤーの精神まで削ってくるとは、恐ろしすぎます。ムーンサイドよりトラウマになるぞ、これ。


試練に打ち勝ったプーは、老子から天のお告げなるものを聞き、世界を救う4人のうちの1人であることを知らされます。

ここでも操作キャラとなっているためプー自身のセリフが一切なく、心情は計り知れないのですが、一体どんな思いで聞いていたんでしょうね。
とてつもなく辛く苦しい試練を終えたと思ったら、自分は運命を仕組まれた子供だったとかで、見知らぬ少年たちと旅に行けって?ホント凄い人生だわ。


…という流れで、プーはテレポートでサマーズにいる主人公たちのもとへ飛んできてくれました。

プーの喋り口調は至って真面目な雰囲気。
「俺はけつばんに従う。けつばんのしもべなのだ。」って感じでした。王子様なのに偉そうにしない、良いヤツです。てか、仲間みんな良いヤツですね。悪いのはギーグと大人とデブくらいやな。


さて、女房さんはもう元通りになってくれたので船乗りさんも元通りになってくれていますね。ピラミッドが気になるので早く次に行きたすぎて船乗りを急かしてさっさと乗り込んだら、クラーケンにあっさりボコボコにされてしまいました。そんなバケモノが出るみたいな話、あったっけなぁ…(完全に忘れてた)


#6 お茶を飲んだら、また出発だ。


なんだかどんどんSF感が増してきました。序盤にはよくあった、普通の街みたいな場所がもう全然ありません。最初の街や自宅、ママが恋しくなってきますね。
(PKテレポートでいつでも行けるようにはなったけど…そういうことではない。)

気になっていたピラミッドもまたかなり長いダンジョンで、めちゃめちゃ挫けそうになりました。敵も強いしPP回復のちょうちょは最近まったく見ないし…。
なんとか出られたと思ったら、ランマにいた仙人みたいなヤツに出待ちされていて、プーがまた修行に駆り出されてしまいました。
でも、「信じて待っていてくれ!」って言ってくれたのが良かったです。言葉にはしていなくとも、この旅を通じて仲間同士の絆は確実に深まっているのですね。


ふたたび3人となったパーティで次に向かった先にあったのは「ダンジョン男」
これは以前、ジェフが1人だったときに国を出るため通ったダンジョンの先で出会った、ブリック・ロードという男が正体でした。なんとコイツ、ダンジョン作りが好きすぎてとうとう自分自身がダンジョンになってしまったらしい。なんだそれ。

ダンジョンの中は敵こそ出てくるもののそこまで脅威ではなく、至る処に休憩できるスペースが設置されていて、ロード氏お手製のユニークな看板やうれしいアイテムなどが盛りだくさん。
何と言うか、ここ最近の展開でピリついていた緊張感をうまくほぐしてくれた、とても良いダンジョンでした。

そして、最上階?頭部?にはロード氏の顔面が壁にめり込んでいて、話しかけると何故か一緒に来ることに。とりあえず外に出てみてくれ、とのことだったので出てみたら、なんとダンジョン男がそのドでかい図体のまま後ろからついてきました。

シュールなだけでなく、普通に強いこの男。
このまま先へ進もうとしたら木に挟まって二度と動けなくなってしまったので、直前のセーブをロードしてしばらくレベル上げに付き合ってもらいました。
ていうか木に挟まって動けなくなるって大丈夫なのかよ…まさか一生をそこで終える気か?


そんな愉快なダンジョン男から譲り受けたサブマリンを使って到着した魔境では、なんとゲップーが再登場。
あの汚いゲップ声を再び聞かされることになるとは。完全に油断してました。

気持ち悪さを堪えながら苦戦していると、突然プーが唱えたPKスターストームαがゲップーに降り注ぎ、その驚きの強さ(驚きの白さみたいに言うな)で一撃必殺!
プーが修行から帰ってきたのです!
なんてカッコいい登場の仕方やねん。こう、みんながピンチのときにタイミングよく現れてくれる仲間って、今ではありきたりな展開になりがちだけど、やっぱり熱いよね。そしてやっぱり多くを語らない奴らだからこそ、こういうのがより一層映えるのよ。うん。


魔境を抜けた先には、グミ族というまさにグミのような形をした生き物が暮らす村がありました。

どんどん知らない世界に足を踏み入れて、なるようになる精神でここまで来たので、もう何があってもおかしくない…と不安に思っていましたが、ここの住民たちは言葉が喋れないらしい。なんかもう色々てんこ盛りすぎて頭おかしくなるわ(誉め言葉)

埒が明かないので一旦外に出ると、アップルキッドから電話が。
こけし消しマシンが完成したらしいのですが、電話の途中で誰かにさらわれてしまったようで切れてしまいました。
その直後に今度はオレンジキッドからの電話が鳴り、「アップルキッドに無口をなおす本を借りたいのに、ウィンターズの研究所に行ったきり帰ってこないんです」みたいな話を聞きます。

えーと、つまり…まずはさらわれてしまったアップルキッドを助けないと始まらないですね。いつもイイ感じにとっても分かりやすくヒントをくれるMOTHER2、イイなぁ。好きだなぁ。


ということで、研究所にいたアップルキッドの飼いネズミ(前から思ってたけどこのネズミは有能)からこけし消しマシンを受け取り、ついに!ストーンヘンジの地下へ行くことができるようになりました。


ストーンヘンジを初めて見たのはジェフ編で研究所へ向かう途中のこと。
その時は、気になって地下に入ってみたものの、邪魔なこけしがあって進めなかったんです。

これRPGあるあるだと思うんですが、「今はまだ通れないけど物語の終盤で行けるようになる」っていう場所を序盤とか中盤で見つけると、ワクワク感はもちろんなんですが、同時に恐怖を感じたことありませんか?
理由は恐らく、現時点では想像もつかないくらいの強敵がたくさん潜んでいるということだったり、いつかまた来れるとしても今の自分では到底不可能=自分がまだまだ弱い存在である、というちょっとした絶望感?だったり、あとは何だろう…始まりがあれば終わりがある、という部分が見えてくるからかな?とにかくなんか震えるんです。そして、それがなんとも心地良い。…私だけ?

FF4プレイ記録で書いた、「FFのフィールドマップの端っこにある"今は行けないけどいつか行ける島"に魅力を感じる」というのと似た感覚なのかなぁ~なんてのも今ふいに思いました。

ゾクゾクする感じ!そう、ゾクゾクするんですよ。あー。誰かに伝われ。


ストーンヘンジの地下はギーグの手下の秘密基地となっており、UFOやら宇宙人っぽい機械がわんさか湧いてました。

最深部まで来ると、なんとさらわれたアップルキッドや博士、トニーやどせいさんたちが試験管のような容器の液体に漬けられているではありませんか。みんな苦しそうにしていて、ちょっと辛かった…。(でも一人だけ「まあ大丈夫なんだろうけど」みたいなこと言ってるやついて、あっやっぱりMOTHERはブレないな、と冷静になった。)

その先で待ち構えていたDXスターマンを撃退し、無事にみなさんをお助けすることができました。コイツも強かったな~~~!
トニーが「ジェフ、ジェフ―!ばかばかばか!」って言ってたのがたまらなく可愛かった。薄々感じてたことだけど、トニーとジェフはデキてるのか?え?そうなのか?


何はともあれ、何やかんやで色々あり、グミ族の無口を治し、1人のグミ族から っ旦 お茶ドゾーされたので、いただいておきましょか。

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で、出た~~~!!!

ちょうど、もう一回くらい来るんじゃないかなと思ってたところだったんやで!謎の長文ニキ!!
ここでも、胸にじんわりと染みる言葉を投げかけてくれて温まることができました。

ただ、ひとつ気になった部分が。
この長文の最後の方で「それにしても、あのポーキーはどこへ行ったのだ。」っていうのがあったんですよ。今記事の冒頭で懸念していた悪い予感がやっぱり当たっているのでは!?

ついでに言うと、書き忘れてたんですが魔境の途中でも墜落したヘリコプターがあったんです。恐らく、モノトリーさんから奪ったあのヘリでしょう。ジェフは「直せそうだけどエンジンがないとなぁ」的なことを言ってた。
ポーキー、大丈夫なのか?たかがデブされどデブ、やっぱ何かあったんじゃないのか?心配になっちまったよ。


思うところは山ほどありますが、とりあえずその先の洞窟へ。
ルミネホールと呼ばれるこのダンジョンには7番目の「お前の場所」がありました。(今更気付いたけど「自分の場所」じゃなくて「お前の場所」だったのでここからは訂正していきますw)

って、あれ?7番目!?
5番目と6番目は!?!??!!?飛ばしちゃった!?あれ!?!?

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焦っても仕方がないので、一旦は落ち着いてこの場所を味わっておこう。

自分の気持ちが文字となって壁に映し出されるこの空間。何とも不思議な気持ちに包まれました。
主人公けつばんの、その瞬間の感情がリアルに分かる数少ない場面です。きっとこの壁を眺めながら、他の皆もそれぞれ色んなことを考えたのかな。
うまく言葉に表せないけど、凄く良いシーンでしたね。


#7 心の世界マジカントで、自分と向き合う。


ルミネホールのその先は、地底大陸へと繋がっていました。

いきなり自分たちが小さくなっててビックリしましたが、自分が小さくなったのではなくマップが非常に広大になったということなんですね。
バカでかい恐竜がその辺をウロウロしていて、おっかないったらありゃせん。

少し歩くと小さな集落のような場所があり、ここにもグミ族がいました。
そして喋る岩にとても重要な話をされました。

お前の運命は、宇宙全体のシステムとして作られている。
8つのパワースポットのすべての音を聞くのだ。

とか言ってた。なんやえらく壮大なスケールの話になってきましたな。
(クリアした今でも、この「宇宙全体の…」という部分がイマイチ完全に理解できてません。教えて有識者…)

ということで完全にスルーしてしまっていたお前の場所、5番目の「マグネットヒル」と6番目の「ピンククラウド」もなんとか見つけ出し、そのまま最後の場所「ファイアスプリング」も自分のものにすることができました。


8か所の音が集まると、白黒の画面で主人公が家に向かって歩いている姿が映り、その後、心地良い音楽と共に、産まれたばかりの主人公がママやパパに犬、みんなに囲まれているかのような雰囲気に。

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新たな命の誕生の喜びを分かち合う、素敵な家庭であることが伺えます。

ここでの家族の会話や思い出は、それぞれの「お前の場所」で感じ取ったものばかりでした。

長い旅の中で集めた8つのおとは、物語の始まりで出会ったブンブーンの遺した「おとのいし」へ順番に記録されていき、「エイトメロディーズ」となります。

この光景は、そのエイトメロディーズが見せてくれた幻影なのでしょうか。

その時々では断片的にしか得られなかったメロディや記憶がすべて揃い、繋がった今、
「生まれたころの自分自身を思い出すこと」
「家族、特に母からの無償の愛を受けて誕生したこと」

こういった感情を自分自身で見出せることが、この冒険の最大のヒントでありターニングポイントだったのかな、なんて考えたりしてました。


そして、それに気付いた主人公は「マジカント」という自分の心の中が実体化した国に素っ裸でひとり立っていました。(野球帽だけは被ってる)

そこには自分を形成してきた記憶に登場する、あらゆる要素が詰まっていました。

家族や友達、雪だるま。
諦めずに戦い倒した、ゾンビやゲップー。
旅の途中に朝を知らせてくれていた小鳥。

地味に会いたかった、あのトンチキさんにも会えました。

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「お前は嫌がるかもしれないけど、お前って若い時の俺に似てたんだ。
俺はもう、何することもできないけどさ。頑張ってくれ!」

と、トンチキさ~ん…。(泣)
このセリフ、なんでこんなにトキメキを感じるんでしょう。

「お前は嫌がるかもしれないけど」から入るのがたまらない。トンチキさんの良いヤツオーラが半端ない。
「俺はもう、何することもできないけどさ。」この一文の、『いや、僕こそ何もしてあげられてないよ…』感も異常。

この人、登場回数こそ多くはないのですが、主人公に未来を託してるというか、なんか…見る目があったというか。(笑)トンズラに次いでイケてるキャラしてたと思うんですよね。

そして彼はそう言い残すと、静かに消えてしまいました。
目に見える姿では存在しなくなる=死亡する、つまるところやっぱり生きてはいなかったんですね…。
でも、主人公の記憶の中にはしっかり彼がいたんです。は~、切ねぇ。


死亡キャラでいうともう1人。
あのブンブーンのお墓がひっそりと建っていました。

全ての元凶である醜いポーキーの醜い母親に潰され、儚い命を一瞬にして散らしてしまった最序盤の超重要人物(重要虫?)でした。この虫から「おとのいし」を授かった経緯があるから、今ここまで来れているんですよね。
ぼく、ブンブーンのお墓をきちんと用意出来てエライなぁ。でもトンチキさんのように、せめて一言くらいセリフは欲しかったなぁ。

そのポーキーくんもいましたよ。
ちょっと驚きましたが、確かに嫌いなヤツほど記憶には残ってしまうものだし、むしろ嫌だな~ウザイな~なんて考え続けてしまうものでしたね。
ただここはあくまでも主人公の記憶の中なので、実際に彼が今どうしているかはこの時点では不明です。

ちなみにそのデブくん、「おまえは良いよな…うらやましいよ。」というセリフを呟いていました。

私の見解ではありますが、彼が現実でこのような発言をするとは到底思えないので、主人公が作り出したセリフなのかな?と感じました。お前はこう思っておけば良いんだよ、的な。
でも、デブにもデブなりの善意が心のどこかにあって、その"善"の部分が主人公の心にも映っているが故のセリフ…なんて解釈も不可能ではないですね。いや、むしろその方がしっくり来るような気がしてきた…



さて、ここからは更にシリアス路線ひとっ飛びで怒涛の展開になっていきます。

マジカントを抜けて「自分自身」のあくまに討ち勝った主人公は、「おとのいし」のパワーにより一気にレベルアップ。
気が付くと元いた場所で横たわっており、仲間たちに心配されている状況でした。

自分自身に「サターンバレーへ!」と呼びかけられたことで、博士やアップルキッド、どせいさんたちのもとへ行き、物語の一番最初に落ちた隕石のかけらが必要だということが分かります。
ここでオネットに戻るのか…!良い、良い展開だ!!

なおスペーストンネルは一度完成していたようで、「服を着たブタに盗まれた」ということも分かります。
服を着たブタねぇ…。やっぱりこいつは生きていやがったか。少しでも心配した私がアホやった。
でも、あれだけ不穏な空気を察したくらいだから、相当の覚悟で行動してたのかもな。


早速オネットへテレポートすると、街は既にギーグの手に落ちてしまっていました。
格段に強くなった敵がうようよと立ちはだかり、薄暗く不穏な雰囲気。住民も家に閉じこもってしまい、平和だったあの頃のオネットは今や見る影もありません。
家族が心配すぎたのですぐさま自宅へ駆け込むと、さすがのママも気丈に振る舞うことに限界が来ている様子でした。
「ママは平気よ。」と言ってはくれますが、息子を心配する思いもあり、言葉が震えているような表現が。すごい悲しかったです、この部分。
でもスクショ忘れた。

隕石の落ちた場所でボスが待ち受けているんだろうか…とビクビクしながら準備万端で山頂に辿り着きましたが誰もおらず、無難に隕石の破片を入手して博士のもとへ戻ります。


一晩眠った翌日、みんなが力を合わせて完成させてくれたスペーストンネル2とついにご対面することができました。仕事はや。

このマシンに乗り込むと、二度と帰れぬ旅になるかもしれない…そう説明する博士。

いよいよ最後のダンジョンに突入出来るんですね。


#8 本当の主人公は?本当の敵は、誰?


やってまいりましたラストダンジョン!
…と思いきや、どうやらまだ違ったようです。

虚無の空間と呼ばれる場所へワープした主人公たちは、そこでまた博士とアップルキッド、どせいさんと合流しました。更に、あっという間にスペーストンネル3が完成したとか。す、凄すぎる…。どういう技術やねん。

ギーグがいるのはここではなく、過去のこの場所なのだと言います。そして、このスペーストンネル3を使うと過去に行けるらしい。
しかし、博士もアップルキッドも急に口をつぐんでしまいます。


嫌な予感がする中、博士がひとり歩き出し、遠くを見つめる描写が。
声を掛けると、意を決して言葉を口にしてくれました。

「この装置は生き物を…『生命体』をワープさせることができない。
 ワープのプロセスで命は消え去ってしまうんだ。」

よって生命体をロボットに移植し、過去へワープして欲しいという博士からのお願いでした。
そして、

「もう今までの君たちの姿に戻れないかもしれないんだが…
本当にそれでも…いいか?」

との問いが。

なんだかプーの試練のときにも感じたな…。この、究極の辛い選択を迫られる感じ。基本ユニークな作風だから余計、印象に残るんですよね。
こんなの普通の子供、耐えられないですよ。
元の姿に戻れないなんて嫌やわ。
魂が戻って来なかったら、それこそ大好きなママやパパにももう会えなくなってしまう。

それでも主人公たちはヒーローなので立ち向かいます。

主人公の野球帽を博士に預け、いよいよスペーストンネル3に乗り込む4人のヒーローたち。
1人ずつゆっくりと、魂がロボットへ吸い上げられていく様は、見ていて本当にドキドキしました。

ウィーーーン…という機械音だけが鳴り響く、静かなコックピット。
真っ暗で誰の声も届かない、不安だけが一気に押し寄せてくるような空間。

「思えば遠く来たものだなぁ」
と、ふいにコーヒーブレイクのあのメッセージを思い出したりした。


ワープした先で外に出てみると、そこは何もない広い宇宙のような空間が広がっていました。過去なのに、近未来的な印象もありましたね。
ちなみに後から知りましたが、ここは「過去の最底国」という名称なんだそうです。

最低ではなく、最”底”。どこかの奥深く…ギーグのいる場所となれば、ギーグの拠点の最深部ということなんでしょうか。


さすがラスダンなだけあり、敵の強さも底知れずハイレベル。
主人公たちはロボットの姿に変わり果て、乗ってきたスペーストンネル3では回復とセーブしか出来ません。

…これ、私はSwitchのどこでもセーブ&ロード機能があるから助かってたけど、当時のプレイヤーや「どこでもセーブなんかにゃ頼らねぇ!」なんて方は、いざという時詰みセーブになっちゃうんじゃないの?とか思ったり思わなかったり。でも最悪、都度回復しながらレベル上げして…っていう手があるか。

ダンジョンは比較的長くなく、割とすぐにラストっぽい場所まで到着できました。
(オネットの敵の強さにビビり散らしルミネホールの罪なきデヘヘヘラーちゃんたちを討伐しまくってガンガンレベル上げたので道中何とかなった。)

そのラストっぽい場所では、まるで人間の腸というか、体内かのような気味の悪い足場が広がっており、最奥部はなんか…ちょっとここでは言えないアレの形に見えました。うわっ…私の心、汚れすぎ…?


そして主人公たちの前に立ち塞がったのは、他でもない隣人ポーキーでした。

物語の最序盤からひたすらぼくたちの邪魔をし続けた、見た目も性格も言動も行動も、全てが最悪極まりないこの男。
この最後の場所でも、ほんまにザ・悪役といった感じのセリフを次々と吐き出していくので、見ていてちょっと滑稽で、なんだか可哀想な気にすらなりますね。

戦闘が始まり、重装備ポーキーとともに現れたのはギーグ
しかし私はなんとなくギーグへは攻撃せず、まずはポーキーを重点的に狙ってみました。
うーん…なんとなくと言いましたが、多分理由はあります。

スクショを忘れていたのでピクシブ百科を引用させていただきます。

スクロールすると居る、丸い形をしているのがギーグなのですが…
見てわかる通り主人公のお顔があるではありませんか。ナニコレ怖い。こんなの攻撃出来ない。恐らく私はそんな心境だったかもしれません。
(あとは自身のRPGの経験から、"ボスが2体いるときは攻撃の通りやすそうな方だけを狙う"という直感。)

ある程度ポーキーにダメを与えると、第2形態へシフトしました。読みは当たっていたようで良かった。
同じタイミングでポーキーが「悪魔のマシン」なるものを切ると、ポーキーが戦闘から離脱するのですが…。

とにかく、ポーキーくんがまあ喋る喋る。

プレイ中は「口の減らねえガキがw」としか思えず、考察する暇もなくただひたすら勝つことだけを考えて戦ってました。
が、今こうして文字に起こしながら記録しているうちに、自分なりの答えが見えてきた気がするので、ちょっと長いの書いときます。


ポーキーはまず、
「もうギーグ様は、いやギーグは悪の化身なんかじゃないんだ。
ギーグ自身にもコントロールできない『悪』そのもの…邪悪な力そのものになってしまったんだ。」
と言っています。

それから、
「ギーグ様のお姿さえ見えないで戦ってるなんてむなしいだろ! この姿を見たらそれだけで腰をぬかすぜ!…ほんっとに怖いんだから。

「怖いだろ!おれだって怖いよ。ギーグはもう考える事すらできないし、自分が何をしているのかも、もうわからないんだ。
ギーグは自分の力のあまりの強さで自分の人格さえ破壊してしまったのさ。
とんでもない力の大馬鹿野郎さ!ギーグは!」

といった具合にお話をしてくれました。

このセリフ(実際にはもっとあります)を改めて読んでいると、ポーキーの言葉には矛盾や疑問が生じている気がするんです。

・今まで「ギーグ様」と慕っていたはずが、「様」を敢えて外して言い直している。
・それなのに今までの挙動とは打って変わって、ギーグを異常に恐れているのが分かる。
・「何をしているのかもわからない」ことを分かっていたり、人格が破壊されていることを知っている。

最初は本当に何を言っているのか全くわけがわからないよ状態だったんですが。
このセリフ、仮に、「ギーグ」が「ポーキー」の影だったとしたら…?

自分(ポーキー)の心の内なる部分に潜む”悪”が具現化した存在(ギーグ)が想像以上に暴れた結果、制御が利かなくなってしまい、自分自身のことも分からなくなり、自己を失うことを恐れている。

という風に捉えることが出来ないでしょうか?

また、ポーキーにはそのお姿が見えないのに主人公の目には自分の顔が映って見えている、第1形態のギーグ。(※あの丸いのが見えていることも含めて「お姿が見えない」と言ってるのなら話は別になるが…)

これを見ると、ギーグはポーキーではなく主人公の化身という可能性もあるのかな?とも考えました。
その場合は、主人公が悪をやっつけるために今まで身につけてきた力があまりに膨大すぎて、主人公自身にも密かにある「悪の根源」(一種の復讐心のようなもの?復讐っていうか…正義感の裏返しというか。)もそれに比例して大きくなりすぎた結果の、いわゆる主人公の心の裏側の姿なのかな?と考えられます。

でもこれは、そんな伏線が思い当たらない(そもそもそこまでの考察じゃないけどw)ので、可能性としてはまあメチャ低いと思う。

それが、ポーキー自身だった場合。

ギーグを崇拝し、これまで散々悪事をこなし続けてきたポーキーです。
その心の内が、たとえ悪に染まっていたとしても、それでもやっぱりコイツも元を辿ればただの子供。
強くて優しい、運命の少年に選ばれた主人公のことがただただ羨ましくて、なんとか対抗したい。…きっとコイツもその思いでここまで頑張って来たんだと思います。許されることではないけれど。

ギーグの姿がポーキーには見えず、主人公には主人公の顔が見えている。
これはポーキーのトラウマ…ポーキー自身の「悪の根源」が主人公にある、ということの現れなんじゃないだろうか?
そして主人公からすれば、まさしく予言通りに主人公がギーグに打ち勝つことを表しているんじゃないだろうか?


主人公はこれまでたくさんの努力をして、ただひたすらに真っ直ぐな想いで、経験値を積んできた。それも、信頼し合える仲間たちと一緒に。だからこそ今は、"善""悪"も見極めることができる。

一方のポーキーは本来であれば、予言にすら登場しない人物。
"善"を失くし、"悪"に染まり続けてきた。そして予言を信じてきた主人公や事情を知るすべての人の運命をへし曲げようと、この場に現れた。自分自身で膨大化させてきたギーグのことを、知ろうともしないまま。

多分ですけど、彼は自分が主人公には勝てないんだってことを悟りたくないのでしょう。ギーグが自分自身であることにも、気付きたくない(または気付いていない)という混乱した精神状態の中での、最後の悪足掻きなんだろう…と思います。
そしてその不安定さがギーグにも表れ、「"わからない"と分かる」現象が起きているのかな。

前述した「悪魔のマシン」もポーキー自身が作り出したもので、これ以上ギーグが暴れるのが怖くて、あえてスイッチを切ったのかな?と。
ある意味、ポーキーは救いを求めていたのかも。考えすぎかな。

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「悪魔のマシン」のスイッチが切れた後のギーグ。
敵としての明確なグラフィックが存在しない。
背景は恐ろしい顔にも、横から見た胎児のようにも見える。


そもそも、ギーグは物質として実在するものではなく、概念というか…元から目には見えない存在だったのではないでしょうか?
彼は今までに直接登場したことは一度もなく、マニマニのあくまをはじめとして、常に「人」や「モンスター」を利用して地球を侵略してきていました。
ポーキーは運命の少年である主人公のライバル的立ち位置だったのもあって、ギーグに特に強く魅かれてしまった結果、ギーグの内部での"悪"の要素がポーキーでいっぱいになったのかな…みたいな。

またまたFF4の話で申し訳ないですが、ゴルベーザに操られていたカインにちょっとだけ似ている気もします。
カインの邪悪な心は、親友セシルへの羨み妬み、そして想い人を奪われたという思い込みからくる恨みから生まれてしまったもの。
それを悪者に利用されていると知りながら、自身のその心は変わることはなく、セシルを自らの意思で妨害し続けていましたね。

今作のサブタイトルは「ギーグの"逆襲"」となっているので、最初は「逆襲ってことは前作から続いているか、それともギーグを一度倒す展開でもあるのか?」とか色々考えていたんですが、これもギーグをポーキーと仮定すると、なんとなく、あぁそうかもなぁ。って思うんですよ。

ポーキーは最初から、ブンブーンからの使命を受けた主人公の側にいましたよね。
もちろんその時にギーグの名も耳にしており、そして「俺も入ってるのかな…嫌だなぁ」と言っていました。
これもそのままの意味ではなく、((本当は羨ましい…なんでまたコイツが…))という風に思っていたかもしれません。

その嫉妬心や悪意が膨大化した結果、上記の考察通りで事が進んでいたとしたら、ある意味、それもひとつの"逆襲"なのかなぁと。
超独特な観点のポーキーからしたら、イジメっ子は主人公ですからね。

「ギーグは強くて怖くて悪いヤツ!」
主人公もポーキーも、きっと最初のイメージはこうだったでしょう。

ただ、自分が運命の少年に含まれていないと分かったポーキーは逆に主人公の冒険を失敗させる計画を、そして自分も「強い」ギーグになりたいという意志を確立した。(自身を「強いものの味方」とも表現してましたね)


かなりダラダラと書いてしまいましたが、そんなところでしょうか。
なんとなくですけど、私はこんな風に捉えました。え?知恵のリンゴ?ちょっと今は、聞かなかったことにさせてくれ。

一応まとめると、私的にはギーグの正体はポーキーの"悪"の化身なんじゃねーかな、と考えた次第です。
(表現が下手でホンマにすまん。)


では話を戻して。

第2形態へ移行すると、ポーキーは更に煽り文句を加速させます。その割に戦闘には参加しないのだけど。
その言葉の中には、「テレパシーでもなんでも使えるもんなら助けをよんでみればいいさ。」というものがありました。

これはもうリラちゃんの「いのる」以外ない!
そう確信して、早速祈ってみました。

すると、いつもの戦闘時とは違う特別なセリフに変わっていて、「この思いが届いた人…誰か…」と、今まで主人公やジェフの脳内に語り掛けていた時のように本気の祈りを見せてくれました。

その祈りは、
どせいさんたち。トンズラブラザーズのみんな。リラの家族や幼稚園のみんな。ジェフの親友トニーや友達。ランマの女たちや、序盤に出てきたフランク。
そして、主人公のママ、妹のトレーシー、愛犬…

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泣ける…………………

大切な人たちみんなに届けることができたようです。
みんなも強く強く、祈りを捧げてくれたのです。

な、なんて良いシーンなんや…。
私ほんまにこの演出好きなのよ。FF4でもあったけど(またか)、今までお世話になった登場人物たちが最後の最後に気持ちだったり精神的な面で力になってくれる描写、ほんまにえぐい。


そしてその祈りのパワーがギーグに大きなダメージを与えていきます。
それでも足りず、仲間にも頼れる人がいなくなり、再び絶望しかけていると…

「リラたちの呼び掛けは………の胸に届いた。
………は見知らぬ少年たちの為に祈った。」

え?何?と思ってよく見ていると、だんだんプレイヤー自身(私)の名前が浮かび上がってきています。

実は物語の途中で本名を入力する場面があったんですよね。書くの端折ったけど。その時は正直に本名を名乗りました。

トニーからジェフへの突然の電話で「世界中の人の名前を調べる宿題」とか言う名目で私の個人情報が引き出されたもんだから、その時は「ま〜たメタ要素かw」くらいにしか思わなかったんですが、今思えばそれもジェフが(或いはトニーが)記憶の片隅にあった私の名前を思い出してくれたんだと考えるとなんかこう、ジーンとくるものがありましたね。

むしろ今までのメタな部分の全てがこのシーンの伏線だったんじゃないかって思うくらいにはこの物語を身近に感じてプレイしてきたので、「キャラがプレイヤーに干渉してくる演出」という設定だと分かるみたいな感覚よりは、それはもう単純にゲームという境界線なんて飛び越えて、心から「みんな!頑張れ!!!」って応援してしまった。


そんな私の思いが通じたのか、めちゃつよパワーがギーグにヒット。

みんなで合わせた力のお陰で、
長い戦いがついに終わったのでした。


ポーキーは少々たじろぎながらも、決して敗北は認めずその場を去っていきます。
「どこかの時代へ潜り込んで、次のプランを練るつもり」だと言い、最後に捨て台詞を吐いていきました。

「ほんとにカッコいいのはどっちかな?!」

…お前な、私がせっかくお前も苦労してたんだなって話をしてたのによ、自分でそういうこと言うなよな(ドッ)\ワハハ/




エンディングの前に、無事に過去から現代へ戻ることができた仲間たちとこお別れのシーンが。

1人ひとり前向きに解散していく中、リラは「けつばん、私を送って行ってくれる?」と、思わずキュンとなる言葉を口にします。
もちろんもちろん!と思いながら「はい」を選び、リラをおうちまで送り届けました。

すると、最後に「送ってくれてありがとう。…言いたいことがあったけど、忘れちゃった。」って。

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って!!!

ちょ、ちょ、ちょと、ちょっとここにきてそういう展開、アリなんですか!?ねぇ!??!?
公式ノマカプ厨ワイ、思わず大興奮してしまいました。好きじゃん。リラちゃん、けつばんくんのこと好きじゃん。好きじゃんよー!あーなんだよそうなのかよ!マジかー!ここでくるのかー!!もっと早く分かっていれば色々と妄想が捗ったのによー!!でもこの最後の最後で見せてくるってのもなかなか粋なもんじゃあございませんか。悪くないです。むしろ良いです。良すぎ。これで良いのよ。真面目でかしこい天才リラちゃん、恋に芽生えてしまったのね。最高…………。

アッオタク特有の早口だ!(ごめんなさい。)


気を取り直して、最後に自分のおうちへ帰りました。

ママが「用事が済んだらもう一度声を掛けて」と言ってくれてハッと気付いたんですが、この状態でどの街にも行けるってことだったんですね。
UNDERTALEやってたのに気付かなかった。同じ展開だ。

少し見て回りましたが流石に文字数がヤバイので、ここは割愛します。


さて、いよいよエンディングです。

ここでもUNDERTALEのMOTHERリスペクトがあったんですね。
CASTとして、まずはゲームで活躍した各キャラクターたちがエンドロールに登場。
深く関わった人物からモブキャラまで、かなり細かい演出でした。

それが終わったと思ったら、今度は例の爺さんが現れました。
そう、あの写真家です。
エンディング直前にもママが「写真家の人がアルバムを届けてくれた」と言ってました。予想はしていても、キターー!と心が躍りましたね。

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冒険の第1歩を踏みしめた瞬間の1枚目。

オネットを出てツーソンへ行って、怪しい宗教を解散させて、リラを救出し、遠い国からジェフも駆け付けてくれて、ゾンビを蹴散らし、幻想世界を消し去り、プーも仲間に加わって…本当にたくさんの体験をした旅。

写真家のこの爺さん、あまりに登場が多かったので、出てくるたびに「まーた来たwはいはいチーズサンドイッチw」とか思いながら適当にあしらっていたんですけど、この人がいなければ、街の風景や新しい場所などあらゆる場面においての印象は、間違いなくもっと薄いものになっていたでしょう。

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これはサマーズの高級レストランでの1枚。
エンディングで流れたものではなく
私が「サンドイッチ!」の瞬間にスクショしたものですが、
シャッターが切れる直前で撮れたのでお気に入り。


そして最後に、ラストバトルを見守ってくれた博士やアップルキッド、どせいさんたちと一緒にサターンバレーで撮った写真と、エンドロールの私の名前(けつばんではなく、本名)のコラボレーションでお別れ。

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もう、素直に嬉しい。


しかし、このまま終わらせるわけにはいかなかったようです、 MOTHER2。


エンドロールの終わりと同時に何も操作できなくなってリセットする流れ(昔のRPGあるあるですね)かと思ったら、しばらくして画面が切り替わりました。
なんとそこは序盤で見た夜の自室、更にあの下品なノック音が。

急いで玄関まで向かうと、ポーキーではなく弟のピッキーが手紙を届けにやってきていました。

手紙の主は…ポーキー。
気になる内容は…


「ここまでおいで。

おしりペンペーン!」


…うおおおおおおお!!!!!
これって絶対MOTHER3に続く伏線じゃないのー!?!?!?!?
やりてー!! 3やりてええええ!!!
兄貴に貸していたWiiUを返してもらう日が来たかもしれない。(しかも来年までに買えなくなるんだよな…)
Switchに移植来ないかなぁ…クソ〜〜〜ポーキーの野郎め~~~憎たらし~~~!!!


おわりに


ということで。
 MOTHER2の物語は終了です。

最後の流れはひとまず置いておいて、とにかく心が温まった素晴らしい作品でした。
本当にプレイして良かったと、心の底から思います。
ゲームについてこんなに色々思いを馳せたのも何だか久しぶり。


MOTHERというタイトルであるくらいだから、最後は主人公に何らかのアクシデントがあってママと永遠の別れが…とか、ママ自身に何か恐ろしいものが取り憑いたりだとか、変なことばかり想像していたんですが、なんかもう…ただただ、純愛でした。
決して多くを語らない、母の愛。それ以上でもそれ以下でもない、この愛と平和の物語に、多くの人々が感動してきたんですね。そりゃここまで名作と言われるわけやなぁ。


今回、超自己満足の考察を勝手に行ってますが、やはり発売からかなり経っていたり(実は私と同じ'94年生まれなのです)、非常の評価の高い作品だったりするなかで、ネット上には既にとてつもない量の考察が飛び交ってきていることと思います。

そんなところに今更プレイした私のMOTHER2プレイ記録を、ち~~さく、ネットという広大な海にちぃ~~~~~さく浮かばせられることが、嬉しくもあり、おこがましくもあります。

きっと、ファンの方に「これはこうじゃないよ」「解釈間違ってるぞ」とツッコまれてしまう内容もあったかも知れません。

ですがまあ、これが私の価値観でありプレイした感覚そのものということで。大目に見てくださいw
(でも違う解釈も気になるので教えてくれると喜びます)


では2万字に到達してしまう前に終わります。
読んでくださった方はありがとうございました。

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