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アメリカでジャーナリストビザをとった話

今回は私がアメリカでジャーナリストビザをとった話です。現在アーティストビザで活動していますが、その前は、ジャーナリストビザを持っていました。私の仕事関係の友人もジャーナリストビザを持っている人は多いです。今回はジャーナリストビザ、どんな人がとれるの?どんなビザ?ということを私の経験から述べていきます。

ジャーナリストビザとは?

報道関係者ビザのことです。
ここでいう報道関係者とは、母国の新聞社、出版社、ラジオ局、テレビ局等からアメリカに派遣された記者やディレクター、報道カメラマン、レポーター、雑誌エディター、ジャーナリストなど。つまり報道関連のメディア各社から雇用されている個人で、アメリカで取材活動をする人のことです。
また、特定の報道機関と雇用関係にはないフリーランスも一定の条件があれば、”報道関係者”として位置付けられます。
条件とは、母国の会社と契約をしているフリーランスである、ということです。もちろんこれには、フリーランスとしてもディレクター、報道カメラマン、レポーター、雑誌エディター、ジャーナリストなどが含まれます。
(この”契約”についてはのちほど記述します)

報道関係者ビザを取得できる人のアメリカにおける活動内容は、報道に関連したものであり、いわゆる取材活動になります。なので、娯楽や営利本位の目的とした撮影はできません。、つまりフィクションの映画を作るディレクターや、CMディレクター、俳優、フィクションの映画やCM、バラエティ番組を撮影するカメラマンは報道関係者ビザの対象となりません。

また、母国に、所属をしている会社、もしくや契約をしている会社のない人もビザの対象になれません。また、アメリカにある会社と雇用関係にある、またはフリーランスとしてアメリカの会社と契約をしている場合もビザの対象にはなりません。雇用関係や契約関係は、アメリカ国外の会社とでなければならないのです。

どんな人がジャーナリストビザを取得してる?

ジャーナリストビザを持っている人々

私の周りには仕事柄、ジャーナリストビザを持っている人がたくさんいます。一部ご紹介しますと、
雑誌エディター:日本の大手出版社とフリーランスエディターとして契約をしており、雑誌のためのアメリカ取材エディターでとして活動。
報道記者:日本の大手テレビ局の記者さん。テレビ局の会社員さんで、アメリカの支局勤務をされています。そのほか、知り合いではないですが、アメリカ支局にいる大手通信社や大手新聞社さんの記者さんもジャーナリストビザをもってアメリカに滞在していると思います。
報道カメラマン:日本に本社のある在米プロダクションで勤務。
映像ディレクター:日本のプロダクションと契約をして在米で活動。
レポーター:どこと契約をしてるのかわかりませんでしたが、在米で活動をしていました。

このほかにも、アメリカで暮らしていなくても、
日本在住の日本の報道番組のスタッフさんやレポーターさんはジャーナリストビザを持っている方がわりといらっしゃいますね。アメリカ出張に行く機会が多いことを見越して取得しているのかと思います。

私はどういう立場でジャーナリストビザをとったのか?

私は、ある映像制作会社と契約をし、主に報道番組やドキュメンタリー番組を制作しているフリーランスのディレクター、ということで、ジャーナリストビザを取得しました。
そもそも私は、4年間、日本の報道番組で実際にディレクターとして働いていていまして、その後も映像業界の別職種につきましたけど、ディレクターとしてドキュメンタリーの短編映画を作ったりしていましたので、自分のバックグラウンド的には、ジャーナリストビザを取得するのに説得力があるので問題なかったんですよね。

でも取得当時は、現役ディレクターとは言えない

私は大学院を卒業し、フリーランスのディレクターとしてOPT中でした。この時は、今のようにがっつり報道やドキュメンタリーの仕事をしていたわけではなかったのですが、これから報道よりのドキュメンタリーディレクターをやります、ということでジャーナリストビザを取得することにしました。
実際、これで取れたので、取得をしようとしている時に、あまり報道に関係をした仕事をやっていなくても、過去にそれなりに経験があって、日本にある取材仕事ができる会社と契約をしてれば、取得できるのかと思われます。

そもそも私は誰と”契約”をした?

このタイトル、意味もわからず読むとすごい響きですね。
私は、日本で会社員をしていた時代に、働いていた映像制作会社と契約をしました。そもそもフリーランスでいう、会社との”契約”ってなんだ?ですよね。いわゆるエージェンシー関係(提携関係)を結ぶことです。
芸能人の所属事務所と芸能人の関係みたいな感じですね。ですが、エージェンシー関係にも色々な形があると思いますが、
これは後ほど、私がどうやってジャーナリストビザを取得をしたかというところで、詳しく記載していきたいと思います。

ジャーナリストビザがあればどこでも働ける?

ジャーナリストビザは、就労許可のあるビザではないので、厳密に言えばアメリカで”働く”ことはできません。
ジャーナリストビザのルールで、ジャーナリスト活動で得る収入はあくまでも母国の所属している会社、もしくは契約をしている会社から得なくてはならないからです。つまり、あくまで収入源は、母国からでないといけないんです。アメリカの企業から収入を得ることはできません。
ジャーナリストビザで働くということは、母国の企業から収入を得て、アメリカで取材活動をする、という形態なんですね。
母国の企業から収入を得るという証明をするために、雇用関係のある母国の会社、もしくは契約関係にある母国の会社が、ジャーナリストビザのためには必要なんです。

私はどうやってジャーナリストビザの取ったのか?

ジャーナリストビザの申請は、アーティストビザのように移民局に書類を送ったりーといったことはしません。大使館もしくや領事館に必要な書類を持って行って面接をうける一発勝負です!
しかしこの必要な書類をどうしたらいいかわからないですよね。私は個人で申請はせず、東京にあるアメリカのビザコンサル会社にお願いしました。
残念ながらここは、コロナの煽りを受けて廃業されてしまいました。
しかし、現在もジャーナリストビザの申請方法は変わっていないので、どこでお願いするのがいいのか、なにを注意したほうがいいところ、などを述べさせていただきますね。

ジャーナリストビザの申請、どこに申請代行をお願いする?

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