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迷惑を掛けずに生きることはできない【思索】

『他人に迷惑をかけるな』と、言われたことはあるだろうか?

子供の教育の一環として、人様に迷惑をかけるなと言われただろう。

しかし、冷静に考えてみて欲しい。

この世の中を生きる上で『迷惑』をかけずに生きることはできるだろうか?

大の大人でも迷惑を掛けずにいている人がいるのなら、是非紹介して欲しい。

よく考えると、自分でもできないことを子供に強要していることになる。

出来なければ怒られるなんて、こんなにも理不尽なことはあるのだろうか?

本当に教育として子供に教えるのならば、『困っている人がいたら助けなさい』の方が本質をついている気がする。

端的に言えば『助け合い』について教えた方が理に適っているのではないかと思う。

生きる上で迷惑は絶対にかける、かけ続けるものだ。

それなのに『他人に迷惑をかけるな』なんてできるのなら、へそで茶を沸かすことも夢ではない。

そんな当たり前のことを私達は学んでこなかった。

国語や算数を学ぶことよりも先に学ばなければならなかったことだ。

迷惑を掛けない大人になりなさいではなく、困っている人がいたら手を差し伸べられる大人になりなさいという方が、道理にかなっている。

迷惑はかけていい。

それ以上に迷惑を掛けずに我慢して、その人を助けられないことの方ががよっぽど苦しい。

我慢や謙虚は美徳だが、人の本質は助け合うことなのではないだろうか?

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