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航空特殊無線技士試験の合格までの道のり

無線を操作するための国家資格はいくつもあるのですが、その中の航空特殊無線技士資格試験を受験して、合格しました!

受験しようと思った時にあまり情報がなかったので、誰かの役に立てるといいな、と思いながら、一連の流れを書いてみます。
ついでに、文系の、慎重なタイプの人間の辿った道のりです。理系や、豪胆な人ならきっともっと簡単なんだろうと思います。

(1)どの資格を取ればいいの?
私は、プライベートでグライダー に乗りたい、という目的なので、航空特殊無線技士で十分です。が、事業用とか航空管制が目的であれば、航空無線通信士とかが必要になるらしい。私が受けたのは簡単な方。
詳しくは、日本無線協会の解説ページ

(2)ひとまず、申し込んで、背水の陣を敷こう
やる気を出すには、期限を定めて、逆算して、勉強を始めてしまおう。ということで、2月中旬に受験できるように、12月中旬に申し込みました。
あと2ヶ月。
申し込みは、同じく、日本無線協会

(3)何を使って勉強すればいいの?
いろいろGoogleした結果、この試験、死ぬほど難しいわけではありません。無線の免許の中では簡単な方です。が、合格率70%ということで、3割は落ちるそうなので、勉強をちゃんとするに限ると思いました。

なので、お金をなるべく使わず、本1冊と、あとは無料で使える素材で勉強することにしました。
使ったのは:
・『やさしく学ぶ航空特殊無線技士試験
・Youtubeで計算方法を教えてくれている動画(わからない時のみ)
アプリ『電気通信術練習』
・Youtubeやオンラインにある電気通信術/フォネティックコードの音源
過去問3回分(無料で解答も公開されている)@日本無線協会

●勉強1:基本的な内容を理解して、覚える
『やさしく学ぶ航空特殊無線技士試験』を最初から最後まで、説明を全部読んで、理解するためにノートでまとめて、問題を解きました。
文系の私には、計算式の部分が本当に苦痛で、わからなくて、時間がかかりました。なので、解き方がわからない時は、Youtubeで解き方を教えてくれている動画を見て、乗り越えました。
無線工学と法規を理解して、覚えればOKです。
【私の所要時間】無線工学:1ヶ月、法規:半月


●勉強2:電気通信術/フォネティックコードの練習をする
試験内容:
・送話:試験官に向かってマンツーマンで、2分以内に、100文字のアルファベットをフォネティックコードに変換して、音読する試験。
・受話:2分間、スピーカーから流れる100文字分のフォネティックコードをアルファベットに変換して用紙に筆記する試験です。

勉強:
私は、Youtubeや、(たまにバグるけど使える!)上記アプリを使って、
1. 受話モードで、アルファベットノートに書き写し、
2. 送話の問題として1.を使い、スマホで録音しながら読み上げる、
3. 自分が読み上げた送話の音源を、受話の問題として書き写す
とかしました。(※ただ、当日の受話の問題の発音は、自分の発音と違うので、いろんな発音の音源を使うと、当日テンパらずに済むと思います。)
【私の所要時間】無線通信術:7日くらい(過去問と同時)

ひとつだけ、試験当日の送話テスト中のエピソードを、教訓として:
広い会議室に点在する試験官が、6箇所くらいで同時に送話の試験を行うのですが、私と同じタイミングで受験した人で、送話が終わった時に、「終わります」言った人が、「”ます”は要りません、”終わり”です」と注意されていました。「始めます」「本文」「訂正」「終わり」は記号なんだな〜と改めて思いました。

●勉強3:過去問を解く&復習する
過去問は、過去3回分が公開されているので、それを理解度の確認のために解いて、分かっていなかった部分は、本で復習するという感じで使いました。また直前に、本に書かれている問題を全部解いて、最後の確認をしました。
過去問3回分(無料で解答も公開されている)@日本無線協会
【私の所要時間】過去問・復習:7日くらい(無線通信術と同時)

という感じに、ウサギと亀なら、亀タイプの勉強をした結果、私は合格できました。(よかった〜)

合格通知をもらって安堵していますが、さっさと地方総合通信局に免許申請書を提出しないとな、と思っています。

最後に、申請書がダウンロードできる総務省無線利用ホームページにある関連リンクのバナーが昭和or平成一桁を感じさせるダサさだったので、どうでもいいことですが、共有させてください。笑

なお、2020年2月に受験した際の経験ですので、どんどん古くなると思います。その点、ご了承ください。

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