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イタリアの今を伝えるCNNの動画をざっくり翻訳

日本の報道だけだと、海外の感染状況や対応の情報が入らず、危機感が緩んでいくので、海外のソースをこまめにウォッチングしていこうと思います。

海外の報道各社がCOVID-19の特設ページを作って、地図やグラフや記事で報道している中、CNNのYoutubeチャンネルにイタリアの現状を取り上げた動画があったので、ざっくり翻訳します。3月24日に公開された動画です。

※一部要約・補足していたり、リスニングや英語力の問題で誤っている可能性があります。ご了承ください。括弧は映像にある内容を補足した箇所。

"Italian nurse: We're not even counting the dead anymore"
イタリアの看護師:私たちは死者数を数えなくなりました

イタリアの24時間の死者数:651人、累計:約5500人

イタリア北部の都市をイタリア軍の車列が死体を運んでいきます。新聞の訃報欄は何ページにも及びます。イタリアでの死者数は中国を超えました。感染者数は中国より少ないにもかかわらずです。なぜこのようなことになったのでしょうか?そして、アメリカはそこから学ぶことができるでしょうか?

中国の赤十字がイタリアに支援物資を運んできた際(の記者会見で)、中国赤十字の副代表は次のように述べました「あなた方のロックダウン政策は不十分です。公共交通機関は動き、人々は移動し、ホテルではディナーやパーティーが催されていますし、マスクを着用していません」。

政府が政策を強化しても、人々は屋外を移動しています。命令にしたがっていないのです。キオスクの販売員は、「多くの人はマスクを着用して、他者と距離を置こうと、(雑誌を指先で持って差し出)します。ただ、それ以外の人たちは何事もないかのように振る舞っています。ただのインフルエンザのように考え、問題を過小評価しているんです」と話します。

イタリアが最初の感染者を発表したのは2月初旬です。総理大臣は即座に緊急事態宣言をしましたが、それから3週間後の2月23日まで公の集会の禁止や休校措置、当時感染が広がっていた北部イタリアでの自主的な検疫は通告されませんでした。リーダーたちも言行一致がされておらず、パーティーの様子をSNSに投稿するなどしていました。
それから2週間後の3月8日、一部地域がロックダウンされました。既に233人が亡くなっていました。当初のレッドゾーンに暮らす教師は「毎日誰かが亡くなっていきました。死者数は日々急激に増えていったのです。自宅待機するようにと警察官が車で通り過ぎながら求めていました」。

イタリアの高齢化は進んでいます。そして、80歳の少し上の年齢がコロナウイルス被害者の平均年齢です。他の欧州地域同様、イタリアは韓国のように積極的な検査がされなかったことから、感染経路を把握することが困難です。そして、感染拡大に伴い、病院はすぐに収容人数を超えたのです。
ミラノの看護師は「高レベルでの感染があります。いつしか私たちは死者数を数えなくなりました。イタリアに関するニュースをみてください。そして学んでください。この状況は想像を超えています」と訴えます。

日本にいる私たちは、イタリアの例から、何を学べるでしょうか?

引き続き、良い例と、悪い例から学んでいければと思います。

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