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尖るな応援しろ

どうも!QoiQoiの吉次匠生です。

今日はここ数年で変わってきた自分の変化について、書いていきます!
日記のようにサラッと書いていこうと思うので、気軽に読んでみてください。



ライバル

僕は日本大学芸術学部演劇学科の卒業生です。大学在学中から演技の勉強をしてきました。
僕がいた日芸という場所は、だいたい1学年に40人くらいの俳優志望の学生がいました。その中で僕は在学中に講師の先生から、プロの俳優として将来生活していく学生は、1人か2人いれば当たりの学年と言われていました。
どう考えても狭き門です。やっとの思いで受験を突破したというのに。。。狭すぎます。。。

そして、僕らは在学中から授業でオーディションがあり、競い合う生活をしてきました。
運がない人では、せっかくの学費を払っているのに4年間1度も日芸の授業で舞台に立つことなく卒業する学生もいました。
同期は友人でもありライバルでもあったのです。

僕は学生時代同期が何かすることに対して何回か懐疑的になったことがあります。

「あいつは勉強をしていない」
「あんなことをやったって意味がない」

周りを比較して、成功を妬んだり、努力が足りていないと勝手に思ったりしたことがあります。また結果が出てないのは、自分はコアでニッチなことをしているから、時代が遅れているせいで自分は気づかれてないだけと、過信あったのかもしれません。人生でもだいぶん尖っていた時期だと思います。
でもこれは僕だけじゃなく少なからず誰しもがあることではないでしょうか? 若手のお笑い芸人さんやミュージシャン。また普通に就職している人でも、意識高い系の人の中にも「自分はどれだけ本を読んでいる」と見せびらかしている人も時々います。そういう人もこの時期の僕の尖りに似てると思います。





自分の団体を持つことでの変化

卒業後、相方の大橋と共にユニットを組み自分たちで団体運営をしてきました。大橋と約3年以上活動を共にしてきましたが、ここまでの感想はめちゃくちゃ大変だったなぁ〜ということです。
作品を作ることはもちろん、芝居をする会場の手配やキャストスタッフへのアポイント、お客さんを呼ぶこと、全てが未経験で手探りの状況からスタートしました。上手くいかず投げ出してしまおうかというタイミングが、各々の中で何回もありました。そんな中で周りの同期の劇団が集客してたり、新しい公演をしてたりするのを見ると「いいなぁ〜」「くそっ! あいつらのどこにあんなに人望があるんだ!」「金持ちめ!」と羨んだり悔しがったりしていました。
その反面、心の変化として今までにない感情が湧き上がってきたのです。

この大変なことをあいつらもこなしていて、乗り越えようとしているのか!

ライバルに対し少しだけリスペクトの気持ちが湧いていました。これは自分たちが今まで持てる力の全てを出して活動してきたからだと思います。
確かに学生の時も一生懸命やってきたつもりではいます。しかし、卒業後は俳優、アーティストとして活動をしていかなければならないので、失敗が許されませんでした。いわば人生をかけているので、必然的にかかるエンジンが違ってきます。そして、背負ってる責任の数の差は自分を大きく変化させてくれました。



リスペクトから応援へ

同期をリスペクトすると、応援したい気持ちになってきます。どんなに小さなことでも気持ちは変わりませんでした。大事なことはやってることの内容より、挑戦してることに価値があるということです。そこに対し尊敬し、声をかけたくなっていました。
すると、応援することも僕の環境に変化をもたらしてくれました。親身になり周りの人に即座にレスポンスを返していると

「匠生、今こんなこと考えてるんだけど、協力してくれない?」や「〜で困ってるんだけど力貸してほしい」

昔に比べ周りから相談を受けることが少しずつ増えてきました。そしてその相談に全力で乗っていると仕事へ繋がることもありました。
気づけば尖って1人でスキルを磨いてた時に比べると、たくさんの人が周りにいる状況になっていたのです。
会社の同期が出世する。周りの劇団が売れる。
皆さんはこう言った状況に焦ったことはありませんか?
僕はこう言った時はとことん応援した方がいいのでは? と思います。
同期が出世するならその手助けをしてあげる。周りの劇団が売れるなら、一緒に宣伝してあげてもっとチケットを売ってあげる。
そうすると、人にした行いは返ってくるかもしれません。出世した同期が仕事をふってくれたり、大きくなった劇団が自分たちの宣伝を逆にしてくれることもあるかもしれません。



時間は自分の為に

ここまで応援することの大切さに気づいた話をしてきました。しかし世の中には全ての人がリスペクトでき応援できる人ではありません。
中には自分にとって害をもたらしてくる人もいます。そういう人は無視すればいいのです。
距離を取るだけで構いません。妬んだり蔑んで引き摺り下ろす必要はありません。
むしろその時間やエネルギーを自分に向けた方がいいと思います。尖るならその視線や刃を他人に向けるのではなく自分に向けて、自分を磨いていくべきだと思います。また、尖りとプライドは一緒にしてはいけません。変なプライドは捨て、自分を素直に見つめることが大切だと思います。
他人には常にいいところを探しそこを見てリスペクトする。そして自分の荒削りな部分は磨いて修正していくことで、人とwin-winな関係を作っていけるのだと思います。

この記事を読んでくれた方が何かに挑戦しようと思った時、僕らは全力でその一歩を応援しようと思います。そして、いつか成功した時にぜひ僕らを何かで使ってください!
また、僕らも日々全力で活動していきますので応援してくれたら死ぬほど喜びます!
今後ともよろしくお願いします!
ではまた。


QoiQoi 吉次匠生


QoiQoiプロフィール
2018年2月9日に大橋悠太と吉次匠生によって結成されたアートユニット。 当初はano(アノ)として活動していたが、2020年10月1日より団体名を改めQoiQoi(コイコイ)として新たな活動を始めている。

また、「想像力を創造する」を信念に演劇、映像、インスタレーションなどさざまな分野を飛び越え作品制作を行う。団体名のQoiQoiもquality of imaginationが由来である。 また、社会問題から個人の体験まで幅広い事象を可視化し、常に観客に「当事者性」を提示する作品作りが特徴である。

このnoteでは作品制作のことを中心に、被災地のことや原発のこと、その他考えたことなど、読んでくれている方へなるべく為になるような記事や僕らをより知っていただける記事を書いていくことを目指しています。
もしも気に入った記事や活動の参考にして頂けたら、スキやQoiQoiをフォローをしてもらえたら嬉しいです。
また、僕たちの活動を応援・サポートしてくれる方を募集しています。
サポートして頂いた資金は現地取材や稽古など全て作品作りに使用させていただきます。
今後とも我々QoiQoi(コイコイ)をよろしくお願いいたします。

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