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遊びとして徳を積む

こんにちはアートユニットQoiQoiの吉次匠生です。
今日は芸術や演劇などから離れ、普段自分が密かに1人でやってるやってる遊びを書いていこうと思います。日記形式に書いていくのでサクッと読んでみてください。


意外にかっこいい大人が少ない

とある日、僕は中華定食屋で食事をしていた。
時間帯は夜の18時〜19時ごろだったろうか。お店の中はとても繁盛し混み合っていた。客席数はテーブルが8卓ぐらいあり、あとはカウンターの席もあった。

「注文まだかよ!」「ビール早くもってこい」

店内にいた50代ぐらいの男性が店員に怒鳴りつけている。コロナの影響か、明らかに店員の数を間引いていた。飲食店で働いたことある人なら誰でも一眼でわかるくらいに、店は回っておらずオペレーションが崩壊している。普段はガラガラなんだろうが、たまたま今日この時間にシフトに入ってしまったアルバイトは気の毒である。
学生の子だろうか、20代前半に見える若い女の子が必死に頭を下げて厨房へ戻った。

「大変お待たせしました」

女の子がビールを運ぶと

「どんだけ待たせんだよ」

男はまた怒鳴った。
必死に謝っている女の子を気の毒に思う反面、男に対して僕は少し苛立ちを覚えた。

「確かに待たされてるこの状況にイライラするのはわかる。しかし、あんたみたいに我慢できずに店員にいちゃもんをつけている人がいるから、人員が1人取られ料理提供が遅れるのだ。あんたの料理が遅れてるのはあんたのせいだし、さらにあんたのいちゃもんタイムの間、俺の料理提供も遅れる。後の人のことを考えてくれ」

そう思うと、料理の提供時間の遅れもイライラしなくなった。提供が遅れている間、今制作している作品のことを考えたり、noteに書くネタを考えた。
ちょうど自分の料理が来たぐらいのタイミングで、男は席を立ち会計を済ませていた。
テーブルを見ると男の座っていたテーブルの周りにはゴミが落ち散乱している。

最悪。

いい歳をしているのにモラルがない人を見ると可哀想になってくる。汗水かいて必死に働いているこの時給はきっとあの男の給料よりも低いのだろう。世の中は残酷である。

思い返すと自分が働いているバイト先でもそうだ。酔った勢いで他人に嫌な思いをさせる客。トイレを無断で利用して終わった後トイレの扉を閉めずに出てくる客。平気でゴミをゴミ箱じゃない場所に捨てる客。ふと見ると世の中には結構残念な大人が多いみたいだ。


プライベートは殿様か何かですか?

みんなおそらく仕事中はそんな態度を取る人じゃないんだろう。しかし、仕事が終わり気の許せる仲間や1人の時間の時に変わってしまう。
自分が【客】になった瞬間は特に人対人のコミュケーションはできず、横柄な態度で振る舞い続ける。
戦国や江戸時代は良かったであろう。殿様の数が少なくて。令和になる現代は殿様が多すぎる。アルコールを飲んでれば尚更である。
でも、アルコールを飲んでるから、プライベートだから、客だからと言って他人を雑に扱っていいわけではない。気の許せる仲間が周りにいたり大切な自分の時間だからこそ、丁寧に使いたいと僕は思う。なぜなら人間の本質は気を抜いてるときに出るから

それから

僕は日常生活の中で徳を積むゲームを始めた。

ゴミを拾う。1ポイント
店員さんの指示に従う。2ポイント
ありがとうという。3ポイント

自分の良いと思った行いにポイントをつけ計算する。そうすることで、相手の気持ちを考える時間や、自分を客観視する時間ができた。
本などを読むと書いてあるが、どうやら一流になるにはギブアンドテイクの【ギブ】を渡すことが大切らしい。徳を積むことはそのための訓練にもなったのだ。

そんなことをかれこれ1時間ぐらい考えている。人身事故の電車はまだ一向に動く気配すらない。ちらほら出現し始めている周りの殿様を横目に、もう一つnoteの記事を考えようではないか。
駅員さんに文句を言っても電車は動きはしない。
止まった1時間を他人に怒りをぶつけるために使うのか、徳を高めるための訓練だと思い自分のために使うかは自分次第である。


QoiQoi吉次匠生


QoiQoi新作公演概要❗️

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QoiQoiでは来年3月10日~14日(9日にプレビュー公演アリ)に新作公演
『SCRAP AND…?』を上演します!
コロナの感染拡大によって延期をしておりましたが、その期間に更に取材やリサーチを重ねクオリティーを高めていますので、ぜひこの機会にご覧ください。
コロナ対策も万全にしてご来場をお待ちしています。(ご予約はこちら↓)

https://www.quartet-online.net/ticket/scrapand

QoiQoiプロフィール

2018年2月9日に大橋悠太と吉次匠生によって結成されたアートユニット。 当初はano(アノ)として活動していたが、2020年10月1日より団体名を改めQoiQoi(コイコイ)として新たな活動を始めている。
また、「想像力を創造する」を信念に演劇、映像、インスタレーションなどさざまな分野を飛び越え作品制作を行う。団体名のQoiQoiもquality of imaginationが由来である。 また、社会問題から個人の体験まで幅広い事象を可視化し、常に観客に「当事者性」を提示する作品作りが特徴である。

このnoteでは作品制作のことを中心に、被災地のことや原発のこと、その他考えたことなど、読んでくれている方へなるべく為になるような記事や僕らをより知っていただける記事を書いていくことを目指しています。
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