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私は分断をゆるさない

こんにちは。はじめまして。QoiQoi(コイコイ)の吉次匠生(よしつぎ しょうい)です。
この度自分達の活動や思考を作品以外で表現する場がないかと言うことで、noteを始めることになりました。今後ちょくちょくartや演劇にまつわることを中心にいろいろ更新していくので、チェックお願いします。

まず最初の投稿は何を書こうかと思ったのですが、自分の活動を行っている上での軸となるものについて書いてみようと思います。


「分断を許さない」
僕は大学で演劇を学び、就職したり起業したりとお金儲けをするスキルを学生時代あまり学ばなかったのですが、社会についていろいろ考えてきました。その中で大学在学中から現在まである一つのテーマを抱えてきました。それは「なぜこの世には分断が起きるのか?」というテーマです。


「分かり合えないこと」
大学の演劇学科は個性的な人ばかりでした。出身や生い立ちも含め様々な背景を持つ仲間がいました。身をもって「多様性」と言う言葉を感じた時期でもありました。授業では共に作品を制作する中で幾度となく同期と衝突した時期もありました。僕の学生時代に学んだことは「人は分かり合えない」「大多数の人間を見たときではなく、一人一人の個性を狭く深く見つめその違いを見たときに多様性と言う言葉が生まれる」と言うようなことでした。そして、大学を卒業したいま世の中を見ていると違和感を感じるのです。この世の中は簡単に分断が生まれてしまうと言うことと、大学で僕が感じた「分かり合えない」と「分断」は全く違うということに気づきました。


「分かり合えない」と「分断」
僕が大学で体験した「分かり合えない」という現象はあくまで「私とあなたは全く違いますよね?」というお互いの違いを認める行為でした。お互い違うことを認め合った上で、どのように歩みよりながら物事を進めていくかという行為でした。それに対し「分断」は「あなたと私は違うからあなたはダメだ」という自分と違う相手を拒絶する行為だと思うのです。
そこに愛はないと思うのです。そしてTwitterやSNSなどでは愛のない言葉がビュンビュン飛び交っています。また、少し前の愛知トリエンナーレの「表現の不自由展」やメキシコとの間に壁を作るというトランプ大統領の発言も「分断」が顕著に現れた現象だと思います。


分断は停滞を生み幸せを生まない
分断は相手とのコミュニケーションを拒絶する行為であると定義した上で、社会にどのような力や影響を及ぼすかを考えていきたいと思います。
ここで一つ例をあげてみたいと思います。
学校の文化祭があります。クラスで何か出し物をしなければいけないことになり会議が開かれました。ある生徒がダンスをしたいと言い出し、何人かの生徒は賛同し何人かの生徒は反対しました。
クラスはダンスをしたい派の人、したくない派の人が対立し溝が生まれてしまいます。「あいつらノリが悪い」や「ダンスなんかやって楽しいのはお前らだけだろ」という罵詈雑言が生まれてしまいます。ここで、僕が言いたいのは分断は相手の人格を攻撃してしまうところに一番の問題点があるということです。相手の人格を攻撃することで、このクラスの出し物を考えるという会議の目的を果たせていないまま対立が生まれてしまうのです。
ダンスをしたいやしたくないという立場や思考の違いがあるだけで、その人たちどうしに問題があるわけではありません。「じゃあなんでダンスをしたくないのか?」と確認してみたら「実は踊りが苦手」や「衣装などに予算がかかりすぎる」「塾で稽古の時間がない」など別々の意見が出てくるかもしれません。そうすれば踊りが苦手な人は踊らず音楽制作をしたり、衣装はみんなで持ち寄ったり、zoomで稽古をしたりという問題解決に向けて行動できるかもしれません。分断の一番の問題は相手を一緒くたにまとめ相手の人格を否定してしまい本質を見失うことで、物事の問題を解決するための行動ができなくなるということだと思います。これでは社会が良くなるはずは無いと僕は思います。

終わりに
ここまで読んでいただきありがとうございました。拙い文章でしたがいかがでしたでしょうか? 僕はアートを通じて少しでも良い社会になるように活動していこうと思っているのでこれから応援よろしくお願いします。
noteも相方の大橋悠太と一緒に更新して少しずつ読んでくれてる方々に身のあることが書けるようにスキルを磨いていこうと思いますので、長い目で僕らの成長記として読んでいただけたら幸せです。

QoiQoi 吉次匠生



QoiQoiプロフィール
2018年2月9日に大橋悠太と吉次匠生によって結成されたアートユニット。 当初はano(アノ)として活動していたが、2020年10月1日より団体名を改めQoiQoi(コイコイ)として新たな活動を始めている。

また、「想像力を創造する」をモットーに演劇、映像、インスタレーションなどさざまな分野を飛び越え作品制作を行う。団体名のQoiQoiもquality of imaginationが由来である。 また、社会問題から個人の体験まで幅広い事象を可視化し、常に観客に「当事者性」を提示する作品作りが特徴である。


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