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愛と平和って

こんにちはQoiQoiの吉次匠生です。

前回の投稿からかなり時間が空いてしまったのですが、久々に自分の考えを文字に起こしていこうと思います。

最近のウクライナとロシアの戦争について

僕たちはユニットを立ち上げた時から「想像力を創造する」を理念に活動してきました。
そのテーマの根源の一つに自分たちが生きてる中で「どうすれば分断のない世界を作れるのか?」という葛藤があります。

今回起きた戦争は自分たちが日々考え葛藤してきたものを全てなし崩しにするような、全てを絶望の底へ叩き落とすような行為です。

本来、政治の役割は争いで人の血や涙が流れないようにするためにあると思っています。
戦争が起きた段階で政治の敗北であり、なんのために政治家が存在しているのか? 政治家の存在すら危うくなってしまいます。

また、国連をはじめEUやNATOなど国を超えた結束は、第二次世界大戦以降も人類がもう二度と同じ過ちを犯さないためのいわば人類の努力の結晶とも言えます。その今まで世界中の人々が努力を積み重ね作り上げてきたものを一瞬にしてぶち壊してしまうことに怒りすら覚えます。

いかなる理由があっても戦争は反対です。
どんなに遠回りでも、話し合いで歩み寄る努力をするべきです。ましてや勝手に他国の国土に踏み入り、民間人にまで危害を加える今回の侵略戦争は絶対に許されるべきではありません。



Artを選んだ自分

自分が演劇(広くいえばArt)を仕事にしたいと思った理由は、少しでも人々が生きやすい世の中にしたいと思ったからです。
自分が生きてるうちにこの世界を少しでも人に優しい世界にしたい、次の世代にしっかりと誇れるものを遺したいと思いました。

世の中を少しずつ変える手段はいくらでもあります。極端にいえば政治家になって条例や法を変えたり、ボランティア活動をしたりして直接世の中にアクセスすることもできます。

Artはすごく遠回りな活動だと思います。

ではなぜ、Artを選んだのか。
それは、人々の意識にアクセスしたかったからです。いくら制度やシステムを変えたところで、僕は意識が変わらなければ人の行動は変わらないと思います。行動が変わらなければ現状も変わりません。
自分が何か作品を通じて表現をすることで見た人に気づきや発見があれば(これは自分の意図したものでなくても構いません)間接的に世界が豊かになると信じています。まさに想像力を創造するにつながってくるのです。



ぶち壊された想い

僕には現在の活動に至るまでこのような個人的な文脈があるのですが、今回の戦争によってそれが全てぶち壊された気がします。
戦争が起きたことで、また現在進行形で傷付けられているウクライナの人やしたくもない戦争に参加させられて命を落としてるロシア兵がいる中で、何もできない自分の無力さを痛感しています。

我々アーティストやArtに出来ることは何もないのか? 無意味なものなのか?


自分たちのやってきたことやアイデンティティすら失いかけそうな現状に苦しんでいます。

今回の戦争で口では簡単に言える「愛と平和」がいかに実現させることが困難かを身に染みて感じます。

しかし、ここで諦めてはそれこそ、今まで積み上げてきた人類の努力や過去の自分の活動を台無しにしてしまうと思います。
自分が今この世の中に生きている世代だからこそ、他の国の出来事ではなくしっかりと現状を見続ける責任があると思います。
少しでも人の血が流れないように、いち早く終戦するように、独裁者プーチンに対して「戦争反対」と叫び続けなければいけないと思います。
ウクライナに対してできることは限られているとは思いますが、自分に出来ることを探し続けようと思います。

僕は1人のアーティストとして、1人の独裁者によって簡単に壊されてしまったものを、また1から始める努力をしようと思います。

少しでもより良い世界へ、愛と平和による世の中になりますように。


QoiQoi 吉次匠生

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