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英検準1級・3ヶ月で一発合格の記【ライティング対策編】 〜40代からの学び直し〜

TOEICはReading & Listeningしか受けたことがなく、日常で英語を読むことはあっても書くことが皆無のわたしにとっては、ライティングが最大の難関でした。苦手意識のあまり後回しにし続けた結果、やっと着手したのが1ヶ月前…でしたが、どうにか克服して合格点を取ることができたので、「英作文なんてどうしたらいいかわからない!」と途方に暮れている方の参考になれば、と思います。

1.参考書

英検のライティング用の参考書については、ジャパンタイムズ社「完全制覇」かアスク出版「大特訓」のほぼ2択だと思います。おそらく内容は甲乙付け難いと思うので、両方置いてあるような大きめの書店でサワリだけでも読んでみて、シックリくる方を選べば良いのではないかと思います。わたしの印象では「大特訓」は英文を書き慣れている人向け、に感じたのでジャパンタイムズの方を使用しましたが、逆に感じる方もいるかもしれません。

いずれにしても問題は、模範回答が難しすぎること!!これに尽きます。そして結論から言えば、模範回答にあるようなエッセイが書けなくても、合格点は十分もらえます。大事なのは、難しい表現や語彙を駆使することではなく、
 「形式を守っていること」
 「トピックに合った内容であること」
 「筋が通っていること」 
 「同じ表現の繰り返しがないこと」
なので、最初に模範回答を見て「無理!」と落ち込まないでも大丈夫です。

2.使えそうなフレーズを集める

参考書を購入した時点でちょうど1ヶ月前だったので、2章の基本フレーズと3章のコンテンツブロックを丸々覚えてから実践24題を全部解く余裕はないと判断しました。1章のテストの解説を読んだ後は、第2章と第3章の音声をダウンロードし、リスニングの練習も兼ねながら聞いた後で音読し、使い回しがききそうなフレーズや構文を書き溜めていくことにしました。例えば、

・ It is extremely important for ... to...
・ There is no denying that ... is important. However, ...
・ because of ... or other reasons, ...

のような感じで、あくまで、覚えられそうな、自分で使いこなせそうなシンプルなものだけを、3つ目のような短いフレーズも含めて30〜40ぐらいを書き出しておきました。ちなみに、この書き溜めたノートはのちに二次試験対策のときにも役立ちました。

3.構成を考える練習

本番でPart4にかけられる時間が30分程度として、そのうち10〜15分ぐらいは構成メモ(+できれば下書き)にかかってしまいます。逆にしっかりしたメモさえ出来てしまえば、150語程度の文は10分もかからずに書くことができると思うので、順調にいけば最後に見直しする時間もとれることになります。

効率よくメモを作るため、まず最初に4つのポイントを見ながら賛成・反対または主張を決め、メインとなる理由2つを●で書き、それぞれを補強する文を○でそれぞれ書くことにしました。

例えば、

Agree or disagree :
Children should start studying school subjects when they are only a few years old.
POINTS:Brain development /Social skills
                 /Priorities / Children interests

というお題だったときには、「disagree」と決めた上で

●子供にとっては幼児教室で勉強するより、遊ぶ方が大事
○同年代の子供と遊ぶことで Social skills を学ぶ

●お受験のために勉強をさせると、親は子にプレッシャーをかけがち 
○強いプレッシャーは Brain  Development にも精神的にも悪影響

と、構成の下書きをします。このとき思いついた単語やフレーズ、言い換えが思いつけば、英語も混ぜてメモしておきます。

エッセイを1本仕上げるのはかなり時間がかかりますが、構成メモを作る練習だけであれば細切れの時間にもできますし、数をこなして慣れた方がスピードも上がると思います。

4.『型』を決める

参考書にはいろいろな導入、本論、結論の書き方が載っていますが、いろいろなバリエーションを身につける時間がなかったので、『型』は固定しすることにしました。

    I think that〜①〜 .  I have two reasons to support my opinion.
      First, 〜.
      Second,〜.
      For the reasons mentioned above, I  believe that 〜②〜.

書きだしの①の部分はTOPICからそのまま持ってきます(Agree or disagreeの問題ならI agree...で始めてもよい)。そして結論の②の部分は①をちょっとだけ別の表現で言い換えつつ、繰り返します。すると、本当に考えなくてはいけないのは、真ん中の2つの段落のみなのです(といっても、それが最初は大変なのですが)。
いくつか実践問題や過去問で書いてみても特に不都合はなかったので、どんなお題が出ても、この型で押し切ることに決めました。       

で、先ほどのメモを元に書いてみると、以下のような感じになります(一応、ネイティブの先生添削していただいたものですが、完璧ではないと思いますので、あくまで参考程度としてご覧ください)。

  I do not think that children should start studying school subject when they are only a few years old. I have two reasons to support my opinion.
       First, it is more important for small children to play in the park than to study at prep school. By spending time with other children, they learn social skills such as sharing toys with others.
       Second, some of small children study school subjects in order to prepare for entrance examinations of prestigious private elementary school. In these occasions, parents tend to put strong pressure on their children unconsciously. As a result, the strong pressure seems to negatively affect brain development or mental health.  
       For the reasons mentioned above, I do not agree that children study school subjects so early.  

これで、126語です。120語〜150語が制限なのでかなりギリギリですが、。とにかく、さほど難しい表現など使わなくても、この程度でOKということが伝われば…と思います。

過去問についても、6回分全てのお題で書き上げる時間はなかったので、完成させたのは2〜3回分のみで、参考書の実践問題と合わせても10本程度だったと思います。残りの問題は、構成メモを書くところまでしかできませんでした。

そして書き上げた作文のうち半分くらいは、しばらくお休みしていた英会話のレッスンを再開し、先生に添削をしてもらいました。冠詞や単数・複数形、語順など自分がやってしまいがちなミスなどの癖がわかったことと、それでもまぁ意味の通じる文は書けているんだな、と少し自信がついたのは良かったと思います。オンラインで添削をしてくれる英語塾でも、英語の得意な友達でもいいので、他人に読んでもらう機会は少しでもあった方が良いと思います。

5.本番

Agree or disagree :
More needs to be done to improve public safety.
POINTS:Accidents /Crime / Food / Technology

正直、トピックの意味を理解するのにだいぶ時間がかかりました。public safety って?公安?国家レベルのテロ対策みたいなことか…それとも地域社会の安全性くらいのことでいいのか…ポイントを見てもなかなかピンと来ないまま時間が流れしまいかなり焦りました。

国家レベルのことなんて書けないし、とりあえずAgreeとして、「交通安全」と「子供の安全」で書くことにしました。焦って書いた本番の構成メモがこちらです。途中から思いついた構文(たぶん参考書にあった例文)で英語のまま書いてしまっています。

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●車のTechnologyが進化しているのに交通事故が減っていない
○電気自動車や自動運転が増えれば新しいタイプの事故も増える。それらを解決する新しいregulations が will be needed

●子供が安全な暮らしをすることはすごく重要
○安全な地域でさえ、There are a lot of possibilities that children  face dangerous situations. To prevent children from criminal cases such as kidnapping,

このメモを元に、下書きの時間もなくギリギリで書いた結果、15/16点と思ったよりも高得点を取ることができました。明らかな和製英語を使ってしまったところがあったし、見直しをほとんどしていないので、スペルミスも数カ所はあったと思われ、語彙でマイナス1点でした。それでも1点減点だけで済んだのは、ラッキーだったと思いますし、おそらくトピックが例年に比べてわかりにくかったので、多少採点基準にも影響しているかな?と想像しています。

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あと、本番で大事なこととして、できるだけ語と語の間隔を広めにして書いておいた方がいいと思います。ギチギチに書いてしまうと、後で修正しようと思ったときに大幅に消してから書くことになり、ますます時間がなくなってしまうので。

以上、とにかく駆け足の対策でなんとか乗り切った感じですが…やはり英作文は書き慣れていないとしんどいですね。その点、受験で経験した直後の学生さんとかは有利かな、と思いますが、日頃から社会問題やニュースに触れる機会の多さや、知らない話題でもなんとか話を「膨らませる」テクニック?みたいな点は、社会人経験が有利な点もあるかもしれません。いずれにしろ、もし今後1級にトライすることがあるとしたら、高校生用の英作文の参考書を1冊くらい勉強するとか、もう少し時間を書けてじっくり取り組みたいと思っています。



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