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"ica-rus" をつらつらと

ーおれは翔べることを教えてやるよー

たとえ壁に塞がれてもそこでしゃがみこんでいるような生き方はしたくない。

誰の生き方でもない、自分の生き方をしたい。

そんな想いでica-rusを作詞作曲した。

僕は今思えば、昔から人の顔色を伺う生き方をしていたと思う。何処かの誰かさんの「正しさ」というエゴを鵜呑みにしていつの間にか自分の頭に自分で考えたといえるものが失くなっていて、もはやそれにすら気づかず、

僕の世界は考えない僕によって縛られていた。

でも気づかされたのは高校1年生の時。きっかけはその時から今まで一緒に音楽をやっているGt.の彼との出会いなんだけれども、まあ僕と考え方が真逆で。

「周り?知らねえよ、バカヤロウ」といった具合で自分の感性をブチまけていて最初はなんだこいつと思ったけど、それ以上に自分の言葉で生きてるってところに魅了されることもあった訳で。

僕は今はそれが出来てるかって言われたら出来てないと思う、でも自分の言葉で自分を語ろうという努力はしてて、

何より上に翔ぼうとしてるのかな。

その意識だけはある。

誰かに影響されることは間違ってることではないしむしろ素晴らしいことだと思う。でも誰かに押しつけられたことは正解とは限らないのではと言っておきたいな、自戒も含め。

誰の言葉でもない、自分の言葉で自分の人生を語る。そんな想いをみんなにも届けたかった、一緒に向き合っていきたいと思って書き下ろした一曲だ。

じゃあ、何故タイトルはica-rusなのか。そこにもちゃんと想いはあるので読むだけ読んで欲しい。

イカロスはギリシャ神話に登場する人物である。

有名な工人である父ダイダロスの作った迷宮にイカロスとダイダロス共々閉じ込められる事になり、脱出するために蝋で作った翼を背中に貼り付け飛び上がった。

しかし、イカロスは傲慢の無知あまり父の忠告を聞かず太陽を掴もうと近づいたために、蝋の翼は溶け海に落ち溺れ死んで行った。


僕は小学校の音楽の歌でなんとなく覚えてた。

改めて、何故人間の傲慢さと無知には気をつけなさいと教訓にされるイカロスになりたいか。

僕含めて僕の周りにはそれだけ傲慢な者がいないからだ。(Gt.の彼は分からんが…笑)

そもそも、「太陽だ!上に高く翔んで掴んでみよう」とも思わないのでは、精神的な話で。「おれはこの辺が妥当だ、どうせ登れないんだからねぇ」といった具合に外部要因で丸め込まれるのはもったいない。

どうせなら"若気の至り"で出来ないと思われてることもやってやろうぜ。

傲慢大歓迎、批判されるうちが花!!


とまではいかないが、前に、そして上に翔べんだぞってところを見せつけたい。

これがイカロスを選んだ理由。

これらの想いを攻撃的な旋律と強気な言葉で彩ることができた。


僕も、qlariaも、そして皆さんも。

さあ

ー掴んでみろよ、太陽。その手でー


ica-rus 作詞作曲者 伊吹

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