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3月8日◆感動!日本の航空会社のホスピタリティがケタ違いだった

九州へ1泊の出張を終え、今日は羽田行きの便に搭乗した。とはいえ、ここで書きたいエピソードは、フライト中のホスピタリティではない。客室乗務員とグランドスタッフのものすごい連携プレーに感動したので、記録に残しておきたいと思った次第である。

羽田に到着するやいなや、まだ飛行機のドアが開いていない時にこんなアナウンスが流れた。

「この先お乗り継ぎ予定の○○様、飛行機を降りられましたら、地上係員にお申し付けください」

よくあるアナウンスなので特に気に留めていなかったのだが、たまたま該当の人が自分の真後ろにいたので、一部始終を知ることになってしまった。

その男性は飛行機を降りた途端、出口の一番近くにいるグランドスタッフに名乗り出ていた。なぜならば、そのグランドスタッフがいち早く男性を捕まえようと、2人がかりで待ち構えていたからだ。捕まえるというと聞こえが悪いが、その2人からは、”一刻も早く捕まえなきゃ!”という焦りと勢いを感じた。

どうやら男性は羽田から成田に移動したのちに、ホノルル行きの便に乗り継ぐらしい。グランドスタッフは、歩く速度を上げながら以下について相談していた。

①ホノルル行きの便に乗るためには、チェックインの〆切時間である19:30までに成田に到着しなければならない。
②羽田から成田行きのバスは、17:30発。これを逃すと次は1時間後(18:30発)となり、19:30に間に合わない。
③現在の時刻は17:20。しかし、これから羽田で預け荷物を受け取るのに最低20分はかかるため、17:30発のバスは諦めざるをえない。
④18:30のバスに乗った場合、19:30に間に合わないのは確実だ。その場合、ホノルル行きの便に乗れるかどうかは保証できない。成田でどう判断するかは、その時になってみないとわからない
⑤残る選択肢としては、羽田〜成田間の移動にタクシーを使うしかない

何が感動したかって、男性が羽田で飛行機を降りるタイミングまでに、グランドスタッフが最善の方法を調べ上げていたことだ。「この人たち、乗り継ぎがギリギリなのでは?」と予測し、成田行きのバスの時間を調べ、その上で成田空港のグランドスタッフに確認を取り、何時までにチェックインすれば搭乗できるかを確認していた。そこまで面倒をみてくれるなんて、なんというホスピタリティだろう。多分、世界中探してもここまでしてくれるのは日本だけだろう。私は他人事ながら、感動のあまりクラクラした。

もちろん、そもそも男性が乗った国内線がどうなのよ?というのが大前提ではある。けれど何らかの事情があったかもしれないし、そこを取り上げても仕方がない。せめてもの救いは、タクシーを使えば間に合う可能性が十分にあったという点だ。

男性は当然ながら、タクシーを使うと答えていた。今頃無事にホノルル行きの便に乗れている頃だろうか。無事にハワイの風を浴びられるといいなあと、陰ながら祈っている。


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