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映画『リトルダンサー』レビュー

こんにちは、小学生の頃バレエを習っていたのですが、レッスンで使うバーに逆さまにぶら下がって遊ぶなどしていたら一年でやめさせられました。そのあとに始めたテコンドーの方が性に合っていました。最近は太極拳とヨガに興味があるのですが、いかんせん貧しいので始めるのはまだ先になりそうです。

11本目の映画は2000年公開の『リトルダンサー』です。

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なんか聞き取りにくい英語だな、20年前の映画だとこんな感じなの?と思っていたらイギリスの映画でした。あと少し方言が入っている?英語苦手なのでわからないですけど。

あらすじとネタバレ

イギリスのエヴァリントンという炭鉱町に住むビリーという少年は、幼い頃に母を亡くし、炭坑夫の父と兄と認知症の祖母の4人で暮らしていました。炭鉱の売り上げが炭鉱夫の給料を下回っており、町の炭鉱夫たちは団結してストライキを起こしています。ビリーの父はボクシングが好きで、ビリーを毎週ボクシング教室に通わせていますが、ビリー本人は人と殴り合うことに抵抗感を持っています。

ある日ストの影響でビリーの通うボクシング教室と別のバレエ教室が一つの体育館で開かれることになりました。先生に体育館の鍵を渡され居残り練習をさせられていたビリーは、鍵をバレエの先生に渡すためにレッスンが一段落するのを見て待っているうちに、バレエに魅せられ思わずレッスンに飛び入り参加します。先生は何も言わなかったのですが、帰るときに毎週のレッスン費である50ペンスは払うようにとビリーに伝えます。次の週からビリーはボクシング教室をサボり、そのレッスン費を持ってバレエ教室に通い始めます。先生はビリーにバレエの才能を見出し、ビリーのバレエは上達していきます。

しかしボクシング教室をサボりバレエ教室に通っていることが父にバレてしまいます。父はバレエは女がやるものだとし、ビリーに50ペンスを渡すのをやめます。しかしビリーにバレエの才能があると確信していた先生は、ロイヤル・バレエ学校のオーディションを受けるように勧め、無料で個人レッスンをします。しかしストのために兄が逮捕されてしまったためビリーはオーディションを受けることができませんでした。先生はビリーの父と兄に事情を説明しますが、納得させることはできませんでした。

クリスマスの夜、ビリーは友達のマイケルと体育館で踊っているところを父に見つかります、ビリーが踊るのを見て才能を確信した父は、母の形見を質に入れビリーにオーディションを受けさせます。合格したビリーはロンドンに行き、14年後に父と兄の前で白鳥の湖を踊ります。

感想


オーディションのシーンで面接官がビリーに『踊っているときどんな気持ちか』と尋ねます。ビリーは『最初は体が硬いけど、踊りだすと何もかも忘れて全て消えます。自分が変わって体の中に炎が、宙を飛んでいる気分になります。鳥のように、電気のように』と答えます。

これこそ『好き』の真髄だと思うのです。嫌いなものはなぜ嫌いなのかがはっきりわかるため説明しやすいのですが、本当に好き、というか惹かれてしまうものって簡単には説明できないじゃないですか。オーディションに参加した他の子供達に比べて、ビリーのバレエ歴はとても短く、技術も十分だとは言えませんでした。そんなビリーが合格したのはやはりこの面接官の質問に対する答えで、ビリーが本当にバレエに惹かれていることが学校側に伝わったからではないでしょうか。

あと個人的にはビリーがロンドンにたつバスに乗った後に、それまでビリーにツンツンしていた兄が口パクで『I miss you』と伝えたところがグッときました。

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