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映画『マイ・インターン』レビュー

こんにちは、就活全滅したら父のコネで何処かに入れてもらおうと思っていたのですが、先日本人にその話をしたところ『コネなんてない』と一蹴されてしまいました。so sad .それでも人は生きていく。

12本目の映画は2015年公開の『マイ・インターン』です。

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こういう『誰でも輝ける』系の映画結構好きです。単純なので『私も輝けるかもー!!』と思えます。

あらすじとネタバレ

70歳のベンは40年勤めた電話帳会社を退職し、妻に先立たれてしまったために1人で暮らしています。1人での隠居生活は物寂しく、常にやる事を探していました。

そんなある日、ベンは通りすがりの電柱にファッション通販会社のシニアインターン応募の張り紙を見つけます。ビデオ選考と面接を経て晴れて採用されるのですが、ベンの配属先は社長であるジュールズでした。ジュールズは1人で会社を立ち上げ次々と事業を拡大しているキャリアウーマンで、70歳のベンは自分の仕事をサポートすることができないと考えており、最初は全く指示を出しませんでした。

しかしベンは仕事がない中でも自分ができることを積極的にこなし、社内から評価され始めます。仕事だけでなく、人生の先輩としてプライベートな相談に乗ることもあり、優しい性格も相待って社内の人気者になっていくのです。ジュールズの運転手が飲酒をしていたことをきっかけにベンはジュールズの運転手を務めるようになります。社内での会話を重ねるごとに、ジュールズもベンの魅力に気づいていき、ベンに仕事を割り振ることが多くなっていきます。

ある日ジュールズの娘の送迎をしていたベンは、ジュールズの夫が浮気をしているのを目撃してしまします。ジュールズ本人は既に浮気を知っており、原因は自分が仕事に集中するために夫を専業主夫にさせてしまった上に2人で過ごす時間が減ってしまったからだと考え、CEOを雇い会社の経営を任せようとします。ベンは独り身になることへの不安よりも、自分のキャリアを大切にすべきだと伝えますが、ジュールズは1人のCEOと契約を結ぼうとします。

しかし最後には改心した夫がジュールズの好きなように経営するべきだと話し、CEOを雇う計画は無くなります。

『好かれる人』であるベンの武器

ベンがインターンとして入社した当初、社員の多くはベンより若く、かなり浮いていました。初日はマックブックの立ち上げ方がわからないレベルのおじいさんに、ほかの社員も戸惑います。

ベンの凄いところは、特別仕事ができるというわけでもないのに社員からの好感度を短期間で爆上げしたところにあります。個人的にポイントだと思った点をまとめてみました。

①感情的にならない

突然不本意な異動にあったり、浮気をしているジュールズの夫を目の前にしてもベンは常に冷静でした、情緒が安定している人は頼りやすい印象を受けますよね

②自分も他人も卑下しない

自分の持ち物を遠回しに古いと言われてもベンは『もう廃盤になった珍しいものなんだ』と返しますし、彼女の友人と寝てしまい彼女に謝りたい同僚を責めることなく『こうしたほうが良い』とアドバイスできます。余裕を感じますし、相談しやすいです。

③丁寧な物腰、程よい茶目っ気

時々冗談を言うことでとっつきやすい印象を受けます。いつでも丁寧な人はなんだか聖人のようで逆に敷居が高くなってしまいませんか?

感想

期待通りの素敵な映画でした。母親と不仲だったジュールズが、最後に母親と和解するのではなく、ベンという年の離れた頼れる友人を得るというところが非常に良かったです。母親との和解がジュールズのゴールではないんですよね。

私はベンとは違うタイプの人間なので、ベンが社内でうまく居場所を作っていく過程がものすごく興味深かったです。生きるの上手。

あと一度浮気をした人は一生すると思っているので最後改心した夫をジュールズが再構築のために許すシーンでは『やめろ!!!!許しちゃダメだ!!!!』と思っていました。殺さなきゃダメ。浮気ちんちんは根絶やし。




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