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映画『search』レビュー


こんにちは、就職活動のためにとりあえず会員登録だけしていたマイナビのIDを忘れログインできなくなりました。働きたくない。

7本目の映画は2018年公開の『search』です。公開当初かなり評判でしたよね。

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最後の30分で物語が一気に進み、目が離せませんでした。面白かったー。

あらすじとネタバレ

アメリカに住むキム一家(父のデビット、母のパメラ、娘のマーゴット)は理想的とも言えるほど仲の良い家族でした。しかしマーゴットが中学生の時にパメラがガンで亡くなってしまい、以来父と娘の2人家族です。

ある夜、マーゴットは勉強会のため友達の家に泊まることになります。翌朝目が覚めたデビットは、明け方にマーゴットから数回着信があったことに気づきます。またマーゴットが帰宅した形跡もなく、学校があるのにパソコンを家においたままでした。放課後のピアノレッスンの時間になってもマーゴットと連絡がつかなかったためピアノの先生に電話したデビットは、自分の知らない間にマーゴットがレッスンをやめていたことを知ります。丸一日近く音信不通であることを心配したデビットは、警察に捜索願を出します。

マーゴットの捜索担当となったローズマリー刑事とともにFacebookを使い彼女の人間関係を調べていくうちに、実はマーゴットに親しい友人がほとんどいないことが明らかになります。勉強会に呼ばれたのは成績が良いからで、キャンプに誘われたのはその友人の母親がパメラと交流があったからです。またピアノレッスンのためにデビットがマーゴットに渡していたお金は、全額マーゴットの口座に貯金され、アプリを使って謎のアカウントに送金されていました。デビットはショックを受けますが、マーゴットを見つけ出すためにさらにマーゴットの情報を集めます。

その後デビットは、マーゴットがyoucastというライブ配信サイトを利用していたことを知り、過去のライブ動画を調べます。すると、『fish_n_chips』というアカウントと頻繁にやり取りを取っていたことがわかり、アカウントの持ち主とマーゴットの失踪当時何をしていたのかを掲示に調べてもらいますが、結局持ち主であるウェイトレスは当時出勤していたということがわかります。

そんな中でデビットは、マーゴットが複数のSNSに同じ湖の写真をあげており、その湖と最後の彼女の目撃情報があった位置から対して離れていないことに気づきます。そしてその湖のから、マーゴットの車が発見されました。しかし車の中にマーゴットの遺体はなく、湖の周りを中心にして捜索が続けられます。車の内部の写真を見返していたデビットは、車内にデビットの弟ピーターの上着があることに気づき、ピーターの家へ向かいます。しかし結局ピーターは当日マーゴットとマリファナを吸っていただけであり、失踪には関係していませんでした。その時突然デビットの携帯が鳴り、犯人を名乗る男がビデオを使って自白し、そのまま自殺したと刑事からの報告が入ります。

犯人の男は以前婦女暴行での前科があり、少し前に刑務所を出ていました。犯人は自白映像の中でマーゴットを殺害したことを自白します。これによりマーゴットは死亡したとされ、デビットは葬儀を行うためにマーゴットの以前の写真や動画を葬儀会社に送信します。

すると、送信完了画面に出てきた女性にデビットは『どこかで見たような、、、』と違和感を感じます。それはyoucastでマーゴットとやり取りをしていたユーザー名『fish_n_chips』のアイコンの女性でした。その女性はフリーモデルであり、youcastは使っていないと話します。デビットは再びこのユーザーが事件に関わっていると考え、ローズマリー刑事に連絡を取ろうとしますが、なかなか繋がりません。そしてデビットがふと目にした以前調べたローズマリー刑事の写真のすぐ後ろに、自白映像を出した犯人の男性が写っていることに気づきます。

ローズマリー刑事は逮捕され、息子が渓谷にマーゴットを誤って突き落としてしまい、それを隠すために捜査に志願し事件を隠蔽しようとしたと供述します。

息子は以前からマーゴットの好意を寄せており、関心を引くために自分の母親のマーゴットの母親と同じようにがんを患っており、治療費が高く大学に行けないとマーゴットに話します。そのためマーゴットはピアノをやめて月謝を貯金し、女性の友人だと思っていた刑事の息子に送金します。罪悪感を感じた息子は弁解するために直接マーゴットに会いに行き、話しているうちにもみ合いになって誤ってマーゴットを渓谷に落としてしまったのです。

すでに事故から五日経っており、マーゴットの生存は望めないと周囲に言われますが、三日前に雨が降ったことからマーゴットがまだ生きていると希望を持つデビットは救助隊を連れて渓谷に向かいます。そして渓谷の底から生きていたマーゴットを救助するのでした。

感想

『母は強し』ならぬ『父は強し』と強く感じました。私も親しい人が音信不通になったらしっかりパニックになるだろうし、あらゆる方法を使って居場所を知ろうとすると思います。しかし警察の捜索を全く信用せず何日も寝ずに自分で調べ続けるデビットの執念は本当に凄まじかったです。脱帽。

また親が自分の子供の全てを知っていると思っていたのに、実際は全然知らなかったというシーンも印象的でした。

自分が中高生の頃は両親に対して『こいつら私のことわかってるみたいに思ってるけど、全然わかってないじゃん』と思い続けていたのですが、もう10年しない間に結婚して子供を産むかもしれず、今度は自分が子供にそう思われる立場になりかねないという事実に絶望しました。もう二十歳。あっという間に大人になってしまった。

将来生まれてくるかもしれない私のベイビーよ、どうか私の良いところだけを受け継いでこの世に生を宿してくれ。

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