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映画『ユリゴコロ』レビュー

こんにちは、実家で飼っているカタツムリがとても可愛い。長生きして欲しいです。

15本目の映画は2017年公開の『ユリゴコロ』です。

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映画を観終わった後にポスターを初めて観たのですが、『人殺しの私を愛してくれる人がいた』ってなかなかのネタバレですよね

あらすじとネタバレ

レストランを経営する亮介は、婚約者の知恵が突然失踪してしまい、そのすぐ後に一人親の父が末期のすい臓がんであることが判明し、深く落胆します。

ある日実家で父が病院から帰ってくるのを待っていた亮介は、押入れのダンボールの中から表紙に『ユリゴコロ』と書かれたノートを見つけます。ある女性の手記が書いてあり、最初は誰かが書いた小説だと思っていた亮介ですが、内容があまりにもリアルだったためその手記にのめり込んでしまい、父が家を留守にする度に少しずつノートを読み進めます。

手記の女性美紗子は幼少期から他人に対する思いやりなどが欠如しており、小学校の時に事故で同級生が目の前で死んでしまったことをきっかけに人の死に魅せられてしまいます。側溝に落ちた帽子を拾おうとしていた男の子を手伝うふりをして男の子に側溝の蓋を当てつけたり、しつこくナンパしてきた男性を階段から突き落としたり、リストカット癖のある友人の手首を出血が致死量に達するまで切ったりして人を殺し続けていた美紗子ですが、1人の男性と知り合ったことで人を殺すこと以外のことで喜びを感じるようになります。

その頃知恵の友人である細谷という女性が涼介を訪ねてきます。知恵から『ある理由から今は会うことができない』という伝言を預かっていたためです。知恵が無事であったことに安堵する亮介でしたが、調べて行くうちに知恵がヤクザの元夫に監禁されていることがわかり、元夫への殺意に燃えます。

その間も亮介は手記を読み進めます。洋介という男性と知りあった頃美紗子は自分が妊娠していることを知ります。洋介は自分の子供ではないと知っているにもかかわらず美紗子に結婚を申し込み、家を買います。家族との生活に幸せを感じていた美紗子ですが、昔の職場の関係者を殺していたことが知り合いの男性ににバレてしまい、口封じのためにその男性を殺してしまいます。現場に美紗子の家の庭に生えているひっつき虫が落ちているのが発見され、美紗子は殺人の容疑をかけられます。美紗子は自分は死ぬべきだと考え、過去の自分のことをノートに記し入水自殺を図ります。しかしあとを追いかけてきた息子が溺れてしまい、それを助けに来た洋介に美紗子も助け出されてしまいます。美紗子が人を殺していたことを知った洋介は、美紗子に地図とお金を渡し、名前を変え別の人間として生きて行くことともう洋介と息子に近づかないことを約束させます。ここで亮介は美紗子が自分の母親である事に気づきます。

細谷から知恵が監禁されているヤクザの事務所の場所を教えてもらった亮介は包丁を持って向かいますが、到着した頃には事務所にいた全ての組員が殺害されており、知恵だけが無事でした。殺害現場に実家に生えていたひっつき虫が落ちており、知恵の口から聞いた細谷の下の名前が美紗子が以前から偽名として使っていた『ミツ子』という名前だったことから、亮介は細谷が母である美紗子である事を知ります。

知恵を見舞いに来た美紗子に亮介は父である洋介が癌でもう長くない事を伝え、美紗子が入院している洋介に会いに行くところで映画は終わります。

感想

グロかったです。

自分が美紗子の子供であると知った時、亮介は『自分には殺人鬼の血が流れている』と混乱します。人の気持ちや痛みに共感できない人って割と一定数いて、医者などはそういった人が多いと聞いたことがあります。脳神経の構造が原因なので、確かに遺伝することがないことはないのでしょうが、『サイコパスの子供はサイコパス』なんてことあるのだろうか?と思ったのでちょこっとだけ調べてみました。

驚いたのですが、犯罪心理学的にサイコパスであると判断された子供の場合、その遺伝率は81%だそうです。すごく高いですよね。

人って案外遺伝子に縛られているんですね。私は両親のどの部分をどの程度受け継いでいるんだろう、自我のうち遺伝子で決められているのはどの程度なんだろう。両親のダメな部分は引き継いでいたくないなあ

それではまた、再见

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