【日記】キークロン

 また毎日更新を逃した。もう無理かもしれない。

 奥さんに新しいパソコンを買った。彼女は別に買うタイミングではないと言っていたが、今使っているものの性能的に、本当に全く使えなくなるのも秒読みと思えていたので、自分は緊急性が高いと感じていた。そんな中で、一昨日くらいの夜、中途覚醒をした頭でニュースサイトを見ていたら、ミニPCが激安の二万円台で売っている、しかも性能はブラウジングなどやるには十二分であるということだから、今の需要にバッチリ合致していたので、半分寝ぼけた状態で通販サイトで購入してしまった。
 今までは、奥さんはノートパソコンにブルートゥースのマウスを足して使用しているような感じだった。ミニPCだと、そこにキーボードがないので、買わざるを得ない。
 僕はキーボードには一家言あり、奥さんはそんなことに全く興味がないことを知っていながら、それでも矜持というのかなんなのか、そこらのメンブレンの安い安い引っ掛かりが気になるようなキーボードを使ったのでは書く意欲も失せよう、そんなものを使わせるわけにはいかないという謎の使命感を抱いたので、本日実店舗に行ってキーボードだけを選んだ。
 東京でも有数のキーボード展示数を誇る店の店頭で、いろいろなキーボードを叩き比べた。だいたい一時間くらい選んでいただろうか。その中で、一般的需要、利便性、打ちやすさ、値段、それらをすべて総合してベストと思えるものを選んだ。
 それが、キークロンのK2である。

 いわゆる省スペースのテンキーレスで、その中でも省スペースとキーの数のバランスがかなりいいのでこれを選んだ。自分はHHKBを使っているが、これは人によったら削り過ぎと見える。より一般的な中でも省スペースの衝撃を残している。キータッチも良い。値段がその割に安い。確か、中国製の製品だった。中国製も、安い方に振り切れている商品は、その粗雑さが取りざたされることもあるけれども、ハイエンドの商品であると、出来の良さは保証される。それでいて、やはり日本製品なんかと比べて、三分の一くらいの値段になっている。そんな感覚である。
 万年筆でも、ツイスビーというのがあって、割とハイエンド目な位置にありながら、値段を相当抑えることが出来ている、おそらく技術を盗むとかいったことも起きているのだろう、だからこういう製品をもろ手を挙げて良しとする気も起きないけれども、一消費者として全てを一列に並べたうえで選ぶと、ついこういう製品が俎上に上がってしまうのは致し方がないことじゃないだろうか。我々は流通の全体像が常に見えているわけではない。自分はこの商品をフェアなトレードで入手したと深く確信している人も、どうだか、と思う。
 ともかく値段と品質だけを見たらベストと思えるものを買いはした。あとは奥さんが気に入るかどうかだけれども、まだ見せていない段階である。

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