【読書録】アレクサンドル・ジノヴィエフ『カタストロイカ』 2
あの許すべからざる侵略戦争が起きるはるか前に読み始めたのだが、読むことをサボっているうちに、社会情勢がこんなに変わってしまうとは、夢にも思わなかった。
いずれ同じ調子で、ペレストロイカが起こった当時のことを、面白おかしく、だが「いくら誇張したように見えても、それこそが当時の現実だったのだ」調で、本当らしく語るのである。
面白おかしいのであるが、時世が時世であるだけに、それほど無邪気にも読めない。ロシアが、暴走すると、とんでもないことになる。
今回の戦争の原因は、私が信頼を置いている社会学者の説によれば、「ロシア宇宙主義」という思想が、関わっているらしい。それがわからなければ、今回の戦争は皮相的な視点に留まるだろうとも。なので、割と性急に、そのあたりがわかる本を読まなければと思っている。
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