Twitterで話題の株は買うべきか
株を売買するうえで、SNSや掲示板などを参考にする方も多いかと思います。特にデイトレなどの短期売買では急騰しそうな、もしくはしている株をいち早くキャッチすることができますよね。
今回は、そんなSNS上で話題になってる株(≒人気株、注目株)を買ったらどうなるのかという検証です。
イナゴ戦略ですね。
1.検証概要
Twitter(ツイッター)で当日話題になった株を翌日の寄り付き(始値)で買い、話題にならなくなった翌日の寄り付きで売ります。
それだけです。
2.検証方法
・株価4本値の過去データを使用し集計する。
・株ラインの過去の話題株ランキングにランクインしたもの(*1)を話題株とする(*2)。
・検証期間:2020年4月13日~2020年12月3日(*3)
・土日祝日の話題株は除外(*4)。
・破産および民事再生により上場廃止が決定した株(*5)は話題になっても買わない。
・ETF、ETNなども話題になっても買わない。
・寄らずのストップ高(安)(*6)だった場合は買わない。
・話題にならなくなっても寄らずのストップ高(安)だった場合は売らずに持ち越す。
・手数料・諸経費・配当金は考慮せず
・Pythonでプログラミング
(*1)話題になるのは上がりそうとか急騰しているとかで話題になるだけじゃなく、悪材料がでたとか、急落しているとか、株とは関係ないことで話題になることもありますが判別できないのですべて話題になったものとして扱います。
(*2)データのある1~30位までを話題株とします。twitter-APIとか、ヤフー板とか5chとかで情報がとってこれればよいのですがその技術力はないので株ラインの力を借ります。
(*3)データがここまでしか残っていなかったため。
(*4)土日祝日は株の話題が少なくなるので除外します。まあプログラム上、考慮するのも面倒なので。ちなみに東証が止まった10/1も除外です。
(*5)7612 Nutsと3606 レナウンです。上場廃止決定前に話題になったときは対象としています。
(*6)ストップ安(高)の判定は「前日終値±値幅制限」以上かどうか。値幅制限拡大や基準値調整等は考慮せず。ただし株式分割(併合)は考慮。
3.検証結果
では話題株翌日寄り付き買い戦略のヒストグラムを見ていきます。
マイナス域がやや厚く、+40%以上がそれなりにありますね、話題株の中には株価数倍にもなるようなものがあるということでしょう。
数値データ
平均損益はマイナスです。
ちなみに、最大利益になったのは、2191 テラの5月1日~6月26日です。約4倍になってるのは夢がありますね。
一方、最大損失となってしまったのは、3189 ANAPの7月1日~7月6日です。
プログラムに一部誤りがあり、平均損益率、最小損失を訂正しました。2020/12/12
4.考察
平均損益はマイナスとは言え0.47%なので、これなら状況に応じて勝負できる?と思う方もおられるかもしれませんが、私は勝負しないほうがいいと思いました。
集計期間において日経平均19,043→26,809円の株価バブルで、特に上がる株は上がり続ける、テーマ株が上がり続けるこれ以上ない相場でこの結果なのです。普通の相場ならかなり負けでしょう。
話題になった株を買う、いわゆるイナゴはやはり養分になってしまうということだと思います。
こういうバブル相場では話題になっている株を買いたくなってしまいますが、ここはひとつ落ち着いて、自分で調べた株を話題になるまで待つというのが正しい投資戦略なきがします。
テーマになりそうな株(コロナ関連や今だとEV関連)を調べて先回りで買うのが良いと思ってます。
5.終わりに
今回は、Twitterで話題の株は、買ってはいけないという結論でした。
2か月以上ぶりの久々更新になってしまいました。
このテーマでもうちょっと条件を変えてやった結果もあるので、それは次回の続きとしたいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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