2022年の年次と、仮想通貨で今年どうやって稼いだか

昨年度書いた弊ブログ記事の2022年版です。
2022年は仮想通貨+7600万円、為替差損(ヘッジ)-700万円、株-170万円でした。ヘッジするべきではなかった・・・。

2022の損益 わさわさしているのはCryptactをそのまま読み込んだため

 本年度はバブル崩壊イベント(LUNA、FTX)があり、BTC価格も低迷したので、トレードをする人はかなり大変だったのではないでしょうか。
 非バブル期はお祈りロングや高APRステーキングはもれなく死ぬので、安定した収益を出すのは結構難しかったと思います。
 個人的には娘の世話をしつつ仕事もしつつbotもやるのは死にそうなほど大変でしたが、累計利益も1億円を超え、一つの目標を達成した気がしています。

本Noteを読むに当たっての注意事項

 長いです。ごめん。そして専門的な用語が多いです。

 多分こんな感じになる人がほとんどかと思います。やっている人にしかわからない話が多いので、そんな世界もあるんだな、くらいで軽く読み流してください。

 基本的には弊ブログやNoteに書いた内容ですが、あえて触れなかったこと(エッジが残ってて言えなかったこと)を中心に言えるところは触れていこうと思います。といってもまだ生きているところも多いので言えるのはごく一部ですが・・・。

はじめに

自己紹介

 兼業アビトラマン/Botter、既婚で子持ちのギリギリ20代です。
 本業は化学系、プログラミング教育はほぼ受けたことがないです。(EXCELのVBAをちょっと習ったくらい)

 Pythonを社会人になってから学び、今年で3年目、Solidity歴は1年以下です。

 技術つよつよ勢ではないので、本業(研究職)で得た調査能力を武器に、BOTを作り、利益に変換するスタイルで仮想通貨と向き合っていました。
 資産が減ることやリスクを取ることが嫌いなので、カウンターパーティリスクを除いてリスクを取らず、100%の勝率が見込めること以外は基本的に行っていません。
 技術力と情報収集力を極めれば、お金は増えると確信しています。

今年触ったチェーン(一部)

ETH,BSC,Polygon,Avalanche,Fantom,
Harmony,Cronos,Aurora,Moonbeam,Metis,
Arbitrum,Optimism,Doge,HECO,Astar,
Evmos,Milkomeda,Velas,KCC,OEC,
Celo,Tomb,ETHPOW,Godwoken,Fuse,
Conflux,Cube,Boba,Elastos,Sys,Shib,
Solana,Waves,Oasis,ICP,CLV
Multivac,DOT,Acala,Gate

 書き出すとまあまあ触っている(入金している)気がします。
でも入ったチェーンで100usd以上損したことはなく、利益が出るか、ガス代分で撤退するかで終わったのはよかったです。逃げ足は速いつもり。

 触ったチェーンはほぼEVM系ですし、メジャーどころは一回はアクセス、触るかどうかはBOTや養分量を見て決定していました。見るだけならEVM系で400チェーン以上行ったはずです。
 まあ、大抵ステーブルはおろか、DEXすらない所が多いのですけどね。
 (そもそもそんなにEVM互換チェーンがあるということを知らない人が多い気もしますが。)

 ちなみにワイの一押しチェーンはBitcoin EVMです。儲かりませんが色々とシュールさがすごい。オレンジ色のETHマークは草なんよな。

Bitcoin EVM おまえはなんやねん!

 ICPとかは10万ウォレットとか作ってエアドロ狙いましたがうまく貰えず悲しい感じになりました。
 AuroraはIPBANされたので二度と行きたくないなあって気分です。
 行って一瞬で撤退というのも多く、全てを取り上げると終わらないので、ブログでは書いていない所も含めて月別に振り返っていきたいと思います。

1月

 1月は仮想通貨で+2958万円、株-153万円でした。詳細は弊ブログ
 仕事-子育て-BOTという生活をしており、MLBOTのDiscordを主催するなど地獄のような忙しさでした。

Metisについて

 MetisというETH Layer2のチェーンで2021年12月からDEX-CEX等のアビトラを行っていたのですが、その際に参加したトレードコンペのエアドロでNETTトークンを数千枚ほど貰いました。
 詳細は、弊ブログ(1月の損益とS級Botter?になった話(10万円->~3000万円))に記載しています。

 去年の所得税率は40%ほどだったため、エアドロクレームする時期を2022年にして税金の先送りをしてやろ!って思っていた所、0.14USDしか初期に値段がつかなかったNETTトークンが60USDまで上がり、評価益がとんでもないことになりました。
 トレードなんてしない主義だったので、胃が痛かったことをよく覚えています。
 でも1月1日時点で年次+2200万円はかなり良かったです。
 今年はよほどやらかしがない限り勝ったな、という感触でした。


NETT-Metis

 今思うと、2022年に利益繰り越そう、という考えは失敗でした。今年の方が所得税率45%と高い! 
 まあ、天井で利確なんてできず、50万円くらい儲かったら利確してそうですし、良し悪しはあるのですが・・・。

1月時点での要求技術レベル

 ちなみに、1月時点では(低TVLチェーンの)DEXにおける技術要求レベルはかなり低く、弊ノート(8月の損益とGeth改造関連/マージ戦/上場戦/最適Swap量について)のii)くらいのレベルのことをPythonでやるだけでも十分儲かりました。

ii)Uniswap RouterなどのPendingを公式RPC経由で監視して、養分TXを見つけたら反対方向にSwapする。
a)養分が10000USDTをWBTCにSwapするTXを送る。
b)公式RPCのPendingに養分TXが表示される
c)アビトラTXをUSDC-BTC-USDT-USDCなどとして送る。

 2021年8-11月頃は手動でもDEX-DEXのアビトラが可能だったことを考えると、技術要求レベルは上がっているのですが、それでも普通の勉強(教科書とか)で対応できるような難易度です。

  2022年現在では、pythonでAtomic Arbで勝てることはほぼないと思っております。そのため、技術が陳腐化し、(ポロリをしてくれる)良い教材もちらほらと出てきています。

 例えば、納豆男爵先生のWeb3.pyによるトークンコントラクト呼び出し(BSC)~残高確認,送金,承認~や、dK先生Defiを理解しようシリーズ 第3回: Defi Botterになってみよう ~教えてやる!Botは簡単だ!~は良いNoteだと思います。

USTショートしとくべきだった話

 以下は、弊ブログからの引用なのですが、USTショートしたら良かった!とすっごく感じております。未来のことなんてわからないですが、情報感度を高めて、1USDを超えたアルゴステーブルは叩き落とす習慣でもつけておくべきでした。

 個人的にはアルゴステーブルは全てゴミ、USD裏付け(ないし同価物の担保)があるステーブルコインこそ至高と考えているので、アルゴステーブルをもっとショートしておけばなあ、って思いました。

 2022年3月の記事にはなりますが、テラ・ステーブルコインは、なぜ脆弱だと言われるのかという記事をSae Hanasaka(花咲紗英)さんが書いており、こういう時期にはやめに情報収集できていれば良かった、と思います。

Oasis networkについて

 2021年は主にBSCとBOBA、METISを主に戦場としていましたが、低TVLでも出来高があれば、アビトラできる可能性があるのではないか、と思い、Oasis NetworkのEVM互換チェーン(Paratime)に入りました。
 当時はYuzuswapしかなく、トレードマイニングが行えるDEXだったので、取引しまくれば勝ちやな、と思っていました。
 このチェーンに入った時点でも、スキル的にはPythonでトークンをSwapしたり、getAmountsOutを呼び出して、アビトラできるパスを検知したりすることができるくらいです。

 本チェーンについてはツイッター/ブログではあまり言及していませんでした。他に書くことが多すぎて・・・。
 ただ、このチェーンは中々美味しく、Yuzuswapが開始した直後はアビトラBOTがほぼ存在せず、300万円ほど拾ってきてくれました。

 このチェーンを教えてくれたknさんありがとうございました。

 なお、7日間ほどで強いBOTが現れ、Oasisでは全く勝てなくなりましたが、原資は5万円ほどでも利益が出たのは非常に良かったです。 

 トレードマイニング報酬のYuzuトークンも2万枚ほど貰い、60万円ほどまで価値が上がっていたのですが、利確に失敗し20万円ほどの価値の時にExitしました。ちなみに、Yuzuは以下のようなチャートとなっており、現在は死んでいます。

年始時点で考えていたDEXBOT戦略

 PythonでもDEXBOTは勝てる時期もあるけど、結果的に強いBOT(Rust勢やノード改造勢)に負けるので、いかに手駒を増やすのか、というのが私の戦い方になるのかなー、とこの時期は思っていました。

 つまり、他のBotterが気付かない時点で魔界DEXにINし、強いBOTが来るまで鞘を独占し、勝てなくなったら逃げる、というのが黄金パターンでした。
 技術で戦うところはバックグラウンド的にもかなりキツイと思っており、よほど追い込まれない限りはやる気が起きませんでした。

 今でも情報収集速度が命、というのは正しいと思うのですが、最近(2022年末時点)はそもそも有望なチェーンが産まれなかったり、そもそも他のBOTが最初から人間辞めてて太刀打ちできなくなりました。

 ドラゴンボールの世界と同じで、小さい鞘に大量の強者が群がり、その中でも戦闘力が53万以上のやつだけが生き残っている感じです。言うなれば、Rosさんが四人に分裂し、それを全部倒さないと利益にならない感じです。普通に無理。

godwokenについて

 godwokenというチェーンでYokaiSwapというDEXでアビトラしようと思っていました。初日に入ったのですが、TXの送り方がかなり独特(署名でSwapする形式)だったので、全くBOTの作り方がわからず、挫折して辞めました。色々なチェーンに行った中でも、署名形式なのに当たった経験はなく、非常にびっくりしたことを覚えています。

MLBOTについて

 弊ブログ(2021年の年次と、今年どうやって稼いだか)で2021年12月にRichman先生のMLBOTを皆で作ろう、というDiscordを立て、モブプロをやろうと思い立ちました。しかし、MLBOTに注力するのは失敗もいいところでした。(DEXBOTもっとやるべきだった)

 弊ブログの注目度がそれなりにあった時期で、Discordに400人ほど集まってしまい、管理できるレベルではなくなりました。

 エッジとなる特徴量を提出した人だけが入れるチャンネルを作り、そこでモブプロをしよう、と人を絞ったのですが、それでも40人ほどおり、特徴量を精査し、本モデルにマージする作業だけでも睡眠時間やBOT開発時間が削れてしまいました。
 手伝ってくれた人ありがとうございました・・・。

マージ作業

 結果的に、金融モデルの知見やBOTやっている人との人脈的な部分では非常に良かったのですが、マージ作業や、週一回のモブプロでの資料の用意など、実生活に多大な影響を及ぼすレベルできつく、コミュニティモデルとしてそれなりのもの(CVなどが正しく実装されているもの)ができた段階で終了としました。

 この時の生活は本当に頭がおかしくなりそうで、DEXBOTを開発するコードを書きながら、詰まったらMLBOTの資料を作りつつ機械学習の計算を回し、娘が泣いたら飛んであやしに行き・・・、と4つくらいの作業を同時並行でやりながら睡眠時間を削っていたので、異常に疲れました。

 下手なことを言うとそれなりの影響が出てしまうんだなあ、と思いつつ、言ってしまったものはしかたがないと割り切り、形にはしましたが、正直二度とやりたくないレベルの忙しさでした。 
 ちなみに、MLBOTで儲かった金額は0円です。死にたい。
 供養のため当時使っていたスライドを以下に置いておきます。もうやりたくない・・・。
https://docs.google.com/presentation/d/1HqsW538vaZK_hKaO2IAAL6uyE9yvxm37/edit?usp=sharing&ouid=109139845154725786679&rtpof=true&sd=true

2月

 2月は仮想通貨+231万円、株−5万円でした。詳細は弊ブログ

 収益の殆どは1月に取り組んでいたOasis NetworkでのDEX-CEXアビトラでした。(1月時点でDEX内では全く勝てなくなりましたが、DEX-CEXは手動で余裕で鞘が抜けました) 

 それ以外にも、Rustの勉強、新規チェーン、MLBOTと色々なことをやりつつ、プライベートでは遺書を役所に出すなど変わったことをしていました。
 細かいところは弊ブログの2月の損益とDEX Botterは大変だよって話 に書いておりますが、あえて書いていなかったこと(当時はエッジが残っていたもの)をメインに紹介します。

 光栄なことに、2月の弊ブログを引用されてhohetoさんに記事も書いてもらいました。

RustBOT

 METISで勝てなくなって悔しかったのでRustを勉強し、DEXでSwapできるようになりました。
 ただ、Rust自体がPythonと違って型に厳密で、謎のエラーが出まくり、イライラする言語でした。
 こんなのが愛される言語1位とかふざけんなマジで、って感じです。まあ私の技術力がないだけなのですが・・・。

 残念ながら、Rustを使ってDEXでSwapできる程度ではMetisで勝てませんでした。
 超速度でSwapするつよつよBOTがおり、ガス代だけで5万円ほど負けた時点で諦めました。
 おそらく、ノード改造等が必要なんだと思います。
 PendingPoolがないL2なのにどうやってやっているのか皆目見当がつきませんが・・・。

MLBOT続き

 MLBOTのDiscordで特徴量の大量マージをしていました。色々な人が色々な意見をくれて、知見を深めることができたので非常に良かったです。ただ、作業量的に死にそうでした。よく生きていたな・・・。

 2月末時点でコミュニティモデルが出来上がり、そこから動かないDiscordになりましたが、もう触る気はあまりないです・・・。

Solidityでコントラクトを作る

 Pythonなどを使って、UniswapV2型コントラクトでswapExactTokensForTokensなどの関数を呼び出しても、1つのパスしかSwapできず、DEX-DEX間のアビトラは不可能です。

 強いBOTは皆コントラクトを使っており、EVM互換チェーンを触る限りはSolidityの学習からは逃げられないな、と思い学習をはじめました。
 教材はみんな大好きcryptozombiesです。3日ほど勉強したらコントラクトをデプロイしてDEX-DEX間のアビトラもできるようになったので、Solidity自体は(極めるのは難しくとも)とっつきやすい言語でした。

 後日談的な話ですが、地獄のような長いTXを生成させて遊んでいる時期もありました。

Moonbeam

 Moonbeamの基軸通貨であるGLMRがアンロックされるという話をめじぇさんから聞いて、WGLMRを基軸としたアビトラはアンロック直後なら他のつよつよBOTがいても勝てるのではないか、と仮説を立てて参加することを決めました。

アンロック(2/20)直後のチャート

 学習したばかりのSolidityを使ってコントラクトを立て、原資(5000USD)をコントラクトに預け、ひたすらWGLMRペアをSwapするようにしました。
 アンロック直後の売り圧が大きく、ガスは高騰するだろう、と読んで100Gweiに設定してTXを送るようにしましたが、これは失敗しました。

 経験不足だったとしか言いようがないのですが、アンロック直後は1000Gweiなどの高ガスでないとTXは通らず、一番美味しかった最初の5分間にSwapできませんでした。
 更に悪いことに、Explorerが落ちていることもあり、Swapできていない(詰まっている)ことに気がついていませんでした。

 BOTがおかしい!と気がついた時に設定を1000GweiにしてなんとかTXを送りましたが、時は既に遅く、3000USD程度の利益に終わりました。
 初動で乗れていれば1000万円以上とっているBOTもあったので、爆益を逃してしまい非常に悔しかった覚えがあります。
 しかし、コントラクトを用いたSwapは非常に面白いんだな、と実戦の場で学べたのはすごく良かったです。

https://moonbeam.moonscan.io/tx/0x26ae0aea732640b3ae0d7521a4effbb13c10bb974fa51eb4166dbd748fade909

 ちなみに、一番好きなTXはこれです。無からトークンを錬成している・・・

後日談

 Moonbeamアンロック戦が終わった後は素直に資金を抜き、何も置いていなかったのですが、Nomad BridgeがハックされてUSDCの価値が消失しました。詳しい脱出方法は以下のレポートがきれいにまとまっているのですが、一歩間違えていれば脱出戦をしないといけなくなっており、危なかったなーと思っています。

Multivac

 より魔界度が高いところに行ったほうがいいのではないか、と考え、MultivacというEVM互換のチェーンに入りました。当時はBOTが存在せず、抜き放題だったのですが、魔界なのでそんなにVolumeがなく爆益ではなかったです。

 Moonswap(https://mtv.moonswap.tech/swap)というDEXを使っていたのですが、DEX-CEXを取るBOTがいなく、永遠に鞘が開き続ける不思議なDEXでした。少額だし面倒だからいいや、とDEXトークン内だけを取っていたのですが、なぜ鞘が開くのかよく考えたほうが良かったです。

 以下はMoonswapとPancakeswapの画面なのですが、300%くらい開いています。これは5月位まで気が付かなかったのですが、どうやらMoonswap上のbUSD(≠BUSD)は、Bridgeのバージョンアップにより名前だけBUSDになっているらしく、偽札だったようです。つまり私は無価値なトークンをBUSDだと思ってありがたがって集めていたみたいです・・・。

 DEX-CEX取るのが大変面倒だったので、誰かに取ってもらって、DEX内のアビトラだけできればいいや、と思ってTwitterで呟いた時に、このBUSDは偽物じゃないか?という指摘があって気が付きました。非常に悲しい。

 魔界だとそういうこともあるんだな、と思いつつ撤退しました。Bridgeがバージョンアップして偽物BUSDになるなんてなかなかない経験だったな・・・。
(*後日談ですが10月にRelayChainがいきなりBSCに残存していたBUSDをBridgeしてくれました。数10ドルですが、資産は無事救出できました!)

Syscoin

 Blocktime(ブロックをマイニングする時の時間)が10分以上かかるものすごくクソなチェーンです。BSCとかは3秒とかだったはずなので、10分というのが如何に長いのか・・・。たしか、SyscoinはBTCのネットワークとの連携があるからこんなに長いブロックタイムが必要だったはずで、スパゲッティコードで非常に面倒でした。

 2月時点ではPendingを読んで、雑なSwapをする養分がいたらその後ろアビトラTXを置く、ということをやっているBOTはおらず、養分の+2Blockでガス戦争(高いガス代を払って優先的にTXを通してもらう競争)が行われていました。

 そこで、既にいたBOTよりも+1GweiでTXを送れば勝てるやん!と思ってTXを投げた所、私が投げたTXよりも更に高いガス代で投げられ、負けました。
 つまり、流れとしてはこうです。

(1)養分が雑なSwapをする
(2)敵のBOTがアビトラTXを送る(例えば10Gwei)
(3)私が高いガスでアビトラTXを送る(例えば11Gwei)
(4)敵のBOTが更に高いガスでアビトラTXを送る(例えば12Gwei)
(5)Blocktimeが来るまで(2)-(4)を繰り返す。

 そこで、こんなガス戦争をやるのはクソだな、と思い、相手のBOTが持っているSYS(ガスを払うための通貨)以上のガス代がかかるTXをGaslimitを21000(TXは失敗する)にして送り、相手のBOTがそれに合わせてTXを送ろうとしてバグっている隙にアビトラTXを低ガスで送り、鞘を取りました。
 つまり、流れはこう変わります。

(1')養分が雑なSwapをする
(2')敵のBOTがアビトラTXを送る(例えば10Gwei)
(3')私が高いガスでアビトラTXを送りつつ(例えば11Gwei)、Gaslimitを21000にしながら4000GweiなどでTXを送る。
(4')敵のBOTがアビトラTXを送ろうとしてもガス欠で送れないので、11Gweiとかで投げていたTXが通り、アビトラ成功する。

 工夫次第で無理やりTXを通すことができるんだな、と感心(この発想が後のハニーポットTXにつながる)しましたが、Sysチェーン自体が全く流行らず、養分すら来なくなったので、撤退しました。魔界すぎると良くないですね。

ASTR

 色々言いたいことはあるのですが、詳細は書きません。2月末時点から本チェーンに入り、色々なBOTと戦っていました。

3月

 3月は仮想通貨+136万円 株 +195万円でした。詳細は弊ブログ
 1,2月に味をシメていた魔界チェーン探索もEasyなところがなく苦しくなり、どうしようか考えあぐねていたことをよく覚えています。

 ブログには書きませんでしたが、主な収益源は1,2月から取っていたMultivac,Sys,Astarと、ETHのデルニュー、CSPRのアンロック即売り、CEX-CEXアビトラくらいでした。

Milkomeda

 ADAがEVM互換チェーンを出す、と聞いてMilikomedaにADAを持っていき、どんなBOTがいるかを確かめていました。このチェーンはつよつよBOTが来るのが早く、ADAを持っていった時点で+1position争いをしていました。

 Python程度かつNode未改造で勝てる気がしねえ!と思って撤退し何にもなりませんでした。

Solana CASH

 SolanaがWormholeハックされたりとすごいことになっている中、ステーブルコインの無限Mintが起きた、という情報を得てCASHをSolanaチェーンにおいていたUSDCでありったけ買いました。(珍しくトレード)

 丁度、ハッカーが売り払った直後だったので誰か買い戻すだろう、と思い入った所、4倍位取れて美味しかった覚えがあります。
 私はトレードをしない主義ですが、明らかな異常かつ勝てそうな時は入っても良いかなー、と思っています。(もちろん、失っても大丈夫な金額程度で)
 この時、USTとかを触っていれば手動で億取れたらしいですが、気がつけませんでした。Solana系苦手意識あるんよ・・・。

 WormholeのハッキングでMagitoさんなどSolanaつよつよBotterが爆益出しているのを尻目に、RustとかよくわからんしSolana大変そうだからうーん、って思っていました。

為替ヘッジの失敗

 国内FXを用いてUSDをヘッジしていたのですが、損益通算ができないことに今更ながら気が付き、180万円ほどの損失がでることがわかりました。ものすごく鬱でした。

 この時に、ハーフヘッジ(持っているUSDの半分だけ国内FXでショートを打つ)に変えたのですが、今思えばそのままヘッジなんてせず、雑所得内で通算させておくべきでした。

 ただ、持っているUSDの額が笑えないことになっていて、1円動くと資産が50万円とか上下する、というボラにメンタルが耐えられていなかったと思います。ちなみに今は20円幅で負けています。為替で20円幅ってなかなかないんじゃないかなー・・・。

 JPYに戻すのは税率的な意味で損するので、為替由来の含み益(実際はハーフヘッジなので利益ではない)を2023年内に処理する予定です。ただ、去年も税率ガー、と言ってNETTトークンを今年受け取りにして、結果的に税率高くなったのでどうしようか、っていう気持ちもあります。
 まあ、バブルは終わり冬の相場な感じもするのと、いつまでもUSDにしているのはなんか嫌なので、JPYに戻すと思います。

4月

 4月は 仮想通貨+927万円 株 -117万円でした。詳細は弊ブログ
 この辺の時期から、国内Botter界隈の人からアビトラマンとして認知が進んだのではないかな、と思っています。

Botter向けDiscord

 SazanさんというつよつよBotterが彗星のごとく現れ、Botter向けのDiscord(https://discord.com/invite/uT2dwNBDRc )を主催し、ノード改造ガチ勢の力をまざまざと見せつけられました。
 現れた当初は月次2000万円!とかほんとか?と思ったのですが、ウォレットアドレスも知ってしまったし、技術ガチ勢かつリアル超ツヨ勢だったので納得しています。

 これを相手にしないといけないAtomic Arbはむちゃくちゃキツイです・・・。+1positonでアビトラTX入れてくるのはマジでキツイ。
(結果的にAstarで食らいつけたのはRosさんのBOTくらいでした。
私はおこぼれを貰っているだけで2000万近く増えましたが、一撃4000万貰っているBOTもいて、発狂しそうでした。)
 bot開発の悪循環という私が作ったクソコラを見てほしいのですが、ノード改造勢と戦っている時はまさにこんな感じの気持ちでした。

 そもそもASTRに2月から入って鞘取っていたのに、ASTRを主戦場とした攻略Discordとか勘弁してくれ、と思いながら、ハニーポットTXを投げつけたり色々なことをしました。

 Evilですが私の主収益源なところでもあったので、諦めきれずにチェーンの仕様とソフトウェアの欠陥を利用し尽くした記憶があります。
 ただ、この辺の詳細はオープンには書けないので、オフ会にでも誘われたら話します。

 技術よわよわ勢なので搦手じゃないとNode改造勢のBOTとは戦えません。非常に辛かったのですが、収益的にはかなりよかったです。

Solana-EVM技術交換

 そろそろEVM以外のチェーンも行かないとマズイな、と思い技術交換をTwitterで持ちかけたところ、わずか4分でベアーさんが釣れました。釣られたクマー。

 色々と教えてもらい、貰ったBOTを運用した所2万円くらい儲かりました。そのまま儲かるBOTをくれるのは強すぎる・・・。
 ただ、Solanaのコントラクトとかはわけわからないのと、Astarで手一杯になっていたので勉強は先送りにしてしまいました。
 2022年末現在でもSolanaに本格参入していないですし、EVMの方が生きやすいな、という感覚を得ています。

 得意なところを伸ばす!っていうのは大事な考え方ですし、イベントが来るまでは触らなくてもいいかなー、と思ってました。
 まあ、実際に来たイベントはftx崩壊だったので、洒落になってないのですが…。

AVAX馬

 ハーモニー馬が流行った流れでAVAX馬も来るだろう、と勧められてMint戦に入りました。手動でも無事にMintでき、後に転売することで10万円ほど儲かりました。

 何よりも印象に残っているのはしろいのさんという方が、3AVAXで買った馬をミスって0.45AVAXで売る、という珍プレーをしていたことです。とあるDiscordでTrade履歴見ながら話していたのですが、場が騒然としたことをよく覚えています。
(ちなみに私はこの人のdiscordにたまにいます。)

5月

 5月は仮想通貨+1708万円、株-19万円でした。税引き後ではないですが、累計利益1億円を達成し、非常に気持ちが良かったです。(詳細はブログ
 DeFiで稼がせてもらったなあ、と思いました。

LUNA戦

 5月は間違いなくLUNA戦が一番大きなイベントだったでしょう。アルゴステーブルUSTが崩壊、LUNAも崩壊、と地獄のような相場となりました。クリプト史に残る大変動だったのではないでしょうか。印象に残っているのは下記のアビトラルートです。これはプロい。

 手動だろうとBOTだろうとアビトラマンにとっては(USTやLUNAを持ってさえいなければ)大チャンスだったかと思います。
 下手にLUNAショートとかすると焼かれるだろうな、と思いつつ、Terraに資産を入れるのはラグ中みたいなものだからチェーンいつ止まるかわからないし怖いな、と思ってそこは触りませんでした。
 触って6000万円くらい稼いだ人もいるみたいですし、触るべきだったな、と後で思いました。
(直接稼いだ人と話して、私のウォレットストーカーをやっていたのは面白かったです。)

 また、レンディングでUST借りるのは死ぬほどリスキーで、先物ショートみたいな形式か、CEXから借りるのが安牌だと思っています。DeFiで借りるのはこういう時はリスクとりすぎに見える。べあーさんとかよく資産入れたなあ、と後から聞いて思いました。 

 私は清算職人とAtomic Arbに徹しており、忙しすぎて手をつけられないレベルになりました。いたチェーンは国産絆チェーンと某魔界チェーンです。
 国産絆チェーンでは某S級Botterが清算した余波を取るだけでもバカみたいに儲かりました。
 確か、LUNA崩壊した日は日給700万円くらい出たので非常に良かったです。

 2018年バブルはコインチェックのハックから終わり、2022年バブルはLUNAによって終わったのではないかな、と思っています。 
 もちろん、2018年と投資人口がかなり違うのと、DeFiによって資金が抜けにくくなっていることから、一概に同じと捉えるのは間違っていますが、ハッキングやラグがかなり多くなったので、人が寄り付かなくなるんじゃないかなーと思います。 

 アルゴリズミックなステーブルコインはステーブラナイコインなのでUST然り、変なものには触らないのがいいなと思います。例えばOUSDとか。
 次のトレンドはGameFi(≒play to earn)だと思っていますが、BCGは稼げる以外の面白さがないので、何か新しい革命が起きるのを待つしかないでしょう。

ノード改造の開始

 自分の持っている技術ではAtomic arbで太刀打ちできなくなってきたので、新しい勉強が必要となり、ノード改造に手を出し始めました。
 これは、通常のノードと異なり、待機時間なく養分TXを検知し、SwapTXを送る、ということをしたいためです。

 ただ、もちろんGO言語なんて触ったことがないですし、Gethの中身もわからないので、何からやればいいのかわからず大変でした。

 とりあえずGOの本を購入し、なんとなく雰囲気がつかみつつ、Gethの実装の中身を見て何をやっているのかの理解に努めました。

 思考過程や勉強の過程をTwitterにあげていたのは理由があって、間違っていることを私が言えば誰かが我慢できなくて突っ込んでくれるだろう、という期待をしていたからです。

 案の定ですが、突っ込んでくれた人(GO言語つよつよ)とノード改造の共同研究を始めることができました。12月現在も共同で研究を進めており、100万円くらいは儲かりました。

 ここまで仮想通貨に関するアウトプット(ブログ/Note)をして、記事やツイートに対する注目性をあげていて良かった・・・と本当に思いました。
 多分、ある程度目立っていないと言葉は届かないですし、アウトプットはやはり投資です。人によってはアドバイスや指摘をくれるし。

 ノード改造は結果的に、私が調査とスマコンを組み、共同研究者の方がノード改造をするという分担で、利益は折半する形としました。
(スマコン使っているので、TXが成功すれば利益は折半されてウォレットに送られ、ノード代やガス代は後で清算する、という形。)

 ノード改造は大抵Rosさんのポロリを見ていればなんとなくやることがわかるのですが、正直言って変態的技術力がないと無理です。あれを一人でやってるのは信じられねー…。
 たとえSwapまで1msとか切れても戦場選びをミスったらだめですし、やらないといけないことは多いです。


 やることを大まかに分類すると、

1)戦場の選定(どのチェーンに行くのか)
2)ノード改造(養分検知-Swapまでの最適化やピア関連など)
3)Input最適化(オンチェーン/オフチェーン)
4)Path最適化(なにをSwapするか設定)
5)コントラクト最適化(ガス代減らすためにアセンブラ使ったりとか、細かいテクニック含めて最適化)

 となります。
 それぞれちゃんとやると1-4か月くらいの開発期間がかかるのではないでしょうか。GO言語とかRust初心者だとかなりきつい。

 チームを組んで得意分野の実装をし、利益を折半するのが凡人の戦い方ではないか、と思って2人組で今は色々と攻略をしており、おそらく正しいな、と思っています。これを一人でやって、さらに勝っているRosさんやSazanさんはマジモンの化物です。GO歴0か月、Solidity歴数ヶ月で太刀打ちできるものではないので、国産絆チェーンではハニポ投げましたが・・・。

 しかし、ノード改造勢は変態的に強く、収益性で太刀打ちできなかったです。
 まあ、世界トップクラスみたいなのと戦う必要があるので、辛いのはわかっていましたが、努力でどうにかならないレベルなのは久々でした。こんなきついのは久しぶりです。

6月

6月は仮想通貨 +458万円 株-24万円でした。詳細は弊ブログ

EvoDeFi

 詳細はブログに書いたので割愛しますが、非常にEvilでした。 
 なにがどうEvilなのかを説明すると、

a)OasisNeworkというチェーンに独自DEX(Valleyswap、TVL1位)、独自Bridge(EvoDeFi)を作る。
b)EvoDeFiのブリッジを使用してのみMintできるオレオレUSDCを発行する。
↑ここまでは(まだ)普通


↓ここからEvil
c)Bridgeで預け入れられていたユーザー資産USDCなどをTerraで勝手にステーキングする。
d)UST崩壊とともにユーザー資産を吹っ飛ばす。
e)OasisNetworkにUSDC/USDTを持っている人はBridgeできないように止め、Valleyswap上のROSE/USDCなどでROSEにしか逃げられないようにする(大幅なデペグ)
f)BridgeのくせしてKYC情報を求めはじめ、一部地域(ニューヨーク等)のみBridgeを通す。

 私はRosさんのツイートを見て、ほう、と思い、少額でBridge成功したので20000USD分OasisNetworkに持っていった後トラブりました。

 トラブった後は、EvodefiのTeamメンバーの国籍を調べ、エストニアであることがわかったので、求められた謎KYCにエストニアに住んでいると書いてフォームを投げつつ、USAとか司法が強そうな国でも書いて投げつつ、と計200くらい色々やりました。その結果Bridgeが通ったので資産は無事でした。

 デペグイベントは余波を取るのが正解で、魔界チェーンに後悔するレベルの資産を持っていくのは良くなかったです。非常に反省しました。
 結果的には+100USDくらいで終わったので資産は減少しなかったのですが、数日間非常に胃が痛かったです。
 Bridgeにお祈りするアビトラマンが多いのは、そこに鞘があるからなのでしょうが、運営に悪意がある時に触るのはだめですね。

HECOチェーン

 共同研究者の方とGeth改造を開始し、ガス代が安くて色々試せそうなHECO(Geth)に入りました。最初はdevp2pの改造とかやろうとしたのですが訳わからなすぎてやばかったです。

 先人であるrosさんがやっていたBSC修行ならぬHECO修行ですが、行き詰まる点がかなり多かったです。
 結果的に改造してもらい、できたオレオレノードは1円も利益を出すことなく撃沈しました。

 HECOはTVLが高く、流動性の多いDEXばかりなので、養分Swapが発生しにくくそもそもパイが小さかったです。その上、Gethフォークなのでつよつよ勢が大量にいて、全くと言って勝てませんでした。

7月

 7月は仮想通貨 +60万円、株 +98万円でした。詳細は弊ブログ

交替勤務

 私は兼業アビトラマンなので、本業の仕事が終わった後にプログラミングやアビトラをしたり、子育て(と言っても食事・風呂・寝かしつけ・夜泣き対応しかやっていないので大部分の負担は嫁さん)したり、と専業トレーダーに比べて時間がきつきつです。

 本業(研究職)がそれなりに順調で、でかいスケールでの実験をやることになり、0730-2000、2000-0730の交代勤務が始まりました。所謂朝番と夜勤っていうやつです。この時期はまだ普通の勤務も混ざっていたのでたまに夜勤程度でしたが、死にそうでした。

 交替勤務は体と心の負担が大きく、7月は慣れていないのもあって全然開発せず、勝手に動いているbotが利益を吐き出すのをボーっと見ていました。
 
 ブログを読み返すと1月とかに比べて全然botやっていなかったな、って感じがします。
 おまけに、娘が夜泣きをし始めたので朝2時と4時に起きてミルクあげて1kmほどの寝かしつけ散歩もしていました。流石にキツイ。

 この時期から養命酒や養命酒鍋が手放せなくなり、メンタルと体力の限界を感じてきました。多分、ブラック研究室出身じゃないとメンタル終わっていると思います。
 ちなみに養命酒製造の黒養鍋と緑養鍋とベーコンはかなり美味しいです。おすすめ。

https://www.yomeishu-online.jp/id248/


 botと仕事と子育てを両立している界隈のBotterは本当にすごいと思います。昔取った杵柄的なあれで、コードを継ぎ接ぎしながらなんとかbotを動かしつつ、たまに手動で鞘を取る、くらいしか7月はできなかったように思います。

8月 

8月は仮想通貨+281万円、株+33万円でした。詳細は弊ブログ

 交替勤務に少しずつ慣れつつ、やることを絞って利益を取っていく方針に切り替えていました。
 
 この時に一番注力していたのはやはりGeth改造関連で、基礎的な勉強>目先の利益、ということを意識していたと思います。
 自己研鑽は後の大きな利益に繋がりますからね。

Geth改造

 Geth改造に加え、チェーンごとに異なる癖(例えばOrdering)をつかみつつ、魔界めいたチェーンに入ることを企画しました。
 具体的には、DogeChainという危ない魔界ができたので、こちらに共同研究者と入りました。ただ、50%成功、50%失敗という感じになりました。
 50%成功、というのは、一人頭数十万円くらいの稼ぎにはなり、Geth改造をすれば一応勝てることがある、と証明できたことです。敵BOTがかなり強く、たまに儲かるけど安定しない、という結果でしたが、それでもプラスになるのは尊いです。
 逆に、50%失敗というのはDogeの大量Mint事故があり、魔界の洗礼を受けたことです。これについては9月の弊ブログに時系列を追った詳細を書いています。

マージ戦

 詳細は弊ブログに書きましたが、マージ戦(笑)って感じでしたね。
 
 結果的に私は合計4000万円ほどのポジションを持ち、鞘を取ったりしていましたが、OMG戦やLUNA戦ほど美味しくはなく、残念でした。

 それでも50万円くらいは儲かったかと思いますが・・・。もっとポジっても良かったなあ、と思いました。特に0930-1230の鞘はレバかけて億ポジを持つべきでした。

インスタデビュー

 マージ戦について思考を垂れ流した所、私のツイートがインスタデビューしたようです。なんじゃそれ。

 親切にも教えていただいたので、インスタで本人に凸ってみたのですが、未だに返信ありません。
 一体なんだったんだろう・・・。オープンで発言しているものですし、こういうこともあるんだなあ、と身にしみました。

9月

 9月は仮想通貨 +186万円、株-106万円でした。詳細は弊ブログ

生活について

 娘が1才になり嬉しかったです。歩き始めて目が離せなくなりました。
 私も誕生日を迎え、最後の20代となりました。30代は怖い。体がどんどん動かなくなっていくのを感じています・・・。
 
 Geth改造やコントラクト職人に注力しつつ、既存のBOTの保守をしていたら9月は終わった印象です。交替勤務で夜勤が非常につらく、夜泣きをする娘の世話もあってかなりきつかったです。

 この辺から、botか子育て以外のことを全くやっていない自分に気が付き、趣味ってなんだろう?と自問するようになりました。
 そもそもお金を稼いでも、養命酒鍋代か税金くらいにしか使いみちがなく、お金のかかる趣味も持っていないのでどうすればいいんだろ、って思い始めました。まあ、お金はあって困るものではないですし、税引き後に1億残らないのでまだまだ稼ぐ必要がきっとあるのでしょうが・・・。その果てはなにになるんだろう。FIRE(笑)なのかな。

 botでいくら稼いでも生活の質を上げることはなく、給料だけで過ごしているので贅沢とは無縁です。無駄なお金の使い方はほとんど記憶にないです。

 唯一楽しみなのはふるさと納税くらいで、大量の食べ物を頼みつつ、義実家に賄賂として色々贈呈しました。

 以前、現実世界で会ったとあるbotterにふるさと納税で得た商品を換金しないおまえはバカだ、みたいなことを言われて頭にきていましたが、まあ過ぎた話です。

魔界チェーンの死に方

 Dogechain脱出劇については弊ブログに詳細は書いていますので省略します。
 DogechainのようなTVLも低く、運営も謎なチェーンを魔界チェーンと(個人的に)呼んでいて、それらのチェーンの死に方について取り上げてみようと思います。

i)運営がいなくなり、サイトが繋がらなくなる。(例:x-hive)
ii)基軸通貨(DogechainならDoge)が無限Mintされて資産の希薄化が起きて取り返しがつかなくなって死ぬ。(例:
Dogechain、BSCなど。これらは運営が早期対応して取り返しはついている)
iii)BridgeがハックされてUSDCなどがデペグする。
(例:Harmony、EVMOS、Oasis)
iv)参加者がチェーンに飽きて出来高が死ぬ(例:HSCなど、多数)
v)運営の開発のやる気がなくなる(例:Sysなど)

 この中でもEvilなのはi~iiiです。i)は魔界の中でもとびっきりのものでないと中々ないのですが、VCなどの支援を受けていないプロジェクトだと、いきなりTwitterが消えたり、チェーンやサイトごと消えます。
 もう自分でマイニングしてトークンを救出するのは嫌だ・・・。

 ii)やiii)はハッキングみたいなもので、これが起きると脱出戦(そのチェーンから自分の資産を逃がすために、ありとあらゆる策を持って行動すること)が必要です。脱出のための遠足のしおりは常に用意しています。

 Doge無限Mintみたいなことが起きた場合は、Bridgeが生きていればUSDCなどに逃がす必要がありますし、USDCのデペグが起きればRoseのような基軸通貨に逃して脱出する必要があります。

 もちろんそういうことが起きている場合は鞘だらけなのですが、INするには非常に危険です。私はOasisのEvoDeFiでかなり反省しました。

 そもそも魔界に行かないほうがいい、というのは当然なのですが、美味しそうに見える(=カウンターパーティリスク分のプレミアムがある)ので中々辞めれていません。

 冬の相場になるとハッキングリスクやカウンターパーティリスクが大きくなるので、ある程度の信頼性がおける所を中心にしようと思っています。
 メジャーなBridgeが対応していれば紛争地帯のセーフハウスくらいには安全です。


情報収集について

 アビトラ詐欺は悲しい事件だったなあと思います。ジュビリーなんとかのやつです。その影響で上記の記事を書きました。

 正直、人からお金を集めなくてもChain内であればFlashloanなどを使えば原資1万円で全然稼げますし、DEX-CEXとか、Bridgeをかませた何かをやらない限り原資が必要になることはないです。まあ、技術や自己研鑽は相当に必要ですが・・・。

 人が作ったツールや投資案件を信頼せず、自分の手を動かすというのが一番大事だな、と思いました。

10月

 10月は仮想通貨 +251万円、株+90万円でした。詳細は弊ブログ

新規魔界

 普通の調査方法(DefiLlhamaを見るとか)では新しくできたチェーンを検知することが段々と難しくなったので、詳しい人に聞く方式や、Git・Twitterで調査する方式に変えました。
 とあるクローズドなDiscordで魔界チェーンを紹介してもらい、ノード改造をしつつAtomic arbに勤しんでいました。
 3日目くらいまでは私が独占し、60万円くらいは取れたのですが、それ以降につよつよが来て、利益を二分割するようなことになりました。
 
 ただ、5月くらいの段階と異なり、つよつよBotterが来たとしても撤退せず、戦いに行けるだけの武器(Node改造)を持てたのは良かったです。

 適切な戦場に適切な武器を持って戦いに行くのがやはり大事で、あとはバブルが来るのを待つことになるのかな、と思いました。

マケデコ

 マケデコ(Market API Developer Community)という株のMLBOTを作っている人もいるコミュニティに入りました。無料です。

 Richman先生のMLBOTをモブプロで作るDiscordを主催したこともあったので、ここでもモブプロみたいなことができたらやりたいな、と思いつつ、自分で主催はもうやりたくないぞ・・・、という逃げたメンタルでいました。

 流石に夜勤だらけ(月の労働の半分が夜勤)の中でアウトプットを継続的に出すのはかなりきつく、Discordとか作ってもこなせないな、というのが主な理由です。

 今私がやっている戦略(Dexbotやアビトラなど)では勝てなくなる日が絶対来ると思います。
 次の安定的収益を狙えるのはLSをした株ないし仮想通貨のMLBOTだと個人的には思っていて、沼にハマるように検討したいです。

 ただ、6月まで交替勤務が終わらないので、本格的に手を出せるのはそこからかなあ・・・って思っています。

11月

 11月は仮想通貨 -202万円、株-30万円でした。詳細はブログ

FTX

  FTXが破産という衝撃的なニュースがありました。Solana全然わからない民なので、DEX-CEXアビトラをやるべきだったのでしょうが、やる気が出ずに利益を取り逃しました。為替差損でものすごいマイナスを食らっていたので、サボっていたのはよろしくなかった・・・。完全に以下の画像のとおりですね。
 

https://twitter.com/project_bbb さんの名言


 BinanceなどのCEXから資産を逃したり、超魔界なチェーンから撤退したりなど、防御力を高める行動に徹していました。あとで、べあーさんの記事を見たり、仮想通貨月次報告を見て、Solana系は爆益(しつつFTTで爆損)な人が多かったんだな、と思いました。
 今回のFTXは相当なインパクトがあり、しばらくは仮想通貨にお金が入ってくることはないような気がしています。次のバブルまでにやるべきことは仕込みだと思うので、情報感度を高めつつ過ごそうと思いました。

インタビューデビュー

 Burry Market Researchというところでインタビューを受けました。

 インタビューを受けたのは初めてでしたが、尖った内容になったなあ、と思いました。私は仮想通貨を触りつつ、早く3億くらい稼いで逃げてえと思っていることがよく反映されています。
 興味があれば上記リンクから見てください。アビトラ関連やBOT関連についてエッジはないですが色々と書かれてあります。

ApeX

 L2BEATを眺めていたらApeXというデリバティブ型のDEXを見つけまし た。
 こちらは、USDCを担保として、ETH−USDCやBTC-USDCなどのperpを取引でき、FRによって価格調整しつつ、トレードした人には以下の式でBANAというトークンを報酬として貰えるようなDEXです。

 ETHをCEX以外でヘッジしたいという欲求があったのですが、DYDXのFRが高すぎたので、こちらにも入りました。
 11月ごろからKudasaiを全文読みつつ、適宜書き込むようにしていたところ、ApeXの話題があったので嗅覚いいなあ、と思いつつ、どう取るか考えました。

1)Banaの流動性が入ったらUSDC->BANAでBANA購入してBANA値上がりに賭ける(ほぼ上場戦)
2)BANAさっさと買っておいてLPを入れつつOIを稼ぐ(LPブーストしてスコア稼ぎ)
3)2つのアカウントでLong-Short持ってFRに対してニュートラルにしつつ、クソデカOI開いて毎週無料BANANAを貰えるポジにする
4)ETH-USDCのFRがCEXに対して歪んでいたから、ETHロング、CEXでショートでFRアビトラ
5)MMが幻板をだしていそうなので、髭キャッチBOTを運用する
6)取り残された板が結構いるので、CEXとの乖離を見つつ短期スキャ

 私自身はApeXのイベント2日目からApeXでトレードすることを決意してしまった(つまり、知っていたのに色々と遅かった)ので、4)だけを行い、それなりの利益がでました。
 FTX騒動のあとかつ、ApeXのバックについているのがBybitだったのであまり資金を入れたくなかったです。なので、全然スコアを稼げませんでした。
 FTX騒動がなければ億ポジ入れてもいいなあ、という期待値だったと思います。残念。

今年の振り返り

技術研鑽 vs 調査

 Atomic Arbをやるに当たって、技術的研鑽ももちろん必要なのはわかっているのですが、円/USD建ての利益を得たいなら調査も大事な気がしています。
 
 技術研鑽しすぎていると大きな鞘が発生しているのに気が付かないですし、大きな鞘の調査ばかりしているとそもそも技術がなくて取れないので、両方を高レベルな状態に持っていくことが必要です。
 つまり、Atomicなアビトラマンは人間を卒業してるような技術力を持ちつつ、調査力も高い化物スペックにならないといけません。

 難易度を考えると1TPM(Transactions per month)のチェーンと1TPS(Transactions per second)のチェーンなら前者のほうが絶対に簡単です。まあ、1TPMのチェーンは流石に極端な話ですが・・・。儲かったことはある。

 今年を振り返ると、技術研鑽は適度にしつつ、Easyなチェーンにできる限り入り、負けたら次に行く、という戦い方はワークしました。ラグったチェーンからの脱出戦とかもやりましたが、入ったチェーンで100USD以上損したことはない気がします。
(Dogeなどは脱出時に損しましたが、それ以上持ち帰れていたので・・・)

 でも、冬の相場で同じことしても確実に無理なので、諦めて人間卒業のための研鑽や、次のロジックで戦っていこうと思います。冬こそ仕込みですね。

リスク感覚について

 今年は特にリスクについて考えることが大事でした。
 カウンターパーティリスク(取引所などを利用するリスク)や、魔界チェーンにお金を置くリスク、DeFiでファーミングする際のコントラクトリスクなど、至るところに資産を失う罠が仕掛けられていたかと思います。
 そもそもBTC・ETH以外の現物を投資と言いつつガチホするのはセンス悪いやろ、とも思っていました。XEMとかで反省してないんか?
 
 また、高々APY10%程度に釣られて、レンディングとかにお金を預けたりするのはいつか事故るだろうなあ、と思っていました。
 DYDXとか、Mangoとか、板形式のDEXはマーケットメイカーが信頼ならないので避けました。(Mangoは界隈のつよつよがやられていて戦慄・・・無事に返ってきてよかった。)

 仮想通貨を触る上で自分に課している縛りがあるので、この機会に紹介します。

a)魔界チェーンに行くときは給料で取り返せる金額しか原資として入れない。可能ならFlashloanなどを使用し、原資5USD程度で攻略を始める。
(成功例:Dogechainなど複数)
b)NFTは長期で持たない。熱いプロジェクトでも基本はホワリスミント即売りする。(Kudasai NFTは除く
c)片面トレードはしない。ロングだけ/ショートだけで勝てるのは天才だけです。
d)ロングショート(例えばデルニュー)ないし、アビトラ以外の取引はしない。それでも十分儲かる。
e)ステーキング、流動性マイニングなど、万人が容易にできるにも関わらず利率が高い行動をしない。利率は全損確率と同じと思っています。
f)Approve、署名を新規チェーン/Dappsでする時は、少額しかはいっていないウォレットで試す。
g)Bridge Protcolが支配するステーブルコインしかないチェーンは大金を置かない。例えばUSDCだとETHチェーンなどでは公式ですが、EvmosなどではBridge Protocol依存なので、Bridgeがやられると死にます。
h)送金する時は最初にテスト送金を行う。
i)祈らない。祈っている時点でおかしなトレード/戦略になってる。やる前に勝率がほぼ100%な行動以外をしない。
j)ドローダウンは0以外許容しない。(ガス代などの手数料は除く)

 自分の資産を守れるのは自分だけです。冬相場だとちょっとの利率に大金を預けてしまいたい気持ちはわかりますが、そんな甘い話は大抵罠があると思います。

 そもそも現実世界では担保を供することでお金を借りることができるのに、無担保で人にお金を貸し出すのはいかがなリスク感度なのか、と思っています。

 少額で大金を狙う戦略ならまだしも、大金を人が作ったコントラクトに預けるのはナンセンスだなあ、と考えています。

生活水準

 仮想通貨である程度儲かったので、贅沢をしたか、というとそんなにしていないなあ、という気がします。

 ふるさと納税を数百万円単位で行う必要があり、貰った返礼品で物欲が満たされ、自腹を切って欲しいものが生活用品以外ない、という不思議な感じになりました。

 とりあえず税金が高すぎる。児童手当も貰えないし、日本はホントクソやな、と思います。

 来年度は冬の相場っぽいですし、会社からの給料ベースでしか生活をしていなかったので、この調子で自己肯定感を高めながら娘を育てつつ、嫁さんを養っていこうと思います。

Note/ブログ/Twitter

 Noteやブログで記事を書き発信したり、Twitterで役立つことを呟く行動は投資の一種だな、ということを今年は頓に感じました。
 
 Note/ブログで発信してからかなり認知度があがった気がします。今年はTwitterのフォロワーが5000人増えました。
 
 認知度が上がると、クローズドDiscordやチャンネルで話す機会があったり、オフ会で顔見知りができるなど、投資効果に見合うものが得られたように感じます。ボッチはつらい。
 
 去年年初のTwitterのフォロワーは300人いかないくらいだったかと思いますが、現在は6000人を超えており、下手なことを言えなくなったなー、とつくづく感じます。
 この項で何が言いたいかと言うと、今回の私の記事を見ている人は是非、何かしらの発信をしてみてはどうでしょうか。年末ですよ!まだ4日くらいあるよ!
 Noteのbotterタグとかは割と見てます。Advent Calenderは今年も良作が多かったですね。

(´◉ω◉` ){俺はお前が俺を見たのを見たぞ

 以上です。めっちゃ長かったけど読了お疲れ様でした。
 再掲でアレですが、うどんかつ先生(この人はすごい人)のツイートみたいな気分になっているのではないでしょうか。

 色々なものに手を出してN数を稼ぎつつ、自分のスタイルにあった所で適切なリスクを取り、利益に変換する一年でした。来年も頑張りたいですが、冬の相場なので株とかやるかもしれないです。

 感想、指摘、質問などはTwitterにお願いします。
 いつもどおりの寄付用の価格設定はしていますが、3文字の養から始まるエッジが書かれているだけです。
 寄付してもいいよ、という方は投げてくれると嬉しいです。流石に2万字超えNoteは作るの時間かかった。
 寄付された売上はそのまま私の養命酒代になります。
(人の金で飲むお酒は美味しい)


 養命酒



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