0601「修羅場と筋肉」

昨夜結構深酒をしたのにわりと早くに起きた。ここのところ、ゲームをずっとつくってきたような人たちと仕事をすることが多かったが、自分は何者ではない領域なのでかなり苦労していて、そこに漂っている歴史と技術を学ばないときついと思って、そういう本を読んでいる。ので朝から読んでいた。まあ別に前からこういう本は好きなので読んでいた。以前主催したイベントで審査員をやって頂いた水口哲也さんのインタビューが収録されていた。自分がいまやろうとしていることを考えると、大事なことが書いてあるなあと思った。

いろいろなことがあって胃が痛いが、自分は結構大きなチャンスをもらっている立場にあるわけだから、ちゃんとやらなくてはいけないな、と思った。

住んでいる建物内には子供の遊び場みたいのがある。今日はそこに下の子2人を連れて行って遊ばせつつ、友人からメッセンジャーで連絡をもらったので話したりしていた。とても大事な話だったし、書くと本になりそうなテーマだし、自分自身はそれを文章にまとめるような立場にはないので、そういうことはしないが、日本においては、東日本大震災から始まった何かがオリンピックという「ゴール」に確実につながっていて、この8年間における歴史には、うまい言葉では表現できないが、光と影があるよ、みたいな話だ。

自分は震災のときには新しい会社(PARTY)の準備をしていて、震災の直後に会社が始まって、そこから2年で、日本でやっていくのが辛くなったりもしてアメリカに移住した。つまり、震災→オリンピックというある種の狂騒みたいなのにあんまり関わっていないというか、避難してきたところがあるのだということをあんまり自覚していなかったが、結構はっきり自覚した。アメリカにいる理由はいろいろあるものの、私は結局そこに乗っかりきれなくて、逃げたところがあったのだなと思った。

震災というものにそんなに影響を受けていないつもりだったが、案外逆の意味で影響を受けていたのだなというのは発見だった。

明日から出張だ。今週のバタバタもあって、どうも地に足がついていないが、前述の「新しい領域でちゃんとやる」というミッションに愚直に向き合うことを続けていかないといろんなところを移動しているうちにいろいろ薄くなってしまう感じがある。それをするためにはどうも時間が足りない、と思ってしまうが実際それは今週時間がなかったからなのだろう。修羅場をくぐったのか、くぐりきれたのか、少なくとも嵐は去ったのだが、なんか今回思ってしまったのは、修羅場をくぐるとそれに対応する筋肉がつくが、筋肉もつきすぎるとバランスが崩れるな、ということだ。対応できるのは大事だが、慣れてはいけない。

みんなにも読んでほしいですか?

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