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0122「5Gですか? エロですか?」

引き続き体感が-20度とかで、なかなかすごい。朝からやたらとTODOリストがあって、片っ端から連絡を返していかないといけなかったのだが、子供の学校関係の手続きがあったので学校の事務所に行かなければならず行ったところ担当者がどこかに行ってしまってすごく待たされる。「いつ帰ってくるの?」と聞くと「知らん」と言われる。この国ではこういうときに「はいそうですか」といって引き下がると永遠に待たされるというか優先順位を下げられ続けるので、まずは「自分はなぜその担当者に会う必要があるのか」とかそういう合理的な理由を盾にしてちゃんと強く要求する必要がある。要するに怒らないと動いてくれないので怒る。本当に面倒なんだが、この国ではそれをやらないと物事が進まない。

ポイントとしては、ただいたずらに怒るのではなくて合理的に怒ることのような気がする。語調は強いが、言っていることは冷静、というのが大事で、たとえば今日なんかも担当者がいないからできない、と繰り返されたが、「自分は今日が〆切のこの申込書をすぐに学校に提出しないといけなくてそのためにこの情報が必要で、それを調べるのが担当者以外できないのなら、私は会社に行かなくてはならないので、すぐに呼んでくれ。あるいは〆切を待ってくれ」みたいな感じでガッと詰めたら、やっと立ち上がって呼びに行ってくれた。

その間学校の事務所に居座って仕事をさせてもらった。書類の手続きが終わっても、切りが悪いし携帯の充電をしたかったので、しばらく学校で仕事した。

台北オフィスの室市さんがニューヨーク滞在最終日なので昼飯を食いに行った。久しぶりにニューヨークに来ていた室市さんをもってしても、どうにもアメリカについて楽観できる要素がない感じは共有できていて、トランプ政権が(たぶん)終わる2年後に何が起こるのかをうまく予測することは相当に人生設計に関わってくるなというのは強く思った。下記の、2018年のニトリの似鳥会長の経済予測インタビューは素晴らしいと思うのだけど、会長がこの先2年をどう見通しているかすごく知りたい。

アメリカはこのままだと考えることもつくることもできないところにはまり込んでしまいそうな感じがする。ニューヨークも、100年間でつくりあげてきた文化とか哲学みたいのを食いつぶして生きながらえている感じがする。
先日のCESでも感じたが、人材も経済も考え方もシステムもGAFA(Google、Amazon.com、Facebook、Apple)に集約されちゃって、多様性を失っているのが今現在だとすると、それが瓦解するのか、もっともっとこれらの企業がでかくなって、社会そのものに匹敵する規模になって、その中での多様性と経済圏で世の中が動くようになるのかよくわからないが、とにかく妙な閉塞感が漂っている。

Googleディストピア感は結構みんなうんざりしているし、Appleは静かに自爆しつつあるし、Facebookは元気はないし、結局Amazonがそういうふうになるんだろうか。偉い人たちはどういうふうに考えているんだろうか。
けど2年後に向けていろいろ種を撒いておくと、良いことがある気もするし、わかんない。いまそのへんでうまくbetできると、次の時代を楽しくやれそうな気がするが、どうなんだろう。どうなんですか。フィンテックですか? ブロックチェーンですか? 人工知能ですか? 5Gですか? エロですか? 大麻ですか?