見出し画像

5/31-6/6 ブラインドタッチ練習用日記

5/31


私がブラインドタッチの練習を始めてから概ね2ヶ月が経過した。
ネット上のブラインドタッチ練習サイトではそこそこのスコアを出せるようにはなってきたが、このまま練習だけしていても仕事などで実戦投入することができるのはいつになることやらという感じではあるので、一日の中で時間を決めてこんな感じでブラインドタッチで文章を書いて公開していくことにする。

たぶんそんなに量が書けないので、月曜から日曜までの日記なのか独り言なのかわからないがそういうものをまとめて週報的に公開するのだと思う。
そもそも私が今更ブラインドタッチを練習しているのは、もちろんのこと今までブラインドタッチでのタイピングができなかったからだ。

それにはわけがあって、私は20代の後半まで、煙草を喫いながら仕事をできる環境で仕事をしていて、さらにはチェーンスモーカーだったので、常に左手の人差し指と中指の間に煙草を挟みながら文字を打つということをしていて、そのためにはいわゆるブラインドタッチのポジションはフィットしなかったのだ。

つまり私は、喫煙しながらのタイピングに最適化された独自ストロークのスタイルでタイピングをしてきた。そしてそのスタイルにおいては、時折目をキーボードに落とす必要があった。

6/1


そんなわけで、私の喫煙タイピングスタイルはガラパゴス的に独自の進化を遂げ、ブラインドタッチではないもののかなり高速に文字を入力することはできていた。やがて時代も変わり、職場も変わり(というか就職したりして)、デスクで喫煙することもできなくなり、しかしこのガラパゴスタイピングスタイルだけは残り、以後現在に至るまであらゆる文章やプログラムをこのガラパゴススタイルでタイピングしてきた。実際あまり不都合はなかった。つい最近までは。

最近になって困ったことが起きた。歳なのだろう。目の中のゴミみたいなやつがチラチラするやつ、いわゆる飛蚊症が、少し気になるレベルになってきたのだ。目線を動かすとノイズがちょっと遅れて移動する。そんなに気にならないといえば気にならないが、気になり始めると気になる。

で、私のガラパゴスタイピングスタイルは完全なブラインドタッチではないので、たまにキーボードに目を落としたりするのだ。ゆえに、タイピング中に結構目線が上下する。このスタイルと飛蚊症の相性が悪い。普通に作業しているだけなのにノイズが気になって、なんだか疲れてしまうのだ。

これは参ったなあ、と思っていろいろと方法を考えたが、結局のところ、常に画面に目線があれば、つまり完全なブラインドタッチで作業をすれば問題がないだろうということに気づいた。そもそも自分はブラインドタッチなんてどのくらいできるのだろうか。検索して出てきたこのウェブサイトでタイピングテストというものをやってみた。

やってみたら、自分は全くブラインドタッチができないということが判明した。おそらく最低ランクのE-判定。BASSDRUMの他のメンバーがやってみたら、みんな軒並みA判定やS判定のそのさらに先の「Thunder」とか、なんかそういう神っぽい感じのスコアを叩き出す。

スクリーンショット 2021-03-22 13.45.05

それに引き換え私は全く手が動かない。Bというキーがこんなにもわけのわからない位置にあっただなんて、今の今まで知らなかった。

ブラインドタッチができないことはわかった。じゃあ元のガラパゴススタイルだとどのくらいなのか。同じサイトで計測してみた。すると、驚くべきことにB判定止まりだった。つまり、自分では高速だと思っていた独自スタイルをもってしても、私はB判定程度のスピードでしかタイピングをしてこなかったのだ。

その結果はそれなりに戦慄すべきものではあったものの、同時に一つのことに気づいた。

今までずっとB判定の世界で生きて、仕事をしてきたのだから、まともなブラインドタッチができるようになったら、「Thunder」とか叩き出せるようになったら、世界が変わってしまうのではないか。自分はネクストレベルに行くのではないか。

6/2


そんな考えを持ったので、これはこの年齢だし時既に遅しな可能性もあるかなーとかよぎったが、ちゃんとブラインドタッチの練習をしてみることにした。4月の頭から、一日30分、先述のタイピング練習サイトで短文から長文までひたすらタイピングをする時間を取った。下記の記事で、この1年来の日課について書いたが、さらに一つ日課を増やしたことになる。

そこから2ヶ月経過して、ミスタイプもまあまあ少なくなり、このタイピング練習サイトでも「Thunder」とまでは行かないが、S判定や「Good」判定は叩き出せるようになってきた。

思ったより早くブラインドタッチには慣れてきて、じゃあここまで来たら日常業務に導入することで、わざわざ練習時間を取らなくても自然に上達していくことができるだろうと思って、仕事に導入してみようとしたら、これが全くうまく行かない。タイピング練習サイトでやるよりも全然遅いしミスタイプも出しまくる。

これはなぜなんだろうと考えたが、つまり、仕事でブラインドタッチするということは、書く内容を考えながらブラインドタッチでタイピングしているということで、やることが1つ増えてしまっている。処理が増えてしまっているということなのだ。

タイピング練習サイトで練習している限りは、画面に表示されている文言をタイピングすれば良いから、何をタイピングすべきなのかは考える必要がない。ゆえに、脳のリソースを全部タイピングに突っ込めるから高速になる。
ところが、タイピングする内容を考えながらだと、考えるところに脳のリソースをかなり持っていかれるので、タイピングのスピードも正確性もグダグダになってしまう。コンピュータ上でいろんなアプリケーションを立ち上げておくとマシンが遅くなるのと同じような感じだ。

前述のガラパゴスタイピングスタイルで文字を打つ際は、私はそこに脳のリソースを一切使っていない感じがする。身体で覚えているから身体が勝手に動くのだ。だから書く内容を考えることに集中できる。
つまり、タイピング道というのは、練習サイトでハイスコアを出すことがゴールではなく、タイピングを完全に身体で覚えて、脳のリソースを全く使わない状態で文字を打つというレベルがゴールになるものなのだ。

じゃあ、今度は何か書くことを考えながらタイピングをする練習だ、ということで一昨日始めたのがこの「ブラインドタッチ練習日記」だ。

6/3


というわけで、このテキストはリアルタイムで書くことを考えながらブラインドタッチによって打ち込まれた文章だ。今までの文章と何が違うのかというと、文章を出力する前にワンテンポ間を置いている感じというのがまだあって、それが文章上に表面化しているのかどうかは自分ではよくわからないが、それなりにたどたどしいというかリズム感を失った文章になっているのではないかなあと思ったりもする。なにしろ、この形だとノリだけで文章を書けない感覚というのがあって、ある種こういう形で無理にでも義務化していかないとわざわざこんな方法で文章を書く気にはならない。

そしてここに綴られる文章というのは、特に何かを書きたくて書かれる文章というわけではなく、ブラインドタッチを練習しなくてはいけないので仕方なく出力された文章ということにもなるので、過去私がここに書いてきた源泉かけ流し感のある駄文以上にオチもなく生産性もないものになるのだろうと思う。何しろ、特に表明したいことがなくても指を動かして文字にしていくことが目的なので、書く内容を考えて指を止めてしまっては本末転倒だからだ。とにかく指を動かし続けなくてはならない。

以上が突然始まったこの習慣の趣旨だ。ブラインドタッチを日常の仕事に実戦投入することができるようになるまで、つまり、自己流のガラパゴスタイピングスタイルよりもブラインドタッチで入力したほうが楽かも、という感覚に到達するまで毎週こんな感じでタイピングの練習結果としての文章を出力していく。人間、継続すると否が応でも物事が上手になるものなので、やっていくうちに文章量が増えていったりするのではないか。

なにはともあれ日記的なことを書き始めてみようと思う。ここのところの自分の大きな問題としては、酒量がかなり増えてしまっていたことで、それはなんでなのかというと、そもそも酒が好きか嫌いかでいうとわりと好きではありつつも、ニューヨークにいながら日本の方々とお仕事をさせて頂くことも多いので、基本的に生活が極端な遅寝早起きになってしまって、酒でも飲まないとやってられない気分になってきてしまったということだったりする。具体的な睡眠時間をあげつらって忙しい自慢をするのもダサいのでやらないが、ただでさえ持続可能性が危うい感じの生活構成になりつつあるところ、仕事は全体的に大きな責任を伴うものだったりするので、やはり恒常的に重苦しいプレッシャーに暴露され続けている感じというのはある。

というわけで、酒の機能性というものに依存した危険飲酒手前の状態に足を踏み入れつつある自覚というのもちょっとあったところ、妻からも、横から見ていて危ない感じがするという指摘を受けたので、これは生活をオーバーホールしないとまずいと改めて思い、まずはしばらく酒を控えてみようということと、ニューヨーク時間早朝のミーティングは最小限にする、ということで一緒にお仕事をしている皆さんにもお伝えしてみた。

6/4

今日は外に出かけているのもあって、なかなか文章を考えながら書くのが億劫な気分なので、きっちり30分は練習するが、ここに書くのではなく、表示された文字を入力していけば良い、すなわち特に考えながら文字を打たなくても良いタイピング練習サイトで練習したい感じがする。ので、ここに書くのはこの数行ということにしておく。

6/5

今日も外に出かけているが、多少何か書いても良い気がしているのでタイピング練習サイトはそこそこにしてここに何か書く。先述のように酒を控えることにした。酒というのは、うまく表現できているかわからないけれど、世界の解像度を下げる薬物だと思う。酒を飲みながら聴いた音楽は、刹那的に素晴らしいこともあるけど粒度が低くて、細かいところが思い出せなかったり、酒を飲みながら観た映画もやはり細かいところを覚えていないし残っていない。食事にしても睡眠にしても、一時的に快楽物質が出てくれても長い目で見るとクオリティを下げてしまうところがある。

ゆえに、日々自分の中に蓄積される穢濁みたいなものも希釈されるというか、簡単に言うとストレスみたいなものの解像度も下がってくれるので便利だし、そういうものに適度に向き合わなくて済んだりするのでとてもありがたいことがある。自分で言うのもあれだけど、真面目な人ほどアルコールに依存しやすいというのはとてもよくわかる。

何はともあれ、以前も危なくなってしまったことはあったが、なんとなく自分がそういう傾向にあることは間違いないし、引き返せなくなるほど酒に依存しているようなことでは全然ないのでとにかく数日間酒を飲まずに過ごしている。

次男が自由の女神を見に行きたいという。8年もニューヨークに住んでいるくせに一度しか行ったことがないので明日にでも行ってみようかと思う。

6/6

暑くなってきた。今日は33度とかになるらしい。何年ぶりかで自由の女神を見に行こうか、なんていう話をしているが、この陽気だし、カーシェアリングを予約することはできなかった。地下鉄で行けば良いじゃないかと思われるかもしれないが、なんだかんだアジアンヘイトが怖いので家族で地下鉄に乗るのは控えている。自分たちがよく利用する路線の近所の駅でも暴力事件みたいのは起きている。

昨日も、自分たちが住んでいる建物のエレベーターに乗った際、一緒に乗ったおばあさんが私の方を見て「チャイニーズなんとかかんとか・・・」と言ってきたので「何?」と聞いたら「I'm just joking.....」などと言ってごまかされたが、何を言おうとしていたのか知らないが人のアジア人的風貌を捕まえてチャイニーズだの何だの言っていた時点でアウトだろう。そのくらいのレベルのことは日常茶飯事ではあるので、地下鉄で無脈絡に殴られるのもない話じゃないよなあと思うし、気をつけなくてはならない。しんどいニューヨークになってしまったものだ。

なのでたぶんUBERとかで行くのかなと思う。なにはともあれニューヨークはほぼ、コロナ前の日常を取り戻そうとしていて、マスクを外している人も多くなってきた。私も一年以上ぶりに友人と会ったりだとかしている。一昨日ニュージャージーの韓国サウナに行ったが、コロナ禍の間はサウナなのに換気のためドアを開けっ放しにしているというサウナとしての矛盾を抱えた運用をしていたところ、既にフルオープンということで、ちゃんとドアを閉めて、サウナとして成立するようになっていた。

概ね2ヶ月くらい前にTwitterで、自分が約32kg痩せたことを写真とともに公開したが、それからさらに5kg痩せた。それでもまだ標準体重まであと3kg減らさなくてはいけない。標準体重まで行ったら減らすのは一段落して、いかに無理なくこれを維持するかを考えていかなくてはいけない。前回はここから一気にリバウンドを遂げてしまったので、今回はその反省を元に筋トレをやってきた。基礎代謝もだいぶ上がってきているはずだし、たまにちゃんとおいしいものを好きなだけ食べてもそこから増えないことはわかってきている。酒を断っているのは標準体重へのラストスパートということでもある。

筋トレは一生続けるだろうし、これでダイエットは最後にできるだろうという感覚はあるが、いい加減、食事を気にしすぎる生活も嫌になってきたので今月中には一段落したい。

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!