見出し画像

1021「誰かの肴になる」

朝から、数日前に購入していたと思っていた世界一周チケットが、カードの不具合で購入できていなかったことが発覚してとても落ち込む。たまにこういうポンコツ感あふれることをやらかしてしまう。これのせいで、結婚記念日に家にいることができなくなってしまった。取り直そうとしたら、同じ日のニューヨークから台北への直行便が一杯になってしまっていたので、1日前倒ししなくてはならなくなってしまった。ニューヨークから台北は直行便じゃないとやばい。そもそも直行でも17時間とかかかるので、もう全然着かない。これが、どこかを経由してしまうと永遠に着かないことになってしまう。平日のフライトなので、ちゃんとネットがつながるフライトのほうが良くて、経験上そういう意味でもエバー航空の直行の方が良い。

他にも複数、予定の調整を間違えてしまい、調整をしまくる必要があり、死にたい気分になる。秘書が欲しい。自分は飛行機の予約もまともにできないわ気づかないうちにトリプルブッキングしてしまうわ、なんでこんなにも無能なのだろう。飛行機の予約を間違えないで完遂できる人に生まれたかった。

近所に居酒屋(日本の食い物と酒を出すやつ)ができたので行ってみた。もっと前からやっているのだと思っていたが、開店2日目だった。アメリカ人3人で日本の居酒屋に憧れて開店したらしい。唐揚げとか揚げ出し豆腐とかは自分の家で食ったほうが美味しいに決まっているので食い物は注文せず、いいちこのお湯割りを頼んだ。

焼酎がまだいいちこしか入っていないらしく、ボトルキープが$85。ニューヨーク価格だとそんなもんだろうが、高すぎる。お湯割りを所望したら小さい熱燗用の湯呑みたいのでお湯が出てきたので、ちょっと興醒めした。お湯割りは、それなりの大きさの湯呑で飲りたいものだ。そもそもいいちこは最寄り駅の近くの酒屋で手に入るので、そこで買って家で飲んだほうが良い。来週には黒霧島が入るらしい。近所で芋焼酎が飲めるのは良いことだが、どうせなら白霧島か赤霧島が良かった。

しかし、いいちこに$85払うくらいならわざわざ店で飲むこともないし、家で飲んでいようが外で飲んでいようが、スマホでWikipediaを読んでいることには変わりないので、そこは家で飲むということになるだろう。

酒を飲んでいるときは酒に集中したい感じというのは少なからずある。多人数の飲み会は、たとえば自分の会社なんかでも開催したりはするし、イベントでも酒を出したりする。そういうのはもはやそういうものなので別物と割り切りつつ、基本的には酒は少人数で飲むようにしている、とはいえ、少人数であってもやはり酒というのは副次的で、基本的には一緒に飲んでいる相手との会話を、それなりの目的を持って繰り広げるというか、まあいわゆる「会食」になったりするわけで、そうなると、「酒を飲むぞー」という、飲酒行為をコアな価値に据えた酒盛りというのはそうそうあるものではない。

一人だとまあまあ飲むけど節度を考えてしまうし、やはり、我を忘れて酒の話をしながら酒を飲み続ける、ということをしたいわけで、そういう意味では、「清水(私)と酒を飲む」という感じで、私に向き合っていただける方々はとてもありがたいとは思いつつも、「清水(私)を肴に酒を飲む」くらいのスタンスの人を肴にして酒を飲むのが一番酒が旨い気がする。

これはたぶん飯の話で、酒を飲んだくれる話については触れていないが、落合陽一さんの下記の記事は、本当にそうよねーと思った。何かやっているときはその何かに没入したほうが予後が良い感じは確実にあるので、いつも1人で飲みながらWikipediaを読んでいることを反省した。もう少し酒に向き合うべきな気がする。酒が好きな人と酒の話をしながら酒を飲むと、一人でいる以上に酒と向き合うことになるのでたぶん良いのだろう。


みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!