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誰だ、ロシアが寒いっていったヤツは?!~9

20180625:中の人

2013年2月15日、チェリャビンスクに隕石が落ちた。
その時は現地は大変だろうなぁ、と他人事のように思っていたものの、まさかその町にくることになるとは思いもよらなかった。

全くワールドカップを感じない町、チェリャビンスク。
そんな町の早朝、またしてもサッカーの朝練。
だって、ソラくんが蹴りたいっていうんだから、仕方ないじゃないか。
いや、人のせいではなく、やっぱボール蹴るのは楽しいんだよね。
それも、今回はホテルのすぐそばに公園があり、天然芝。
いや、草か? ま、コンクリートよりかは圧倒的に楽しい。

朝練のあとしっかり朝食を食べる。
とはいえ、ちょっぴり急ぎ気味に。
というのも、2戦目までで日本に帰国する人たちをお見送りするためだ。
ここまで一緒に応援してきた人たちが帰ってしまうのは少し寂しい気もするが、こればっかりは仕方がない。

少しゆったりしたあと、マツオカ夫妻、イナガキとチェリャビンスク散策。
彼らは昨日の深夜にホテルに到着したため、あのストリートを知らない。
すでに端から端まで踏破したとはいえ、かくいう自分もあのストリートしか知らない。
ストリートに到着してすぐ、やる気のない中の人を発見。
左手にチラシ、右手に頭を持って、のしのし歩いていく。
いや、確かに暑いんだろうけどもw

ちょうど時間的にはランチタイムでもあったので、イナガキチョイスのよさげなレストランに入る。
親切なことにこのお店には英語メニューがあった。
ただ、英語メニューには写真がなかった。
みんな、英語メニューとロシア語メニューを比べながらオーダーを決める。
店員さんは親切だったんだけど、ロシア語とカタコトの英語なので、なかなかに時間がかかる。

ランチの後、各々ストリートをプラプラすることに。
今日はお昼時なので、お土産物屋さんが出ていたり、ストリートパフォーマーやミュージシャンがいた。
アコーディオンとクラリネットの少年少女合唱団には思わず見とれてしまった。
もちろん、お小遣い程度、チャリンとしておいた。

その後、マツオカ夫妻と合流し、ミサコさんが切手を買いたいというので、郵便局に入る。
入りにくさ抜群だったが、ずんずん入っていくと、切手だけを扱う売り場のコーナーがあった。
切手コーナーのお姉さんは、いかにも事務仕事できますって感じの笑顔の一つもない人だったけど、質問すると丁寧に答えてくれ「ヤシンがおすすめだ」とポストカードを薦めてくれたりする。
もう、ロシア人のこの感じには慣れたが、まだ慣れていないミサコさんはすごくワタワタしていた。

イナガキとも合流し、隕石を展示しているという博物館に向かう。
その途中、クワス売りのおばあちゃんと遭遇。
ミサコさんはテンションが上がりまくり、クワスを購入。
昔読んだ漫画か何かで「クワスをちょうだい」といったセリフがあって、ロシアに来たらこんな風にクワスを飲みたかったのだという。
思いが叶って、よかったよかった。
クワスというのは、ライ麦と麦芽を発酵させて作る微炭酸の微アルコール性飲料。
一口だけ頂いたのだが、あの後気分が悪くなったのは、麦芽が混じっていたせいか。

博物館の中には、ロシアの様々な歴史にまつわる展示があった。
個人的には武器の類に興味があったが、それは少しだったけど、実際に落ちた隕石が惜しげもなく展示され、写真も撮り放題というのは、とてもありがたいことだと思った。

とはいえ、その場所での昔の写真を見ていると、写真どころか、直接隕石に触れたりできたこともあったようで、それはそれで大丈夫だったのかと頭をかしげてしまった。
ま、安全性が確認されているからこそ、無造作に展示されているんだろうけど。

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