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スワローズの投手コーチってリリーフ出身が多いんだよな

スワローズは打線とリリーフで勝つチームだと思っているけれど、それにしたところで先発投手にはもうちょっと踏ん張ってもらわないと勝てません。今年の投手コーチはこちらの方々。(成績はNPBのみ)

伊藤智仁コーチ(一軍)

登板:127試合 先発:70試合 防御率2.31 37勝27敗25S
先発もリリーフも経験がある。伝説のスライダーの使い手。富山サンダーバーズと楽天イーグルスでもコーチ経験あり。 

石井弘寿コーチ(一軍)

登板:339試合 先発:4試合 防御率:2.66 27勝15敗55S
生粋のリリーバー。ロケットボーイズと称された剛腕。引退後すぐにコーチ就任。スワローズ一筋。

小野寺力コーチ(二軍)

登板:310試合 先発:5試合 防御率:4.05 23勝24敗59S
生粋のリリーバー。現役時代はほぼライオンズの選手。そのライオンズでもコーチ経験あり。

正田樹コーチ(二軍)

登板:123試合 先発:79試合 防御率4.70 25勝38敗
晩年のスワローズではリリーフだったけれどファイターズと台湾時代はほぼ先発。愛媛マンダリンパイレーツで兼任コーチ経験あり。

松岡健一コーチ(二軍)

登板:491試合 先発:23試合 防御率3.78 32勝25敗4S
生粋のリリーバー。127ホールドは清水昇投手に抜かれるまでスワローズ1位の記録だった。引退後すぐにコーチ就任。スワローズ一筋。

山本哲哉コーチ(二軍)

登板:228試合 先発:0試合 防御率3.07 6勝11敗14S
生粋のリリーバー。みんなで歌おう浪漫飛行。引退後にスカウトを経てコーチ就任。スワローズ一筋。

髙津臣吾監督

登板:598試合 先発:17試合 防御率3.20 36勝46敗286S
言わずと知れたスワローズNO.1ストッパー。監督だけどご自身は投手コーチの一人だと思っているということで。

本当にこれでいいのか

伊藤コーチは先発で実績もあり、今年から加入した正田コーチがファイターズでは先発だったとはいえ、圧倒的にリリーフ出身が多いのですよね。

現役時代の実績や経験を押し付ける時代でもないし、理論とデータで指導していく時代だろうから、先発出身とかリリーフ出身とか、今はあまり関係ないのかもしれません。

でもスワローズは先発が課題と言われ続けているチームです。経験していないとわからないことも多くあるはずです。という意味では、先発経験が豊富な先発出身のコーチにスワローズ先発陣を立て直してほしいという気持ちもあります。

現コーチが嫌いなわけでもダメだと思っているわけでもないのですけれどね。むしろ優勝させてくれたメンバーですし。

もう少し遡ってみる

尾花高夫コーチ(1997-1998 2021-2023)
登板:425試合 先発:291試合 防御率:3.82 112勝135敗29S

斎藤隆コーチ(2020)
登板:403試合 先発:208試合 防御率:3.75 91勝81敗55S

田畑一也コーチ(2018-2019)
登板:166試合 先発:84試合 防御率:4.14 37勝36敗1S

赤堀元之コーチ(2017-2018)
登板:380試合 先発:20試合 防御率:2.88 58勝45敗139S

成本年秀コーチ(2006-2007 2015-1016)
登板:271試合 先発:5試合 防御率:3.33 26勝20敗83S

山部太コーチ(2007-2010 2014-2015)
登板:269試合 先発:107試合 防御率:4.40 45勝45敗2S

荒木大輔コーチ(2008-2013)
登板:180試合 先発:116試合 防御率:4.80 39勝49敗2S

伊東昭光コーチ(1999-2007 2011-2015)
登板:325試合 先発:160試合 防御率:4.01 87勝76敗21S

加藤博人コーチ(2011-2013)
登板:266試合 先発:59試合 防御率:3.85 27勝38敗8S

近年は先発でも実績のある尾花コーチ、田畑コーチ、斎藤隆コーチが指導されていますが長続きはしていません。少し前になると、先発実績のある生え抜きの山部コーチ、荒木コーチ、伊東コーチがいます。

こう見ていくと、近年は特にリリーフ出身のコーチが割合的には多くなっているようです。先発が課題のスワローズ。生え抜きでも、外の方でも、それなりに先発実績のあるコーチに腰を据えて携わってもらったら何かが変わるんじゃないかと思ったり思わなかったり。

候補を挙げてみる

投手コーチになっていただきたい1番は断トツで館山昌平さんです。43歳。
登板:279試合 先発:207試合 防御率:3.32 85勝68敗10S
楽天イーグルスと福島レッドホープスでコーチ経験あり。でも新しい社会人野球チームの初代監督に就任された模様。当分プロ野球の世界には戻らないのだろうか。人柄、理論、経験、若さ、生え抜き。最高だと思うんだけどなあ。

外の方でぜひ来ていただきたいのが斎藤雅樹さん。59歳。
登板:426試合 先発:301試合 防御率:2.77 180勝96敗11S
抜群の実績に加え、長らくジャイアンツでコーチ経験もあり、穏やかな雰囲気もスワローズに合いそう。なんとかしてくれないかなあ。

続けて星野伸之さん。58歳。
登板:427試合 先発:384試合 防御率:3.64 176勝140敗2S
魅惑のスローカーブ。遅い球で176勝を上げた技術は相当なもの。タイガースとバファローズでコーチ経験あり。コーチ在籍当時は体調不良でたびたび休養されているので無理してほしくないのですが魅力的です。

もう少し若いところで清水直行さん。48歳。
登板:294試合 先発:248試合 防御率:4.16 105勝100敗
ニュージーランド代表、マリーンズ、琉球ブルーオーシャンズで指導経験あり。そろそろどこかに腰を落ち着けてコーチ業やりたかったりしませんか。

生え抜きで実績がある方なら川崎憲次郎さん。あまりコーチという感じでもないのだろうか。藤井秀悟さん。打撃投手を経て、最近指導者として経験を積み始めたところらしい。いずれ戻って来るかな。

外の方では岩隈久志さん。ぜひ来てほしいけどマリナーズとの契約があるんだろうか。吉井理人さんなんてスワローズ在籍経験もあるわけだし適任中の適任だと思うけど、なんせマリーンズの監督…。小宮山悟さんは早稲田の監督だし、吉見一起さんはトヨタや代表の活動があるし、まさか上原浩治さんが来てくれるわけないだろうし。川上憲伸さんはやっぱりドラゴンズの人なのかなあ。能見篤史さんはやっぱり関西の人なのかなあ。佐藤義則さんはさすがにお年でしょうなあ。

そもそも髙津監督の続投はあるんだろうか。個人的には続投してほしいです。2年続けて低迷だけれど、球団には懐の深さがあると思うし、髙津さん自身は現場と勝負事への執着がある方だと思うし。

なんにしても。どなたかスワローズの先発投手を何とかしてくれませんか。

おまけ①他球団の投手コーチ

気になって12球団調べてみました。投手コーチと投手出身監督のバックグラウンド。先発、リリーフ、先発リリーフ両方、の割合。現役時代の成績を参照はしていますが振り分けについては基準なしの独断です。

先発出身:16名(22%)
リリーフ出身:35名(48%)
先発リリーフ両方:22名(30%)

絶対数としてもバリバリの先発というのは少ないでしょうけれど、全体的に見てもリリーフ出身の指導者が多くなっています。先発出身コーチが最も豪華だったのはジャイアンツ。杉内コーチ、内海コーチ、桑田真澄二軍監督。

おまけ②ところで最近のスワローズ

☆戦力外って毎年いつごろ決定するものなのだろうか?
☆人員整理に向けてのチーム内トライアウトが始まった気がする。
・尾仲投手炎上。残念過ぎる。
・原投手は中継ぎでがんばってる。
・高梨投手は先発で久しぶりの勝利。
・今野投手は久しぶりの一軍だが未だ登板機会なし。
☆ベテラン勢が心配過ぎる。青木選手、川端選手、石山選手、石川選手。
☆浮上の兆しがないまま1勝の喜びが大きくなる日々。

おまけ③最近のマクガフ

最近いいのですよね。3Aで4試合無失点無四球。ただロースター枠が厳しい。不安定なフローロやモンゴメリーはそう簡単にDFAとはいかないだろうし。セッコーニはもう少し見たいし未来があるし。8月末の炎上が本当にもったいない。難しいなあ。

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