青信号が点滅している間に渡ろうと小走りになれますか? 【やさしい脳科学】
カラダの調子は日々によって異なりますよね。
常に良い状態で安定していればそれに越したことはないのですが…。
カラダの調子測定バロメーター
自身の調子を高く安定して維持するためには、自らの今を知ることが肝要となって参ります。
例えばの事柄を挙げてみます。
感謝の心1
もし自分自身ではなく誰かに食事を作って貰うようなことがある場合、「いただきます」の際に、つくってくれた方に「作ってくれてありがとう」という思いを思い浮かべられるか。あるいは出来ることならその思いを直接伝える。
思いやりの心【1】
出掛ける時、あるいは出掛ける家族を自分が見送る時「気をつけてね」と声を掛ける。
思いやりの心【2】
例えば家へと荷物や郵送物を届けてくれた配送業者の方へと「ありがとうございます」や「ご苦労様です」などといった労い言葉を掛ける。
まとめ【1】
ここまで挙げたエピソードは、他者に対して思いやれる「心の余裕」があるか、ということになります。
そして自らに時間的あるいは心理的に余裕がないと、相手を思いやれる目盛は減ってしまう可能性があります。
しかし能動的に声掛けすることによって、プラスの目盛りにバロメーターが動きます。
自らのフットワーク
あなたは歩いて出勤する途中です。目の前の大通りを渡る必要があります。
渡るための横断歩道の歩行者用の信号機は青です。あと少しで横断歩道の近くまでという距離です。青信号が点滅信号点滅を始めました。
距離や信号の点滅時間を考えると、小走りをすれば交通安全を保った状態で、この横断歩道を渡ってしまうことは可能です。
*なおこの場合、たとえ走らずとも出勤時間などへの影響はないものとします。
以上のような状況下で、小走りになれるかどうかが自身の調子のバロメーターになります。
ここで小走りになってみますと、身体に当たる空気の強さを感じたり、爽やかさを感じることもできます。足取りが軽くなってきたと感じて、走ることの心地よさすらカラダが思い出してきました。
ほんの数分という時間ではありますが、信号待ちした場合より早く職場につけます。この動作を通じて、仕事に対してだけでなく、今日一日の始まりに対して受動的から能動的へと切り替わることを体感できます。
もちろん、今の時期ですと炎天下ですし、急に急ぐことで足を挫いたり思わぬトラブルになる可能性があるかもしれないので、状況を吟味する必要かあります。
結界的に走るかどうかは別として、走ろうかどうかを思案した段階で、身体という内的環境と周囲の外的環境を瞬時にまるでスキャンするような行為を我々は行うはずです。
それだけで、脳内センサーがアクティブになるので、「小走りになったら間に合う」と思うようにするだけで、調子のバロメーターはプラスの目盛りに変化します。
おわりに
バロメーターという単なる計測機器にとどまらず、前半で示した他者に対する感謝の思い。後半の自らの積極性。いずれも能動的にそれらの動作を開始すればポジティブな効果が見込まれます。
おしまい