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夏が来れば思い出す…

暑い夏がひしひしと近づいて来ている今日この頃。

まだ暑さに慣れていないカラダには、時折来たる猛暑日は実に堪えます。

そんな時に食べたくなる食材の1つに『鰻』がありますね。


高嶺の花

鰻は贅沢な食べ物である。

これはおおよその方が同意する認識であると思いますが、

近年ではさらに高値の花となっている印象があります。

実際の価格の推移を調べてみました。

鰻丼などの平均的な鰻の重量は約80〜100グラムらしいです。

鰻の蒲焼き(100g)の価格推移をみますと、70年代前半まではワンコインで食べられたことがわかります。

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データは2013年までとなっておりますが、2013年では1112円と高騰していることがわかります。

天然、養殖の違いや、さらに国産、輸入で価格差がありますので、それらのパラメータが入るとどのようになるのかについても興味深いですが、いずれにしても高嶺の花、贅沢品であることは間違いないですね。

牛丼チェーン店などでも鰻のメニューはありますが、全メニューのなかでも価格帯は高いですし、もちろん輸入品であることはいうまでもありません。


気軽に食べたい

もっと気軽に鰻を、あるいは鰻に近いものを食べたい。

そんな欲求を叶える方法としましては、


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「秋刀魚の蒲焼き丼」や「茄子の蒲焼き丼」などがあります。

個人的には、秋刀魚や茄子の蒲焼きを御飯に載せた「蒲焼き丼」でも満足できるのですが、やはり鰻とは似て非なるもの?似てる??やはり違いますよね。



もう少し近づいて

「上述の蒲焼きではどうも満足できない」

「もうちょっと近いものを食べたい」という要望に応えたものがあります。

数年前に、近畿大学発の「なまず蒲焼き」が話題になりましたね。

価格は1580円(税別、半身1パック)

と、はて、安いのでしょうか。

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480円で蒲焼き丼ですと、安いですね。



もっと安くすませたい

とにかく安く済ませる方法があります。

どこかで、匂いだけで白米が食べられるかというテストをしたところ、焼肉などではなく、鰻ですと、その蒲焼きの匂いでは、御飯が進むという話を耳にしたことがあります。

これで御飯を食べられるのであれば、コストは米代だけなので非常に家計に優しいです。

鰻の蒲焼の匂いでご飯をたべようという考えは昔からあったようでして、落語の噺に「しわい屋始末の極意)」というのがあります。

このなかでは、

鰻の匂いで御飯を食べ続けていた吝嗇家(ケチな人)のところへ、うなぎ屋が、月末に「匂いは客寄せに使っているのだから、代金を支払え」と言って家に乗り込んで「鰻の嗅ぎ賃」を徴収しようとします。

これには先がありまして、吝嗇家は小銭の鳴る音だけを聞かせて、「嗅ぎ代なら音だけで払えるだろう」と切り返します。

この「しわい屋」という噺は、名人圓生師匠の高座がyoutubeで聴けます。

「鰻のくだり」は、3分20秒頃から楽しめます。



鰻を食べたくなる噺

今は、いかに鰻を(鰻に近いものを)食べるかを記しているのですが、その気持ちをさらに盛り上げる方法の一つをご紹介します。

私が夏に聴きたくなり、なんとも鰻が食べたくなる噺というものがあります。

それは『鰻の幇間』です。

幇間つまりは「太鼓持ち」です。職業としての「太鼓持ち」は、いまや数人しか残っていないのですが、この「太鼓持ち」がお客をおだてて鰻を食べようという噺です。

これは名人志ん朝師匠の高座が素晴らしいです。こちらもyoutubeで聴けることもなお素晴らしいですね。



なぜ人は鰻を食べたくなるのか

それは唯々「美味しいから」に尽きるかもしれません。

その鰻は栄養学的には、タンパク質が豊富で、さらにはビタミンA、ビタミンB1・B2、ビタミンD、ビタミンEも多く、ミネラルは亜鉛、カルシウム、そして脂質はDHA、EPAも豊富というので、確かに「栄養のよい食品」であることは明らかなようです。

また心理的には、

「鰻を食べた」と、なにも他人に自慢したいためではないのでしょうが、どこかに「今夏も鰻を食べたぞ」→「この夏を乗り切るぞ」という意気込みのような、カンフル剤的な要素もあるのかもしれません。



銘菓として鰻を食す

御存知「夜のお菓子」こと「うなぎパイ」

こちら大変美味しいですよね。

蒲焼きからは趣がだいぶ離れましたが、鰻は粉末となってしっかりと含まれております。

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もうすぐ手軽に鰻が食べられますよ!!

そんななか、さらなる朗報があります。

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うなぎチロルパウチです。

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チョコの中に「うなぎエキスパウダー」が入っているようです。

一体、どんな味なのでしょうね。

7個入りで、162円(税込参考価格)とかなりお手軽に鰻が食べられることになります。

2021年6月28日(月)より全国発売されるようです。



おわりに

鰻の食べ方にはいろんなカタチがありますが、今年もどうにか鰻にあやかりたいものです。



おしまい

最後までお読みいただきありがとうございます。 いただいたサポートは麦チョコ研究助成金として大切に使用させて戴きたいと思います。