ジッパーが何の妨げになろうか
昼下がりのおやつ。
『大人のじゃがりこ 麻辣ガーリック味』
ピリリのあとからじわり。
のコピーが躍る。
こちら一袋が38g、187kcal。
開封後、再び封ができるようにジッパーが付いている。
一袋食べてしまうのも訳ないほどの量ではあるが、ご丁寧に再密閉できるような配慮は、まるで「“大人”なんだから途中で切り上げられるよね」とでもいわれているような心持ちになる。
というわけで大人気分で、半分ほど食べたところでジッパーを閉めてみた。
やればできるではないか
その後仕事に集中しながらも時折、チラッとみては、徐に手に取り、先程閉めたばかりのジッパーを開けて再び食べる。
この開け閉めを数回繰り返した。
当然どんどん残量は減る一方。
私は大人ではないのだろうか?
知覚研究者のチャールズ・スペンス氏は以下の研究でイグノーベル賞を受賞した。
「ポテトチップスを噛み砕いた時の音を聴きながらポテトチップスを食べると、実際よりサクサク、新鮮に感じる」
これはおそらく「じゃがりこ」にも通ずる。
以前には、ポテトチップスにジッパーがついたことがニュースになり、チャック待望論と不要論の賛否両論が話題となった。
ちなみに
チャック、ジッパー、ファスナーどれが正しいのだろう?
一般名詞は「ファスナー」らしい。
1891年に米国ホイットコム・ジャドソン氏が、靴ヒモを結ぶ不便さを解決しようと考えたものがファスナーの起源
1921年に米国のメーカーが、閉める時の「シューッ」という擬音の「Zip」からファスナーを「ジッパー」と命名
「巾着(きんちゃく)」からもじって、ファスナーを「チャック印」として販売したところ評判になり、「チャック」という名前が定着
と由来がそれぞれ異なるのですが、全て同じモノを指し、どれも正しいそうです。
ところで「やめられない とまらない」とはよくいったもので、ジッパー不要論に寄与する結果となった私は罪悪感に苛まれました。
おしまい
最後までお読みいただきありがとうございます。 いただいたサポートは麦チョコ研究助成金として大切に使用させて戴きたいと思います。