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水洗式トイレと汲み取り式トイレ

自分今25歳ですけど、小学生の頃、運動場のトイレは汲み取り式だった。
でも、嫌いじゃなかった。水洗式みたいに流水の音がうるさくないし、後から流す必要もない。基本的に短い休み時間で時短の生活だから、トイレさえも急ぎたい。特に昼休みの巨大なジャングルジムでの鬼ごっこタイムには特に。汲み取り式トイレって、いわゆるボットン便所。ボットン便所嫌いじゃなかったけど、小学生の自分には少し怖いところがあった。穴に落ちそう。穴から幽霊に足を掴まれそう。トイレの花子さん的な。自分の学校は結構多くの怪談話があった。学校は山の上にあって、坂の途中の壁面には戦争時代に使われていた防空壕の穴があったり、お墓があったり、敬礼をしている兵隊さんの像があった。その兵隊さんが夜中の3:33くらいに運動場を走っているという話とか。あまり他の話思い出せないけど、普通にいろんな怖い話あった。でも今思えば、夜中に兵隊さんが運動場走ってるって、すごくえらいな。学生が運動場を使っている時間を避けて、まじめに運動してるって考えると、普通に紳士だよ。校内にも普通にお墓があった。正確に言うと校舎の裏かな。でもお墓には校内を通らないといけないから、授業受けてたらお墓参りのおじいちゃん、おばあちゃんが教室の横をふつうに通って行ってた。帰りには、たくさん転がっている銀杏を拾って帰ってた。そんな学校だった。なかなかいい思い出だ。

なんでボットン便所の話になったんけって思ったら、この前のミーティングで空き家問題が出た時だ。その空き家はまだボットン便所らしい。そういえば、うちのおばあちゃん家も今は空き家でボットン便所だなーと思い出した。意外と田舎ではまだまだ生きているボットン便所である。都会の人はボット便所に出会ったことがあるのだろうか。

で、水洗式トイレと汲み取り式トイレだ。小さい時は大きな音が苦手で、掃除機の音とか大嫌いだった。汲み取り式トイレはその面静かだ。少し汚いイメージもあるけど。そういえば、ちょっとした遠足とかキャンプの時に、みんながいろんなものを落としてた。なぜか知らないけど、小学1年生のときに同じクラスの男子がパンツをボットン便所の穴に落としたって騒いでた。小学6年生の時には大人が携帯を落として騒いでた。みんな余計なものを落とす。

で、何が言いたいかって言うと、小さい時はまだ多くの敏感な感覚があって、トイレの水を流す音さえだっ嫌いだったってこと。最近のトイレは静かだし、自動で流れてくれるし、綺麗だからいいけど。なんとなく今大事にしたいと思ったことは、この誰かが感じているかもしれない敏感で嫌な思いに少しでも気づいて改善したり、親身になることも必要なんじゃないかと。どこで起きているのかは気づきにくいけど。生きていくに従っていろんなものを失ったり得たりしている。でも、たぶんその中には失ってはいけないものや得なくていいものもあって。だから、そのちょっとしたことにもたまには目を向けていきたい。そう思ったのです。

まとまらない、自由奔放な文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

良き人生を。


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