これからの業務システムと情シスのありかたを考えてみる
徒然と書いてみる。
業務システムの要件を把握するためには、業務そのものを知ることが大事
私はお客様向けのサービスと、いわゆるバックヤードのシステム双方を経験していますが、業務システムがいわゆるお客様向けサービスと違うところは「業務」そのものと大きく直結していることだと思います。
スタッフ部門のユーザは、業務の話はできても、それにともなってどういった機能が必要かはうまく表現できないケースが多いです。
そして、わりと業務をシステムとセットで「型」としてだけ理解している人が多いんですよね。。。
その業務を何のためにやっているのか、他の業務とのつながりとかは理解しておらず「システムに聞いてくれ」なんていう弊社みたいなケース、他にもあるのではないでしょうか。
こうなってくると、情シスも「機能の開発」だけではだめで、「業務」そのものを理解して提案型になってくることが必要になってきます。
(めっちゃ疲れます。。。)
キーマンとなんでも言える関係性を築いておくことが大事だったりします
ユーザとの打ち合わせとかで、私は割と突っ込んだことを言います。
耳の痛いことも早めに伝えることが信頼のためには必要と考えているからです。
ただ、このためには、キーマンをしっかり把握して信頼関係が築けていることが前提。
その部署のキーマンをおさえておくことは、いろいろな意味で大切です。
部署の合意を取っていない(上司にだけ相談している)とか、持ってくる人が「おつかい」みたいな感じでやる気がないとか、そういった案件を早めに見分けるには、その部署の人間関係を把握して、キーマンとその案件の「扱い」を確認することが必要です。
これをふまえて、力のかけかたを気を付けながらやっていかないと、正直やっていられないというのが実情であります…!
言われたことをそのままやるのが最適解でないことも多い
これも難しいポイントで、経営陣の意図と、現場の意図が激しく乖離しているケース、多いんです。
だいたいにおいて経営陣は、仕事をスリム化して、サービスをよくする方にリソースをかけていきたいと思っています(そりゃそうですよね)。
でも、現場の方は、今の仕事を変えたくない(現状維持バイアスを大なり小なり持っているので「今の仕事を維持しつつ、楽をしたい(=システムにできるところをやらせたい)」って思ってます。
この違いを理解して動かないと、プロジェクト自体がとん挫します。
これからの情シスに必要なのは「意思を持ったファシリテーション」かもしれない
下記にも書きましたが、もう少し「意思を持った情シスでありたいな」という思いがあります。
しかし、なかなかに難しいですね。こりゃ。
まだまだ「ユーザから言われたことをベンダーに伝える」以上のことができていない人が多い。。。
さらに、議論を盛り上げ、ロジカルに整理し、ユーザが主体的に動けるように、ファシリテーションスキルも磨いていきたいところ。
いろいろありますが、もろもろ、ユーザやベンダーとの関係性とか、そのあたりも変えていきたいと思っています。
台湾のデジタル化推進役であるオードリー・タンさんの本ですが、日々の業務からあと一歩、未来を描ける人でありたい。
自律自走型のプロジェクト運営、あこがれますねえ。。。(遠い目)
おしまい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?