見出し画像

コロナの頃7:支援

 既に首都圏以外は緊急事態宣言は解除され、ここ東京も来週にはという空気が流れている。とは言え、世間では振舞い方も人の意識もコロナぶり返しを懸念しまだまだヨチヨチ歩きだろう。生活という面ではこれまでと同じ仕事や収入に戻ることが見えない人も多く、僕も他人ごとではない。
 ここ2週間くらいこの状況下であまり報道(?)されない仕事を無くし、どうにもならなくなった方たちを考える事が最近多くなった。実際、知人も店をたたむことにしたり、行方をくらました人の話も聞く。
 そういう境遇に思いをはせることになった理由は僕自身が今給付金やら、この先の事業促進のために助成金を申請しようと行動する上での複雑さやレスポンスの遅さからである。待ったなしの人はどの様な気持ちで今いるのであろうかと。

 持続化補助金という制度を使ってみようかと思って今動いている。持続化給付金とは別の制度。
 コロナ渦でこれから事業を再開していく上で「非対面」「テレワーク」などをキーとして行うものに総額から2/3(3/4になるとの噂も)の補助をするという。ただし、申請の上で応募の前にその事業計画を地域の商工会議所に確認してもらい、確認書を出してもらう必要がある。という事で、早速電話をして予約を取って面談した。(この時期に電話、対面という所ですでに違和感)。 
 この手の部類を含め初めての書類作成なので、穴だらけの内容で色々とご教示頂こうと予定時間にお伺いした。結果、申請の為のポイントを丁寧に指導頂いたのだが、根本的に「違うな」と思った点があった。これは不満とか悪口ではない点は先にお伝えしたい。

 面談のテーブルを商工会議所職員の方がアルコールかなんかをかけて拭いて頂いた。しばらくして面談担当の委託を受けたっぽい中小企業診断士の老人が現れた。軽く挨拶をして、早速始めようとしたら先ほどの拭いたテーブルがまだ濡れているの気付いた担当が「あー」と言って、事務スペースに戻りキッチンペーパーの様なものを持って拭きだした。
「自分のスペース」を。
僕のスペースはビチョビチョのままで仕方なくポケットからハンカチを取り出し、拭いた。

 ここで何が言いたいのかというと、制度としては助成金という支援だけど、そこに至るこの面談は支援というより「教えてやる」という感じなんだな、と。お客様として扱ってもらうつもりは毛頭ないが、人として同じ目線で援するという感じが気遣いから感じられなかったという事だ。「教えてやる」という感じなんだな、と。お客様として扱ってもらうつもりは毛頭ないが、人として同じ目線でと援するという感じが気遣いから感じられなかったという事だ。
 その後もちょいちょいそのような事を感じさせる発言や対応があった(と感じた)。初めの印象が尾を引いているのかも知れないが。ただ、最後にこの支援は採択後も事業アクションの中においてもアドバイスを受けることが出来ると記述があった気がしたので聞いてみたら。「いや、そこまで責任を背負えない」とはっきり言っていた。

これらの事に別に悲しみも憤りも不安も感じている訳ではない。元々そんな期待はしていないのもある。ただ、この「支援」って制度ではあるが、遂行する方は「仕事」として行い。
 忙しくなっている状況下では「伴走」「補助」という意識より「処理」という捉え方としているのだと思った。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?