モチベ上がるとかよく言うけど、モチベーションってそもそも上下運動するものなのか。
モチベ上がる、とか、モチベ高いとか、
なんか絶妙に引っかかる言葉ランキング(2000年代・栞調べ)の
常に上位にいるんですよねぇ。
1年半ほど前に仕事で出会った同世代のおにいさんと、
先日、久しぶりに飲みに行ったんです。
「自分は仕事を通じて実現したいことがあって、
それを実現しようとすること自体が、働くモチベーションだから、
お給料や役職とかを軸に語る人たちの真意が未だに分からない」とのこと。
まぁ、おにいさんは至極真っ当だと思うんだけど、
後半部分の人たちの気持ちが全く分からないことは無いんだよなぁ。
お金はたくさん稼ぎたいし…
モチベーションを報酬や役職に委ねることって、
目指す姿と今いる位置が非常に明確だし、
クリアしたとき物質も精神も満たされるから、達成感も得やすい。
それ以外のモチベーションの測り方を知らないか、
知っていたとしても分かりやすい方が良いと思えば、
報酬や役職がモチベーションに繋がることは理解できるのでは?
そんなことを考えていると、
たしかに上下運動なイメージが強いなぁと思ったのです。
昇給、昇格。上へあがっていくイメージ。
だけど、おにいさんが話す、
「実現しようとすること自体がモチベーション」であれば、
存在することがベースで、そこに高低があるようには感じない。
最近、この本を読みました。
「モチベーションは個人の資質に基づくものではなく、
自分の今いる場所と行きたい場所に注目したプロセスの結果」だと
書かれていて。
わたしがひっかかっていたことの答えだ!!!
そもそも自分の気持ちで左右されるものじゃないし、
上下すること(があるとするならそれ)自体に意味が無い。
純粋に、距離の確認をした結果なんだよなぁ。
実際、本来のmotivationの言葉の意味である、動機付けについても、
インプットや刺激を受けて高めるようなやる気的なものでなく、
自分自身を見つめることによって存在をはっきりさせるものだと、
わたしは思うんですよ。(だから、“意識”も高い低いじゃない)
なので、世の中の、部下のモチベを上げたい系上司は、
キャリアの地図における「位置情報」を共有してあげたら
よいのになー、なんてね。
カルチャーコード、読みやすくて元気でる本なので、
読んだことない方は是非に。
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