フォローしませんか?
シェア
下卑田与太郎
2022年3月19日 15:42
(一)"幸男"なんて大層なお名前を付けられて、生活して早30年。いや、31年であった。先日の誕生日も忘れるほど、何も無く、至って普通な、平凡な毎日を僕は過ごしている。幸せなんて程遠く、かといって辛いこともさほど無く、平々凡々を絵に書いたような人生である。行きつけのカフェで、特に思い起こす必要も無い人生を、珈琲の黒々しい色を見ながら思い起こしてみて、一つため息。「なんかあったんすか?」「