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TVタイトルバック10選

映画のサントラやタイトルバックが好きで色々調べていると、テレビ番組でも音楽やタイトルバックが格好良いものがあることに気付く。ただ、多くのテレビ番組はDVDとかで復刻されることもなく、サントラも発売されていないものが多い。そんなわけで、今回は1960~70年代に米英で制作されたテレビ番組から、音楽やデザインが優れているタイトルバックを10作品ご紹介します。


(1)Lalo Schifrin - Mannix (1967)
米国の『マニックス』は、スパイテレビドラマ『スパイ大作戦』と並ぶアクションドラマ。音楽はオーケストラをフィーチャーしたジャズワルツで、ラロ・シフリンが手掛けている。今回取り上げた10作品の中で唯一サントラLPを持っている。


(2)Dave Grusin - The Name of the Game (1968)
米国の『ネーム・オブ・ザ・ゲーム』は、かつて日本でもフジテレビ系列で放送されたミステリードラマ。音楽はデイヴ・グルーシンが手掛けていて、8分の7拍子のジャジーな演奏でかっこいい。


(3)Dave Grusin - It Takes a Thief (1968)
米国の『スパイのライセンス』というスパイサスペンスドラマ。1960年代はスパイ映画やスパイドラマが世界中で大流行していました。ジャジーな音楽はやはりデイヴ・グルーシンが手掛けていて、彼は当時の米国のテレビ番組の音楽ではキーパーソンになっています。


(4)Dave Brubeck - Mr.Broadway (1964)
今回ご紹介する中ではいちばん古い映像で、唯一のモノクロ作品。米国の冒険活劇ドラマ。音楽はジャズピアニストのデイヴ・ブルーベックが手掛けていて、彼の代名詞でもある変拍子ジャズ(8分の6拍子)の軽快な演奏が聞きどころ。


(5)Frank De Vol - My Three Sons (1960)
米国の『パパ大好き』は12年も続いた人気テレビドラマ。音楽はフランク・デヴォルが手掛けている。1960年の放送開始当初はモノクロ映像でしたが、1960年代後半にカラー映像に変わっています。これピチカート・ファイヴ「Happy Sad」のMVネタだと思う。


(6)Edwin Astley - Departement S (1969)
英国の『秘密指令S』は、イギリス版『スパイ大作戦』の異名を取るスパイアドベンチャードラマ。英国の作曲家エドウィン・アストリーが音楽を手掛けている。流麗なオーケストラサウンドで極彩色のタイトルバックも格好良い。


(7)Laurie Johnson - Jason King (1971)
上で取り上げた『秘密指令S』のスピンオフ企画として放送された『作家探偵ジェイソン・キング』。アップテンポで高揚感のある音楽を手掛けるのはは、英国の作曲家ローリー・ジョンソン。彼はスタンリー・キューブリック監督『博士の異常な愛情』の音楽も担当している。


(8)John Parker - Cannon (1971)
米国の『探偵キャノン』は、ベテラン刑事から私立探偵へと転身したキャノン探偵を描くアクションドラマ。音楽はジョン・パーカーが手掛けている。黒い背景にカラフルなドットのタイトルバックは、モーリス・ビンダー『007 Dr.No』の影響か。


(9)Dave Grusin - Dan August (1970)
米国の『警部ダン・オーガスト』は、殺人課警部ダン・オーガストの活躍を描くアクションドラマ。今回のセレクトでは三度目の登場のデイヴ・グルーシンが音楽を手掛けている。華麗なオーケストラを配したアップテンポのジャジーな演奏が格好良い。


(10)Dominic Frontiere - Probe (1972)
最後はこちら。米国の『プローブ捜査指令』は、『Search』というタイトルでも知られているハイテク探偵アクションドラマ。日本でもテレビ朝日系で1974年に放送されている。音楽はドミニク・フロンティアが手掛けていて、とても美しいメロディの佳曲です。


以上、1960~70年代に米英で制作されたテレビ番組のタイトルバックをご紹介しました。正直YouTubeが無ければこのような映像を観ることができなかったので、YouTubeとアップしてくださった方に感謝です。今回紹介できなかったタイトルバックが他にもあるので、機会があれば第二弾を作ろうと思います。

(2022年1月8日 pwmワタナベ)


※おまけの1本。VJネタとしても使えそうなタイトルバックです。

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