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助けてください、と、声をあげること

ここ最近、私の背中に鋼鉄の重りのように、ズシン、とのしかかっていたことがあります。
それは・・・

お 金 が な い。

あー言っちゃった。
はい、そうです。
我が家は、お金がありません。

会社を辞めて1年と7ヶ月。
ライターの収入は、生活費を賄うにはまだまだ足りない。
一方で、会社員時代には出会えなかった人たちとのワクワクする出会いを経験し、ますますインスピレーションが研ぎ澄まされていった私は、お金と時間に余裕があれば、羽が生えたように全国どこへでも行ってしまうフットワークの軽さを身につけました。
おかげで、貯金は順調に減っていき😂

あー、あと○ヶ月分の生活費しか残ってないな・・・それに車検や車の保険、国民健康保険に住民税の支払い・・・頭の中ではいつも、貯金残高から必要経費を引き算して、あと何ヶ月、この生活が続けられるのかを、皮算用する日々。

そして9月。
いよいよまずい。
このままの収支ペースでは、親子2人、猫2匹、路頭に迷うかもしれない、と、危機感がつのります。

毎日アルバイト情報を眺めながら、これならできるかなぁ・・・という求人に応募したり、面接に行ったり。MLMに心が揺れたり。
でも、いずれも私の中ではピンとくるものがなく、面接で内定をいただいても不思議なことに、その後、先方からの連絡が途絶えてしまったり。

ライターの仕事に手応えを感じているのにも関わらず、なかなか収入面では思うように実績があがらない現実。
毎日気分も暗く、スマホで銀行口座の貯金残高を虚な目で眺めながら、いったいどうすればいいのか、どうしたいのか、答えが出せずにいました。

そんなある日、まるで私の現状を見透かしたかのように、母からラインが届きます。
それは、私の懐事情を心配して、お金を振り込もうか、というメッセージでした。

このメッセージを見た途端、私の目からポロポロと溢れる涙。
その涙は、なんてありがたい申し出なんだろう、これであと何ヶ月かはお金の心配をせずに今の活動にうちこめる、という、心底ほっとする想いと同時に、年金暮らしの母を頼らなければいけない自分の情けなさ、不甲斐なさ、そして、母への申し訳なさから溢れ出したものでした。

その後、いろいろなことがあって。
結局、母の申し出を、受けることにしました。

我が家にお金がないことは、息子にも伝えてあり。

息子は、現在、高校3年生。
大学に行くなら奨学金を使って欲しいこと、大学に行かないならば、就職して自活できる道を探して欲しいことを、だいぶ前から伝えていました。

息子は今、自分の必要なものは全て、自分のアルバイト代で賄ってくれています。
さらに、先月より、光熱費として我が家にお金を入れてくれるようになりました。

こんな状況・・・シングル家庭とはいえ、かつての私であれば、息子への申し訳なさでいっぱいになり、後ろめたさを感じていたと思います。

私はとても恵まれた環境で育ちました。
我が家は決して裕福ではなかったと思いますが、お金のことでは一切、苦労を感じずに、生きてきました。
だから、息子にも当然、そんな暮らしをさせてあげたい、それが親として当然の務めだ、と、ずっと思ってきました。

でも、今の私にはそれができない。
はい、できないのです。

だから、差し伸べられた腕を、泣きながら掴むことにしました。
ダメなときは、「助けてください!」と、顔を歪めながら、周りに助けを求めることにしました。

自分の限界を認めるのは、とても辛いことです。
今までの自分が崩壊するような気がするし、自己肯定感も、一旦は大きく下がります。

でもね。

声をあげてみると感じるのは、ただただ、周りのあたたかさと優しさ。
毎日、たくさんの方に励まされ、応援していただき、「おくやま・ふみ」という人間か、「今ここ」に存在している奇跡。

クラファンを実施するにあたっては、未来インタビューのモニターさんたちに、制作事例として、記事を使わせて欲しい、とお願いをしたところ、誰一人として「ダメ!」という方はいらっしゃいませんでした。
みなさん「どうぞどうぞ、使ってください!」と手放しでOKしてくださったのです🥺

インタビュー先で、お客様にご馳走になることがあるのですが、最初はお金をいただいているのに申し訳ない、という思いでいっぱいでした。
でも今は、「あまたは神様ですね。ありがとうございます🙏」と心の中で手を合わせて、そのご厚意に甘えることができるようになりました。

そしてそれと同時に、このままで終わらせるわけにはいかない、みなさんのサポートを受けて、いつかは私もどんな形でか、恩返しができるように、気を引き締めてがんばろう、そんな想いが日々強くなっています。

助けて下さい、と声をあげた先にあった世界は。
惨めで、思い通りにいかない現実に不安や悲しさを募らせる世界では
なくて。

人の思いやりやあたたかさに触れ、自分もその輪の中で、精一杯できることをしようと、穏やかで強い決意を感じる、やさしい世界でした。

全ての出会いに、感謝します。

Special thanks to
 末吉宏臣さん
 自己肯定感研究所のみなさん





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