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共通点を持たせる

言葉のパズルを作る時に取り入れている一工夫。
普通に取り入れているパズル作家も多いのでよくある手法だとは思いますが、綺麗な出題をしたい人のために紹介します。

いわゆる和同開珎問題

はい、例えばこんな問題。
矢印の順に読んで漢字2文字の言葉が4つできるように、中央の空きマスに漢字を入れてください。脳トレ系の企画でよく見るやつですね。
このように1ページ(1コーナー)に小問が2,3個あるタイプの問題を作るとき、ただ小問を必要な本数用意するのではなく、何かしらオマケ要素を入れて解いた人を驚かせたい。そういう仕掛けを入れるのが私は好きです。
先ほどの問題。①の答えが「渋」で②が「谷」です。
そう、続けて読むと「渋谷」になります。
独立した2つの問題なんだけど、2つの答えを続けて読むと実は意味があったというサプライズです。ごくごく薄いサプライズなんですけどね。

私がやるパターンだと他には、
 ・意味が似ている(例:辰、竜)
 ・読み方が同じ(例:紙、神)
 ・関連がある(例:雪、氷)
 ・同じジャンル(例:米、麦)
 ・何かの頭文字(例:文、勤→11月の祝日の頭文字)
 ・対義語(例:和、洋)
などがあります。

ここまでは漢字1文字でしたが、例えば「熟語しりとり迷路」のように、漢字2文字以上の言葉でも利用できます。
熟語しりとり迷路の場合は、解答ではなくしりとりの始点・終点に共通点を持たせます。
今までの例だと、
 平成~令和、寄席~漫談、紙幣~貨幣、祖父~曾孫
など。
答えが4文字の言葉になる小問2つなら、
 単純明快&複雑怪奇、太陽光線&日照時間、縦横無尽&前後不覚
など。

色々なパズルに応用できる便利なちょいテクだと思います。
取り入れるのに高度な技術はいりません。
この一工夫がほんの少しだけ面白さをプラスしてくれる。
そう思って普段から積極的に取り入れています。
趣味でパズルを作ってる方にも、ぜひ使っていただきたい小技の紹介でした。

でも小問4つの問題構成のときに、答えを ①風、②林、③火、④山 みたいなことはやらないです。さすがに③の段階で狙いが読まれそうなのでね。
オマケの小技とはいえ、なにごともバランスが大事。

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