薬局のレジでのちょっとした出来事
少し前、仕事帰りに、とある薬局に立ち寄った。薬局といっても、生鮮食品がないかわりに薬がたくさん置かれているような、スーパーに近い薬局。
そこでレジに並んだ時のお話。
レジ前には数人の客がレジ待ちしており、店員さんはレジ2台で対応していた。
並んだ列の先頭になったのでどちらかのレジが空くのを待っていると、一方のレジの客が会計を済ませて、買った商品を袋に入れる台へ向かった。
そこで僕はその空いたレジに持っていたカゴを置く。でも、店員さんは会計が終わったはずなのに、何かレジを打っていた。
そして店員さんがこちらを振り返った時に、すでにカゴを置かれた状況を見て、小さなため息をついた(ように僕にはみえた)。
特にいつもとかわりなく会計を済ませて店を後にしたが、その店員さんの感じがちょっと気になった。
家に帰って晩ごはんを食べたりお風呂に入ったりしている間にも、何となくその事が頭から離れなかった。
そして気づいたのだが、そういえばいつも店員さんは、前の客の会計を終わらせてレジが空いたら、客の方を向いて「(次の方)どうぞ~」と呼び掛けていた。普段は何も考えずに呼ばれるのを待っていたが、この日は何か知らないが急いでいて、店員さんに呼ばれる前にレジにカゴを置いてしまったのだった。
店員さんとしては、自分が呼んでから客に来てもらうことで、自分がレジの状況をコントロールしているという感覚が働いて心の余裕ができ、快適な気持ちで仕事が出来るのかもしれない。
レジ待ちの客がずらっと並んでいるような混雑したお店では、空いたらすぐにレジにカゴを置いた方が良い場合が多い。
でも、数人並んだくらいのこの場合は、呼ばれる前にカゴを置かれると、ベルトコンベア式にレジ打ちをやらされているような感覚になるのかな、と思った。
仕事のちょっとした段取りにもちゃんと一つ一つ意味があるんだな、と思った。
今は、ちゃんと呼ばれるのを待ってから、レジに向かうように意識するようになった。
最近、いつも買うお茶がセールになっていたので2つ買ったら、会計の時に同じ店員さんが(たぶん同じだったと思う)ちょっと笑ったような表情を見せていた。
【人の立場や状況を想像する】ということが僕は苦手で、こういうきっかけがないと、なかなか考えることが難しい・・・。
日々の生活の中で一つ一つ気づいていければいいな。
サポートをしていただけたら助かります。 これからも頑張りますので、よろしくお願いします。